接客
接客っていうと、『アパレルの販売員の方』『飲食店のホール係の方』『営業職の方』などそれぞれの業界で色々な方達がいらっしゃいますね。
今回は靴ではなく、接客全般に思うところ。
pushとpull
アパレルは基本push、たまにpull。
飲食店は基本pull、たまにpush。
営業職はずっとpush。
異論反論はあると思いますが、どの場合も上級者は『pullに見せかけて、実はpush』だ。
お客様は気持ち良く何かのモノやサービスを受けて家に帰る。 その時に手にした『コト・モノ』のおかげで快適な生活を送ることが出来る。
しかもそれを『自分で選んだ』という事であればより一層の価値が生まれる。 だからpushなのに、自分で選んだpullに感じさせる接客は素晴らしいと思う。
資質
仕事を始めて社会人になった時、【接客する側】と 【接客される側】のどちらのポジションになるかで結構違う。
営業は接客する側、バイヤーは接客される側。
医師は両方。
などなど。
この両方を経験する事が重要で、接客スキルも上がりやすい。いい接客を体験したら、自分がそれを再現すればいいわけだから。
『良い接客され上手』っていうのもある。このお客様への接客楽しいなあと思える人っているけど、多分その人は接客する側としてもポテンシャル高。
と言いたいところですが、無意識にやっている場合、反対の立場に立った時の再現性はないと思う。
少し脱線しますが、無理して気に入られるようにする必要はないよね。 接客は身を委ねることがトータルいいかな。 その結果、良かったら自然とまた訪れればいい。その行動が『あなたの接客は良かったら』と言わなくても伝わる。
靴業界では昔から『良い、良い、良いに買う客無し』なんて言葉がある。良ければ買う、合わなければ買わない。それだけでいいのに。なぜか過剰に商品を褒める。
買わないと嫌な態度を取る販売員さんが多いからなのか、単に過剰に気を使ってしまうタイプの人なのか...真実はわかりません。 モニターさんにお金を払うのが当たり前の時代だから、買わなくても、商品に対して率直にな意見をもらえた方がありがたい。
話をもどします。
『する側』と『される側』のどちらにも必要な事は、「自分が楽しむ」ですね。これは良く言われている事ですが、本当にそう思う。
タイミング
接客がなくても、情報と口コミだけで物を買う時代。 接客ってなんだ?って思う。 でも同時に情報も多くの口コミもない状態で、信頼している人の一言でモノを買う時もある。
利害関係がなく、単純に『良いモノだから』勧めてくれる。 しかもその人が先生とか、憧れている人だったらなおさらのこと購買に繋がる。
もし、その一言も接客だとすれば接客って一撃必殺の破壊力がある。
ん? そうなると、知らない人の口コミも接客と言える? いや、やっぱり客ではないから、利害関係のない人からのオススメなどは接客ではないね。
店舗の世界観なんかは接客と呼べると思う。 まさにpullの極みかも。そこに置いてあるから買いたくなる。 『お客様』と『良い物』だけで完結する。それには『タイミング』という偶然が加わる必要がある。
コンビニのレジカウンターおでんやお団子?
回転寿司のコーヒーやスイーツ?
パーキング近くの自販機?
タイミングは作られている。偶然の様で偶然ではない。 pullの様でpullではない。 気付かないpushが存在する。 コントロールされているみたいで嫌だという人もいるのかな。
突き詰めれば、全てコントロールされているし、どんな理由であれ、良いものに出会えればそれでいい。むしろそれが運命だ。自分の日常の中で、好きな時間の延長上で出会うモノ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
靴の案内人