手軽に撮影、パパッと投稿!日常の動画が保護者・保育者共通の楽しみに|輝きベビー保育園 篠崎
東京都江戸川区にある輝きベビー保育園 篠崎では2020年から「てのりの」を導入。当初は新たなサービスに対する抵抗感もあったといいますが、現在では現場の先生たちが、仕事の合間で積極的に動画配信を行っているそうです。現場に負担をかけない動画の配信方法や、保護者とのコミュニケーションの変化について、同園の運営統括を担当している梶山裕樹先生に伺いました。
シンプルな投稿の仕組みづくりで、職員も発信を楽しめるように
輝きベビー保育園 篠崎が「てのりの」を導入したのは、リリースしてからすぐの2020年7月のこと。当初は写真販売なども行っていた同園ですが、コロナの影響で園に保護者を呼べない時にもイベントの様子を動画で見せたいという思いから、手軽に始められる動画配信サービスとして「てのりの」に出会ったそうです。
「まずなによりも、IPhoneで撮影して、ワンタッチで配信できる手軽さ。無料ではじめられる点も他のサービスに比べて魅力的でした」
導入の決め手についてそう教えてくれたのは、輝きベビー保育園の統括を務める梶山裕樹先生です。
導入当初は梶山先生や事務職員のみが動画の撮影~選定~配信までの作業を行っており、現場の職員に対しては会議で「日常の中で良いシーンがあったら撮影してほしい」ということだけを伝えていました。そのうち、動画配信の手軽さに気づいた現場職員が、動画を撮影~配信するようになったそうです。
そして現在では、各クラスに2台のiPhoneを設置し、現場の先生がメインで毎月配信を行っています。
(梶山先生)「『配信をしなければ』という義務感ではなく、『発信したい』という自発的な気持ちで、てのりのを使ってもらいたかったんです」
投稿頻度や撮り方、編集の有無などのルールは決めておらず、届けたい一瞬を届けたい形で、業務の合間に投稿するという同園。業務の負担にならないシンプルな仕組みづくりで、職員も動画の撮影や投稿をそれぞれ工夫しながら楽しんでいるといいます。また、他クラスの活動の様子が動画を通じてわかることで、保育の工夫やノウハウの蓄積にもつながっているそうです。
投稿アイデアも続々!動画の伝わりやすさを再実感
最近では、メディア露出やInstagram・ブログなども活用した、未就学園児保護者に対する情報発信にも力を入れている同園。入園説明会で動画配信を行っていることを伝えると、保護者の反応も良いとのこと。
(梶山先生)「保育施設はクローズドな環境です。送り迎えの時だけではなく、てのりのでの配信で園の中が見えることが、入園前の保護者の安心感につながっているのだと思います」
「レイアウトはこのような形」「名前の記入はここに」「リュックはこのくらいのサイズ」など、言葉では伝わりきらない細かなニュアンスも動画でなら分かりやすく伝えることができます。
ほかにも、給食や朝の回・散歩の様子や、農園での種まきから収穫までの様子など、園での活動を子ども目線で動画にし、配信しているそう。
さらには配信環境は園全体・クラス単位で用意しているほかに園児一人一人の配信環境も用意しており、園児一人ひとりに焦点を当てた誕生会やプレゼン大会の様子は、保護者にとっても特別感があり大好評のようです。
◎輝きベビー保育園で投稿している動画のレパートリー(一部)
入園前の説明動画
来年度のレイアウトや担任の紹介
産休に入る先生からのご挨拶
運動会で踊るダンスのレクチャー動画
散歩の様子を子どもの目線から配信
散歩の様子を子どもの目線から配信
投稿アイデアは現場の職員からも上がるほか、梶山先生自身もクリエイター感覚でさまざまな動画を試しているといいます。設計がシンプルでどんな長さ・形の動画も上げられる「てのりの」だからこそ、アイデアをすぐに形にすることができているようです。
動画を通じて、保育者・保護者が子どもの成長を共有しフォローし合える関係に
「てのりの」利用開始から3年間、同園でこれまでに投稿された動画は2410本以上にも上ります。
(梶山先生)「運動会でのダンスに不安を持つ保護者の声に寄り添い 、上手に踊っている様子を動画で伝えたこともあります。親子で一緒に動画を見ている、という声も多いんですよ。」
梶山先生は、動画をきっかけに会話が広がり、保護者とより親密にコミュニケーションが取れるようになったと、変化を実感しているようです。さらに「遊びの知識や近隣の公園の紹介など、家庭でも活用できるような内容を発信していきたい」と、子育てを応援するような今後の活用アイデアに関しても教えてくれました。
保育者・保護者が手を取り合って、子どもの成長を楽しみ・喜び・応援する。動画活用の先にある、そんな未来が想像できる取材でした。
ーー梶山先生、取材にご協力いただきありがとうございました!