シンプルになっていくこと

絶妙なタイミングで連絡をくれる友人がいます。昨日も絶妙なタイミングで、たくさん話して、そして。
髪切ったね。あなた雰囲気かわったわねと言ったら、
「好きな人ができたの」
と。

うわぁ。この感じ、こういうおはなしを聞くのはどれくらいぶりだろう。じわぁっと、胸のあたりが温かくなる。

誰かのことを愛しく思うこと。そのとき、その誰かを思う自分のことを肯定できること。たいせつにできること。友人からはそんな感じをうけました。
たくさん頑張ってきた人で、そしていまも頑張り続けている人です。
ひとりでも頑張れるだろうけど、思う誰かのいる友人は、どんなふうに人生を表現していくのだろう。楽しみに、陰ながら応援しています。

人を愛しく思うときの、『ゆるまり』や『ほぐれ』を全身で表してくれていた友人に、こんなご時世じゃなければハグしたかったです。
『好きな人ができた』それだけで、おめでとうと言える。
ずっとずっと手をつけられずにいた心の部分に立ち向かい、ちょっとしんどい、ちょっと逃げたい作業をきちんとやり終えて、いるいらないの仕分けをして、シンプルになってはじめて姿が見えたその人。ずっとちかくにいたのに気がつかなかったというその人。その姿が見えるようになったことがもう、素晴らしいと思うよ。

トップの写真はイジュ(伊集)というお花です。
気品があって、よい香りです。