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感情の【重大】未処理案件(前編)

人間って、忘れる生き物なんだなぁと思う。
忘れるなんて無理、と思っていたことがいつの間にか気にならなくなって
そして同じように、『忘れてはいけないこと』まで忘れてしまうんだなぁ、と思う。

蠍座の季節を迎えお誕生日が近づくにつれ、どこからともなくやってくる
『消えてしまいたい』『いなくなりたい』という例のやつ

平安な心持ちでまた新しい一歩を踏み出す。そんなタイミングであってほしいのに。
暗い気持ちがこのところその予兆のように鬱々と覆い被さってきていて、
いいかげんにしろ!
いったいおまえ(この気持ち)は何なんだ!
正体をあらわせ!
かならず見てやる!

とガルガルしながら内観していたら、突然ハッとした

忘れてた。思い出した。

ひとつ、感情の重大な未処理案件


私のお誕生日が近づいているということは、
彼女のお誕生日も近づいているということ

白い服が嫌いだった。

オーラソーマでは、ご自身でカラーボトルを選んでもらってコンサルテーションを行うのですが
その際にセラピストの来ているお洋服の色で選択への影響を与えないために、白い服を着ることになっています。
これが私は当時、イヤでイヤで仕方なかった。
私は白い服を着て歩けるような人間ではありませんと思ってた(真剣に)。

子どもの頃の話から壮絶な体験まで、包み隠さず話してくれたのがそのころ出会った彼女だった。私は彼女の話をよく聞いた。親友だとさえ思った。まず他の人には教えないだろう話までした。彼女の人生は想像を絶するような強烈なものだった。人一倍、という言葉があるけど彼女はつねに、人の二倍も三倍も働いていた。彼女はいつも、白い服を着ていた。そして、よく笑う人だった。反対に私は、上から下まで黒ずくめだった。このときの私は、『信じる』ということが何なのかを完全に誤解していた。


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