観察
自分にとってそれが自然とできることが、人にはそうでもないらしい。と気づくことが多々ある、いまの職場。
10年・・・いや、20年前にトリップしたかのような感覚。
ゆうべの『こきざみぷらす』じゃないけど、まさに「世にも奇妙な物語かや!」な感覚。(*「かや」は沖縄の方言です。こっちでは使わない)
製造業、の会社での短時間事務を引き受けはじめているのだけど、そもそも私に教えてくれる人が自分の仕事の全体像を把握していない。会社の全体像はともかくとして、自分ひとりぶんの仕事の段取りがものすごく悪い。
が、それがいいとか悪いとかじゃない。単にこの人にとってはそれが『普通』で、何度も手間をかけたり間違ったり修正したりすることが苦痛ではないらしい。
製造チームのひとたちはパソコン?ムリムリムリ!!!と全力で拒否。いやー、せめてこの部分だけでも使えた方が楽になると思うけどなー。
これまでずっと長く多種多様な現場でやってきて思うけど、事務っていろんなことを包括してる。自分だけが使いやすいデスク回りにすることもできるけど、自分がいなくても、誰でもが使いやすくすることも可能。で、ここの現場では『誰でもが使いやすい』のが最善のように思えるのだけど、そうなっていない。さらに、これは絶対にさわられたらこまるだろっていう書類とかもそのへんに置いてある。
ものの置き場所を決めるという概念がないため、使った人がもとに戻さない。だから一枚の書類を探すのに全員で必死になってる。それでいいならいいんだけど、これが毎日のように繰り返されているのがハテナ。
普通に考えて、私がまともにとりあっていたらとうにブチ切れ案件です。辞めてるかも。でもね、今回はものすごく冷静に観察している自分がいますよ。
疑問に思わないこと。改善しようと思わないこと。考えてる暇がないこと。製造チームはみんなものすごく真面目だし、仕事も丁寧。なんだけど管理ができてない。二度手間、三度手間を繰り返し、時間がないとこにさらに時間をとられてる。
それでいいならいいんだけど。よくしようよ、こんなふうにしてみたらどうかな、そんな話が聞こえてこない。忙しい。そして、入ってわかったことだけどこの忙しい社長はつねに コノヤロウ、バカヤロウ、テメエ、ジャマだドケ、バカかオメエは、と大声でどなり散らしている(製造作業を離れたところで)。私はドン引きだけど、みんなは萎縮するでもなく『これが普通』との対応。
うーん、不思議だ。世にも奇妙な物語かや!だ。
奇妙な現場で私はきっと何か学ぶのでしょう。もうすでに学んでいるけど、ここまで観察していて思うことは、
『誰も悪くない』。