手のひら先生の高麗手指鍼療法 48 東洋医学とは その10 自律神経と調節方法 1
近年自律神経の重要性を教えてくれたのは、爪もみ法で一躍有名になった安保福田理論でした。
われわれ鍼灸師にとってもエポックメイキングのことでした。
なぜならそれまで瀉血と言う技術を使って治療されていた先達が、医師でもないのに禁止されている医療行為を行っているという事で裁判を起こされていたからです。
ところが新潟大学教授だった安保徹教授によって、爪の根元から血を出すことでがんも治せる爪もみ法が発表されたのです。
免疫学の世界的権威が「瀉血は平安時代から行われている鍼灸師独自の治療技術です」と仰ってくれたおかげで、以降は裁判例は無くなりました。
安保福田理論誕生
爪もみ法が有名になり始めたのは20年ほど前だったでしょうか。
いつものように書店に行くと平積みになっていた本があり、本の著者名に目が留まりました。
「免疫学問答」安保徹 無能唱元 共著 「なに?アホとむのうっていうのは何だ」
書名が免疫に関することでしたので購入しました。
それ以降安保徹教授の名声が高まるにしたがって、数多くの著書が出版されていきました。
時代が求めていたからでしょう。
がん治療までできる
当時来られていた患者さんは新潟県出身でしたので、安保先生がいた新潟大学病院での教授の評判を教えてくれました。
顎に出来たため手術不可能だった患者さんに、爪から瀉血を行う療法を施した結果、癌が消えて完治したので現地では神様のように思われているそうなのです。
瀉血を行うことで血液内の顆粒球とリンパ球の比率が正常になります。
そのことは副交感神経を活性化し病気になる元である交感神経の興奮を抑制する働きがあるのだそうです。
すべての病気に応用できるということで、瀉血療法が医師の中でも行われるようになったようです。
パーキンソン病になった患者さんがその治療を受けにはるばる行ったそうですが、瀉血は行われず投薬を受けたと聞きました。
パーキンソン病には効果がなかったそうです。
瀉血療法は工藤訓正師などが元より行っていて成果を上げていた、刺絡療法と同じですが理論化して科学的説明が、免疫学の権威が証明されたことで認められたものです。
がん治療は現代において最難関な疾患ですので、瀉血だけで解決するものではないでしょう。
対策の一つとして記憶しておくことも大切です。
西洋医学の自律神経調整法
西洋医学で自律神経が我々の身体、体調に大いに関係することはりかいできました。
しかしその調整方法は呼吸法しかないようです。
4-4-8で呼吸する方法が紹介されていました。
鼻から4を数えてゆっくり呼吸し、4拍呼吸を止めそして8拍でゆっくり息を口から吐き出す。
昔から行われている腹式呼吸をシㇲティマチックに行うものです。
ゆっくり行うと副交感神経も活性化します。
ただし交感神経を抑制する方法はありません。
交感神経の興奮が元凶なわけなので、そこを調整すれば良いはずですがその方法はありません。
自律神経を簡単に理解するのは難しい
お恥ずかしいことですが脳梗塞を起こし退院して3か月後あたりから、夜明け前に腹痛が続きました。
初めは便が排泄に向かって大腸に降りてくるのかと考えました。
消化物が排泄されるのは12時間かかると言われているので、夜食を食べないか控えることにしました。
すると痛みが一時消失しました。
また回数や時間は不規則だったのですが、普通の状態の便が排出されていました。
それが時々下痢をするようになったので、これは整腸薬が多いのかと調整してみました。
整腸薬は多くても少なくても下痢になる可能性があります。
自分のことなのですが治療家は案外自分の診断は出来ないという事を、知り合いの薬剤師の方に教わったことがありました。
いまサウンドアキュパンキュチャで耳鳴り、関節リウマチ、パーキンソン病など用に作成していますが、その中で自律神経の調整法がやっとわかるようになりました。
そこでほんの昨日のこと閃いたのです。
明け方の腹痛を起こすのは自律神経の乱れかな?
夜中に何回か起きるようになりました。
テレビを見ながら2時間ほど寝落ちして、その後目覚めて3時間、さらに寝て1時間ほどと言うように不規則になっていました。
不眠症対策サウンドアキュパンキュチャを聞くと、4時間は眠るようになったのですが腹痛は起きます。
昨日は閃いて寝る前に自律神経のみを整えることをしました。
すると腹痛は起きず睡眠時間も5時間30分は寝ていたようです。
犯人は自律神経だったようです。
ワトソン君!
手のひら先生の自律神経調整法
心経の調整は経絡調整で出来ることは古代の治療家は分かっていた。
これが私だけの理論ですが、その調整法は著書「手のひら先生の高麗手指鍼療法」には写真付きで掲載しています。
簡単なだけ鍼治療のようにはいきませんが、自分で出来る唯一の方法です。
お試しください。
最近の鍼治療にはすべての患者さんに、自律神経の調整を行っています。
状態は単純なものではありません。
交感神経を調整するには4本5本刺さし、副交感神経調整には2本と言うようになります。
治療を重ねるごとに鍼の本数が変わるようになりますので、いつも同じ刺激で良いと言う分けにはなりません。
まとめ
1、東洋医学の源典には神経が書かれていない
2、古代の治療家たちは経絡に神経も含めていた
3、手のひら先生の高麗手指鍼療法には自律神経調整法も載っている
4、自律神経はあらゆる体の不調に関係する
5、自律神経を理解方法がある
私のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」
次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。
一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。
最後まで拙い文章をお読みいただきありがとうございました。感謝いたします!!
サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。