関節リウマチを治せる薬も治療方法もありませんでした
1、関節リウマチは難病と言われています。
診断されて調べると、難病と言われる病気と知り「なんで私が?」と衝撃を受けることになります。
今はインターネットで検索すれば様々な治療法が見つかりますが、残念ながら完治させる治療法はまだありません。
それでも関節リウマチに関する記載は、大学や病院、リウマチ専門医から漢方、鍼灸師まで多く見られます。
しかし残念なことですが完治できる治療法は今までありませんでした。
良くなったとか寛解と言って症状が和らいだというものです。
2、それはつい最近まで関節リウマチの原因が分からなかったからです。
東洋医学は紀元前からある治療法ですが、免疫と言う概念は有ってもそれがどのようなメカニズムであるのかは分かりませんでした。
西洋医学でも免疫の障害、免疫の暴走が原因と分かったのはほんの20年くらい前でした。
免疫と言う我々自身を外敵から守る防御システムは、4億年以上前から備わっていました。さらに進化を経て様々なウイルスと闘い、細菌やウイルスのほか自分の分身であるがん細胞を検知し闘うようにもなってきました。
3、リウマチの歴史は古く、4500年前のミイラにもその痕跡は残っているそうです。
それほど人類が苦しんできた病気ですが、やっと最近の科学の発達から免疫の暴走が原因で起こる病気であると分かりました。
免疫を調整し元の状態に戻せる薬は開発されていません。
4、この10年ほどの中に生物学的製剤と言う薬が出てきました
この考え方は免疫を正常に戻すのは難しいというものです。
それではとりあえず様々な症状を起こす原因は、免疫システムの暴走なのだからこの働きを抑えてしまえばよいというものでした。
この薬の効果は目覚ましいものがあるようです。
関節リウマチは字の通り関節に様々な症状を起こします。
関節内の炎症 腫れ 変形等々。
それらを短時間に解消するもののようですが、全員に効果があるものではなく副作用が激しく使うことが出来ない患者さんも多いようです。
ただその普及は目覚ましいものであっという間でした。
しかしすでに10年経過していると、強い副作用が起きていない患者さんに重篤な内臓疾患を発症した例が見つかり、何人かの医師が警鐘を発することになっています。
5、東洋医学ではどのような治療法があったのでしょうか。
鍼灸の治療は記述が残っていないので、明治以後の中大正時代から文献書籍に残っているぐらいです。
漢方薬では中国の文献に見られますが「痺症」という記述がこれに当たるであろうというものです。
免疫システムが原因であるなどと言うことは分かっていませんでした。
その漢方理論で考えれば、気 血 水 の循環を良くすることでしょう。
完治することは出来ませんでしたし、今も出来ないでしょう。
鍼灸治療ではどのような状況だったかと言えば、原因が不明でしたから完治はありませんでした。
しかしその中でも日常生活に支障がないようになるまでの成果を出せたという記述はあります。
特に大正時代に有名になった澤田健というお灸の先生がリウマチは簡単な病気だと言って有名になりました。
治療は整体とお灸の併用だったらしいのですが、現在に至ってもその治療法で治せていると聞いたことはありません。
お灸効果は免疫調整に影響するので効果があると書かれているのが。立川志らく師匠のお爺さんで「深谷伊三郎」先生です。
「お灸で病気を治した話」を残されていて、お灸で寛解以上になった症例が記載されています。
ただ熱いお灸は現代では受け入れることは難しいことです。
それにほぼ毎日自分で治療を行って、最長5年6年の期間続けなければならないので、難しいのではないかと思います。
それさえ克服すれば副作用起きない治療になります。
6、鍼治療の問題
鍼だけでで関節リウマチを治したという過去の症例は見たことがありません。
近年の症例報告を見ると、関節リウマチを良くしたのは鍼治療のほかにお灸を補助に使っています。
または鍼治療の後にお灸据えて併用されています。
なぜならば鍼理論では免疫調整することは書かれていないからです。
二千年前に書かれた古典「黄帝内経素問霊枢経」には勿論免疫のことなど書かれていませんでした。
では現代になって免疫システムの暴走と分かったので、鍼で調整できそうに思うのですが残念ながら、そのようなツボはないのです。
また鍼の理論を使い経絡調整をすることで何とか免疫をと考えても、免疫システムを直接調整することは出来ません。
7、手のひら先生の高麗手指鍼療法
高麗手指鍼と呼ばれる韓国生まれの鍼治療でも関節リウマチは治せませんでした。
私の研究で鍼理論に進化論を取り入れたほか、免疫システムの進化も見つけました。
鍼治療では免疫を強化することも、暴走を抑えることも出来ます。
この治療をメインに据えて行い、それを補助する方法を加えます。
通常の鍼治療でも経絡治療を行えば、免疫度は30パーセント程度は上がるでしょうが免疫暴走を抑えることは出来ません。
これが通常の針治療の現状です。
拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
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