手のひら先生の高麗手指鍼療法 56 音で治療するサウンド・アキュパンキュチャとは? 2/2
音は共鳴する
音とは何か?
音は振動です。
人間の可聴音域は20ヘルツから2万ヘルツまでと言われています。
空気を振動させて音として認識されます。
物質も分子原子と細分化していくと、原子核の周りを原子が回っていることで、それぞれが固有の振動をしているとされています。
細胞も組織も固有の振動をしていると考えられています。
音は共鳴します。
その共鳴現象を使って診断を行うのが大村恵昭博士が発明された、バイ・ディジタル・オーリングテストです。
この診断方法を使って音の探索をしました。
細胞は分子原子に分解される
組織が振動しているのでツボもまた共鳴します。
「なぜ?」と思うかもしれませんが、同じ組織を使ってツボを探すと共鳴するところが存在します。
フェーズを考えるとあと2か所あります。
探しだしたツボは特定の音と共鳴します。
共鳴する音は多くの場合複雑に組み合った音になります。
精子1匹卵子1個から分裂して来たのに、臓器や器官それと組織などは音がほとんど重ならないのは不思議です。
臓器ごとに共鳴する音は異なる
古代の治療家が何故かわからないのですが、五音を二千年前に探し出せていました。
このこと自体も驚きなのですが、それを他の器官や神経にまで広げられなかったのは、様々な環境条件を考えれば仕方なかったことでした。
今は条件が整っています。
そこで脳神経の多くや器官の音を探しだすことが出来ました。
先程書きましたがその音はほぼ重なることがありません。
遺伝子に刻まれた情報は精緻に作られてきたからでしょう、音が重なることは全くないのは不思議です。
臓器だけでなく同じように見える脳神経音が重ならないのは、何千万年もの時間の中で鍛えられた結果なのでしょうか。
鍼治療の補瀉も音の鍼でも可能です
鍼を刺す代わりに音の刺激でツボを刺激し、病気治療を出来ないかという事から研究は始まりました。
鍼治療が最大効果を引き出すのは、補瀉と言う技術です。
鍼治療とは単なる痛みを消すのは簡単です。
たとえ話になりますが、川の流れをイメージしてください。
水の流れが少なくなってきたので増やそうとします。
これは体が弱った状態です。
そこで回復するために補と言う鍼の技術を使います。
上流で下流に向かって鍼を刺せば気の流れが増えるようになります。
それでは流れる水が多いので減らそうとする、瀉の鍼を刺します。
下流から上流に向かって鍼を刺せば水の流れが減ると言う分けです。
簡単に言えば補瀉と言うのはそう言う事です。
ただ複雑で高度な治療法に、経絡治療というものがあります。
弱った肝臓を元気にするために、肝臓の気の流れを元気にさせようとします。
その時鍼を4本打ちますが、その中の2本は肝臓の気の流れに刺します。
1本は流れに逆らって瀉の鍼を、1本は補の鍼を流れに沿って刺します。
鍼が互いが向き合うような方向に刺すのです。少し難しく説明すると、補の鍼は肝臓の気の流れを強くするために肝臓の気を助けるツボに、瀉の鍼は肝臓の気の流れを弱めるための肝臓の気を抑えるツボを使います。
この説明は少し疑問が湧くのです。
それは流れを強くするものと弱める鍼を刺したら効果が無くなるのではないか。
長い間このことは疑問でした。
東洋医学の陰陽五行理論ではこれも正解なのでしょうが、現代人はすんなりとは納得できないところです。
最近は古代の治療家たちは神経は経絡で治療ができると考えていたのではないかと考えていますので、これはすんなりと納得できるのですがほかの方たちは「はて?」
音は補の音、瀉の音になります。単純です。
フェーズがⅢまであるので、補瀉の音は合計6個になりますが。
虚実以外の七情の調整はまだ研究中
鍼治療ではツボに鍼を1本だけではなく、2本3本時には4本も刺さねばならない時があります。
DTMの初めになかなかソフトを動かせなかったので、音楽家に指導をお願いしました。
その時に鍼は簡単に刺激量を増やすことが出来るが、音で同じ効果を出すのにはどうしたら良いか尋ねたことがありました。
その音だけ音量を上げれば同じ効果を得られるのか、それとも音を何とか重ねれば良いのかと?
答えは「ノー」でした。
それ以来もう6年ほど経過しましたが、先日別な方法で検証したら簡単に解決しました。
音楽の世界と、音を治療に使う世界とは別物だったという事でした。
それでは次の段階へは?
それが「舎岩五行鍼理論」です。
日本も韓国でも様々な症状に対応できる鍼の調整法が、およそ五百年以前に韓国では完成していました。
虚 実 寒 熱 風 湿 燥 七情と言いますが、身体を傷る環境邪と呼びますが、を調整する方法が出来ていました。
この調整が音で出来来たらと思いますが、これは難題で未来に出来たら良いのですが。
私のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」
次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。
一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。
最後まで拙い文章をお読みいただきありがとうございました。感謝いたします!!
サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。