お寺は地域の大切な「居場所」になれる
『「定年後」はお寺が居場所』(集英社新書)という拙著を上梓した。
内容を一言で要約すれば、「生きているうちにお寺に行こう!」という呼びかけだ。
定年後とは関係ない内容なので、書名は著者自身にも謎である点はさておき、お寺が地域コミュニティの中で大切な居場所になりうることを、事例をもとに書いている。居場所とは、人が集ったり、何か問題や課題を抱えた人たちがひと時を過ごしたりする場といった意味で使っている。社会的リソースとしてお寺をとらえた内容だ。居場所としてのお寺や、多様な人を受