[帽子にmb]ここ数日の動き
ブリュワーズについて、トレード、選手獲得、その他、3つの動きがここ数日で起こりました。ということでメモ。
エリック・ハースと1年契約
FAのビクター・カラティニの後任としての獲得。契約金額などは不明。打力に定評。球団プロスペクトのジェファーソン・クエロ昇格までの橋渡しと見られている。
今季の捕手陣はブリュワーズの強みだった。6.2 fWARでメジャー首位、117 wRC+でメジャー2位。
ハースは、上位30位の有望株であった男。21年には22本塁打の実績、6シーズンで323試合に出場し、OPS(出塁率+長打率で計算する打撃指標数).667を記録した。
ハースの獲得で、球団2位、総合32位の有望株、ジェファーソン・クエロに猶予を与えることができる。彼は去年ダブルAで、OPS.779 マイナー全体でのゴールドグラブを獲得した選手。
5.4 fWARを記録したコントレラスの助けにもなる。
打撃が落ち込んだため、タイガースから放出された。
単純な打率の低下だけでなく、ハードコンタクト率の10%近い低下、ゴロ率のアップ、フライにおける本塁打割合が過去最低などかなりひどい結果だった。
本拠地が変わることで、以前の姿を取り戻せると見ている。今年もコンタクト率自体は過去最高だった。
守備面について、盗塁阻止率は24%と、リーグ平均を上回る数字で、フレーミングも改善された。とはいえブロッキングなどは良くなく、総合すると平均以下の守備と評される。
とはいえ、この点は心配いらない。ブリュワーズは捕手の守備面の改善には実績がある。
守備面での多様性も持ち合わせており、外野の両翼での守備機会があり、マイナーでは内野の両コーナーを経験している。この点は他のバックアップ捕手にはない魅力だ。
また彼は2026年までキープできる点も魅力。プロスペクトのクエロの橋渡し役にぴったりだ
所感
もはやブリュワーズ名物の打撃系捕手あさり。上記記事にも触れられていますが、オマー・ナルバエズから脈々と続く、打撃系捕手に守備強化して戦力化の新メンバーです。有望株クエロまでのつなぎ扱いですが、彼がブレイクしたら、それはそれで取引の有力なメンバーとなるわけで、良い契約だなあ、と感じました。コントレラスがいるので、そんなにプレッシャーかからない立場でもありますし。
メッツとトレード。エイドリアン・ハウザー、タイロン・テイラーを放出。
メッツの編成本部長となったスターンズと、顔なじみの二人がメッツに移籍。
ハウザーは今季8勝をマーク。来季予想年俸が560万ドルと予測されている。
テイラーは81試合に出場、OPS.713を記録。
ハウザーは予算調整、テイラーはタブ付き気味の外野の整理のため、メッツへの移籍となった。
交換でブリュワーズ入りするのは、コールマン・クロウ。エデュアルド・エスコバーのトレードでエンジェルスからメッツ入りした選手。トミー・ジョン手術のため、来季は全休。球団有望株ランクで25位となる。
ブリュワーズ入りするクロウの話中心。
アーノルドGMは、彼のスピンが効いたブレーキングボール、ブルドッグ的な強気の性格、運動能力を高く評価している。先発投手としての優れた資質をたくさん持ってるとも言っている。
21歳のシーズンにダブルAでイニング数トップ、奪三振2位をマーク。今シーズンも手術までの24イニングで2勝、防御率1.88、奪三振31という成績を残した。
ルール5ドラフトの対象選手だったが、40人枠を1つ使う点、MLB年俸を1年ずっと払わなければならない点がネックで指名されなかった。
ブリュワーズでは、枠の問題、年俸の件も問題にならず獲得となった。
2名の放出で将来にわたってチームの助けとなりうる選手を獲得できたのは興奮している、とアーノルドGMは言う。
ハウザーのイニング消化能力は評価できる。テイラーは有望選手が居並ぶチームの外野手としては物足りないという評価になる。
残る年俸調停資格選手は7名。トレードの噂が絶えない、コービン・バーンズ、ウィリー・朝メスの他に、デビン・ウィリアムズ、ホビー・ミルナー、ジョエル・パヤンプス、ブライス・ウィルソンに、トレードで移籍してきたジェイク・バウアーズである。
年俸調停の期限が1月11日のため、それまでにさらに動きがあるかも。
このトレードで、メッツは選手層の厚みを得、ブリュワーズは予算枠を得ることになる。
ハウザーは、似たような成績のFA選手に比べると、相対的にお得である。
テイラーについて、メッツの外野両翼には弱みがあり、彼の貢献できる場所は多い。左投手相手のプラトーンが今のところの役割だろう
ブリュワーズはこのトレードで730万ドル浮く。全体でも来季予想値は、例年の総年俸を超えることはなく、年俸調整のために噂されているバーンズ、アダメスを放出する必要はなさそうだ。
所感
ウッドラフは失ったものの、プロスペクトの昇格で激しい闘いになる先発陣からハウザー、超長期契約の有望株チョーリオの昇格で激戦区の外野からテイラー、それぞれに引き取り先が見つかって良かったなあ、というトレード。来年の先発候補も獲得できてホクホクですね。
球団が本当に整理したいのはイェリッチだと思いますが、どうなることやら。プレーオフを勝ち抜くための「真の強打者」もほしいところですが、今オフでなんとか獲得するのか、有望株の覚醒まで待つのか。
2選手と契約
たぶん独立リーグだと思うのですが、投手2名を獲得。
エリック・バーンズ、絶対FAやったるねん!
市場に出て自分の価値を確かめたいと思うのは当然のこと。それまでに契約延長したいなら、びっくりするような提案を持ってきやがれ。
代理人をスコット・ボラスに変更しており、チームとの契約延長は望み薄か
ハーンズがいることで地区優勝争いができるし、だめなら夏場にトレードすることもできるので、グラスノーとは状況が違う。さらにアタナシオオーナーは、ヘイダーを放出したときのチーム内への悪影響があったことを考慮に入れているため、どう動くかは読めない状況である
MLB.jpの記事とほぼ一緒の論調。例示がたくさんされてる点が相違点ですね。
クオリファイイングオファーを出すのをためらうような数字を来シーズン、残す可能性は低いだろうと。
所感
ニュース扱いになってますが、これはバーンズがずっと言ってたことですね。グラスノーのトレードがあったので、あらためて聞いてみた、という話でしょう。
ブリュワーズと年俸調停(の公聴会)で揉めてから、バーンズはずっとこんな調子で。エヴァンゲリオンのシンジくんみたいに見えます。いい人だと思うのですが、それゆえに球団から(安く上げるためとはいえ)ボロカスに言われたことに、「裏切られた」っておもっちゃったんでしょうね。
最後に
ブリュワーズらしくて面白い動きですね。もっと注目されて中継増えたらいいなあ。応援しがいがある球団ですよ。地味だけどw
表題にいっつも迷ってたんですが、ブリュワーズ関連は「帽子にmb」で押していきます。案外言われないとわからない罠。