曖昧なものほど

 昨日は、朝PCでメールをチェックしていると、大祓の日のことを書いている方がいらっしゃり、以前ネットで見た「駒込天祖神社」に行きたい!と、急に思いついた。

駒込天祖神社を調べてみると夏越大祓式(茅の輪くぐり)は 6月28日(日)~7月11日(土) となっており、昼と夜の授業時間(仕事)の合間の強行軍で、風も強まる雨の中の外出に迷う気持ほちもあったが、なんだか「今日行くことが大事」な気がしたので。

駒込天祖神社

http://www.komagometenso.com/

休憩時間になり、足早に仕事場を後にして、まずは丸の内線に。後楽園で普段あまり乗らない南北線に乗り換える時には、私がホームに着くと同時に、丁度のタイミングで、電車も到着。こういう日は、何だが流れに乗っている感じで、スムーズで気持ちが良い。

本駒込駅から徒歩10分のその場所だが、とにかく、道に迷いやすい私はスマホの道案内を握りしめて、チェックしながらの前進。ほほ時間通りに到着。

雨も風も、ひどくなるらしい天気予報だったが、今の所、シトシト雨で収まっていて有り難い。

長く続く参道をの入り口には、高くそびえた鳥居があり、物凄く大きく立派と言うわけでは無いけれど、多くの人が改まり過ぎずに、親しんでお参りしている感じがする。迎え入れてくれる穏やかな静かさ、神社の気配がそこに広がっているような、神社らしい雰囲気が良いな、と思った。

ふと石畳の参道をみると、いつの間にか、どこからか来た猫ちゃんが、私の近くに居る。じっと眺めていても、逃げる風も無く、なんだか、近しい感じがする。試しに、ニャーと、声をかけると、少しづつ、近づいて来た。

もしかして、撫でられるかも?と、期待もしつつ、もう一度ニャーと言ってみると、足元にすり寄るようでもありながら、もう一歩距離が引けているくらいまでやって来る。

お迎えに来てくれたの?

と聞いてみたら、

「ニャー」と答えが戻って来た。

そうか、何故か知らないけれど、突然行きたくなった、この初めての駒込天祖神社さまのお迎えが来てくれたのかもしれない。

お迎え、ありがとう。お参りいってくるからね。

と言うと、

「ニャー」と言って、

その場にとどまった。

そうそう、今は猫ちゃんと遊ぶより、まずはお参りだ!と思い、

歩き始めたが、気になって何度が振り返ると、

参道にちょこんと座って、姿勢を正したまま、私の背中をじっと見送るように観ている。

シトシト雨の中、初めての茅の輪潜りを、説明を見ながら行い、誰もいない神社で、しっかりとお参りさせてもらった。

※茅の輪くぐりは、こちらのサイトがわかりやすかったので、リしンクしておきます。
https://jpnculture.net/ooharae/

 私がお参りを終わった頃には、ぽつぽつと、境内に人がやってきていて、見渡しても猫ちゃんは、どこにもいなかった。

「来てよかったな」

猫ちゃんの、お出迎えという、思いがけないプレゼントをもらって、

なんだか、ほっこりして、そう思った。

100日間のダンス参加で、でインスピレーションを受け取ることが多かったので、こころに浮かぶ曖昧な感覚(良い感じでも、何か引っかかる感じでも)「何となく、ふと感じる」事が、とても大切な気がしてきた。

その後、電車を乗り継ぎ、仕事場に戻っても、ちょっと嬉しい気分が続いた―。

猫ちゃん、お迎え、ありがとう。

あなたに、歓迎してもらえたことを「OKサイン」と思って、しばらくは、なんとなく、感じたことを優先して、行動する実験をしてみますよ。

何かと白黒はっきりさせたい方だけれど、「理由が分からないけど、なぜか気になる」とか、「曖昧なもやっとした感覚だけれど、確かにそこにある気がする」って感覚、かなり大切かもですね。

駒込天祖神社での風景を思い浮かべると、どこかで、猫ちゃんが、

ニャー、と答えてくれたような気がした。


#曖昧なものほど #白黒はっきりはあとでも#招き猫#お出迎え#お見送り#茅の輪くぐり#夏の大祓

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