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毎日ナンパ「第7話 急に連絡先聞かないほうが良いと思いますよ」
2022.2.23
道場ライブが終わり、各々が帰路につく、そんな中僕は、まだ新宿に居た
時刻は22時近く
めちゃくちゃ多い荷物を持ちながら、めちゃくちゃ人のいる新宿駅東口にやってきた
ナンパをするために
新キャラ登場
漫画やアニメの人気を回復する手法として、新キャラ導入という手段がある
新たな強い味方なのか、それとも凶悪な敵キャラなのか、はたまたヒロインか
その、キャラの人気次第では作品が盛り上がったりするのだか、
本noteに置いては記事の人気どうこうではない
活動の存続のためにキャラ導入が行われる
キャラというか、助っ人なのだが
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ありがとう!!!藤田さん!!!
道場ライブ、史上初の人のネタをやって昇級した藤田さん
「ナンパの指名してもらえますか、」
と、つたえると
「いいよ、やってるところも見てみたかったし」
と、承諾してくれた
今日も今日とて
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とりあえず今日は全員待ち合わせ縛りで行くことにした
通行人はほぼ会話に繋がらないので、あまり意味が無いと感じたからだ
まずは一人目
こんばんわ
👩「…」 何も言わずに立ち去る
おおふ…
はじめてのパターンだ
こういうことも、まああるか
藤田さん 「どうだった?」
何も言わずに立ち去られましたねー
藤田さん「話しかける前から逃げられてなかった?今のは一人とはカウントしないだろー」
え、ああ、まあ(何で厳しいんだよ)
まぁいいや、カウント無しで!!!(ブチギレ)
気を取り直して二人目
こんばんわ
👩「…」何も言わずに立ち去る
うーん、今日はこういう日なのか?
藤田さん 「今ので一人目か」
はい(今回のはいいんだ)
藤田さん「次あの人行こうか」
はい
スマホをいじってる、顔は見えないが、なんかギャルっぽい雰囲気はある
こんばんわ
👩「…」
あのタイプなんで声かけたんですけど
👩「…」
連絡さ…
👩「無理」
(で、ですよねー)
藤田さん「どうだった?」
「無理でしたね」
藤田さん「連絡先聞いた?」
「無理って言われました」
3人連続で冷たい反応だったが、本来はこれが普通かもしれない
待ち合わせの人=割と話してくれるは単純に今までうまくいってたからそう思っただけかもなあ
藤田さん「まだ、待ち合わせの人いく?」
「今日は一応そういう目的なので、いきましょう」
藤田さん「じゃあ、あの茶色のコートの人」
「はい」
壁に寄りかかるようにスマホをみている
斜めから徐々に彼女の視界にフレームインしていく
「こんばんわ」
👩「…」
「待ち合わせですか」
👩(うなずく)
「タイプだったんで声かけたんですけど」
👩「あ、あ、はあ」
「連絡先交換しませんか」
👩「連絡先はちょっと、、」
「なんか理由とかあります?今後の参考にします」
👩「初対面なので…」
「あぁ、まぁそうですよね〜」
「また5年後声かけます!」
もうちょっと会話続けられたな…
割とすぐに放流してしまうクセがある
話しかけるという1番の難関は超えているのだから、もっと話さないともったいない
しかし、気まづいやら、緊張やら、怖さやらで、一刻も早くその場から離れたい気持ちがあるんだろう
連絡先交換に断られると、一種の安心感みたいなものすら感じてる?かもしれない
藤田さん「どうだった?」
「無理でしたねー」
藤田さん「なかなか交換できないね」
「まぁまだそんなもんですよ」
これで3人
助っ人が居る時は経験値稼ぎのチャンス
ここは、今まで避けてきたアレにいっておくか…
「藤田さん」
「次からは二人組指名してください」
突撃!二人組!
藤田さん「二人組?だれでも良いの?」
「はい」
藤田さん「じゃあ、あそこの二人組にしよう、なんかやりやすそうだし」
藤田さんの目線の先にいる二人組
年齢は30代くらいか
年…上か、、
今まで同じ年か年下がターゲットになることが多かったため、年上というだけで、少し抵抗感があった
まあでもいくしかない!
「こんばんわー」
👩👩ギョッとする
「あの企画で20声かけしないと帰れないっていうのをやってまして」
「タイプだったので声かけました」
👩👩黙って聞いてる
「つまんなかったら秒でブロックして良いんで、連絡先交換しませんか」
👩👩首を横に振る
「でも20声かけしないと帰れないんですよー」
👩「連絡先は交換できないけど、応援してますー頑張ってくださーい(超棒読み)」
「いや、思ってないでしょ!」
👩「応援はしてますよ、心から(わざとらしく強調する)」
「あー、じゃあ、とりあえず頑張りまーす(これは無理だなという感じ)」
藤田さんの元に戻る
何か電話してるフリをする藤田さん
「え、どうしたんですか?」
藤田さん「いや、同じ仲間と思われないように、笑」
(コイツ、マジか!)
「あのそれならそれで隠れててくればいいんで」
藤田さん「でも見たいじゃん」
知らねえよ!じゃあ文句いうな!!!!
藤田さん「結構話してたね」
「…まぁ、連絡先は無理でしたが、」
藤田さん「一回くらい連絡先交換してるところみたいよなー」
「なかなか難しいですよ、今の段階では」
あやうく藤田さんを殺しそうになったが
次がラスト、二人組をもう一度指名してもらう
急に連絡先聞かない方が良いと思いますよ
藤田さん「じゃああの若い二人」
「はい」
前方からゆっくり声をかける
「こんばんわ」
👩👩こちらに気づく
「今、20声かけしないと帰れないっていう企画をやってまして、タイプなんで声かけました」
👩👩「ゆっくりうなづく」
「つまんなかったら秒でブロックしてくれて良いんで連絡先交換しませんか」
👩👩「いや、、連絡先はちょっと、」
「別にブロックしてもいいんで!」
👩👩「うーん」
「ちなみに、何かアドバイスとかありますか?」
👩「うーん、いきなり連絡先聞かない方がいいですよ」
「!、雑談もっとしたほうがいい?」
👩「うん」
「…めっちゃいいアドバイスですね」
👩「いえいえ、、」
「じゃあまた5年後声かけます」
👩「頑張ってください、笑」
こんなに良いアドバイスがもらえるとは
たしかに、すぐ連絡先を聞くと、自分に対しての印象どうのこうのではなく、反射的に断ってしまうのかもしれない
ある程度雑談して、楽しませて、ここぞってときにシュートをうつ
あって2回目くらいなのに、すぐ告白して撃沈するのと同じで、
連絡先も、交換できる状態にまで、仕上げて仕上げて、"確認作業"と同じくらいにしないといけない
準備の出来ていない状態での連絡先打診は、"拒否"の反応を反射的に引き出してしまう
そしてそれはある種の余裕の無さにも映るだろう
ちなみにさっきから使っている
「つまんなかったら、秒でブロックしていいんで」は
タイタンのおしゃれ番長、ガッツキカツカレー、松浦ノーザンから教えてもらったテクニックだ
教えてる側がブロックしていいと言うことで、余裕感が出せるし、そこで笑いに繋がる可能性もある、何より重い感じにならない
彼らのYouTubeチャンネル
是非登録してね!
「いちおう今日のノルマは達成です
ありがとうございます!」
藤田さん「ああー、さっきの人はどうだった?」
「結果的にはダメでしたけど、良いアドバイスもらえましたね」
ここまでしっかりと二人組に行ったことがなかったのでだいぶ経験値にはなった
この感覚を忘れずに、一人の時に発揮できるかどうか、、
藤田さん「じゃあまた」
西武新宿駅の新所沢行き
その鷺ノ宮の駅で
藤田さんは降り、夜の闇に消えていった
2.23 声かけ数
待ち合わせ(1人) 3
待ち合わせ(2人) 2
計 5声かけ
ノルマ達成