ネタ分析 かまいたち バカな人





2016 元旦 大阪?の正月番組で披露したネタ


山内(ボケ)がニュースや、周りでよく見る人をバカにし、濱家(ツッコミ)がそれを宥めるネタ


こんな人いるよね、って言うみんなの中のあるあるや、違和感を言語化して笑いに変えるスタイルはやってる人は多い印象はある


ネタのパッケージとして、すでに他の人がやっている点を除けば、あるある、と思わせるネタは非常に分かりやすく、共感しやすい


その中で、みんなが普段思ってるけど、表面化してこなかった「たしかにある!」と思えるようなあるあるを出せるか、そしてそれをうまく演技として落とし込めるか、が重要だ


その点においてこのネタはその要素がクリアされている


推しのアーティストの結婚報道で会社を休む人


新作のiPhoneを有給を使ってまで並んで買う人


人の歌しか歌ってない路上ミュージシャン

タワーマンションの一階に住んでる人

祭りのくじで本気でプレイステーション狙ってるやつ


みんな頭の片隅にはいるけど、顕在化してないそんな絶妙な位置のあるあるだ


このようなみんなが思ってるけど、口に出さない絶妙なあるあるに気付くにはどうしたらいいのか?



メモを取る癖をつける


こういったあるあるは日常の動作にふいに現れる場合が多い、意識していたとしても気づかない時も多いが、

もし発見したらすぐメモしよう!

そう心掛けるだけでも違う気がする

ドラマを観る

こうしたあるあるは日常の一コマだけでなく、ドラマなどにも表現されていたりする

恋愛、家族、医療、スポーツ

さまざまなジャンルのドラマがあり、そのどれにも、〇〇ドラマあるあるみたいなものは多分存在する


その一点に目標を絞ってそれの専門としてやっていくのもアリかもしれない

何にしても、様々なコンテンツに視野を広げて、そこから吸収する意識は大切だろう


観察癖をつける


街中、電車の中、近所のスーパー、その、どの場所にも人はいて、誰かが何かをしている

怪しまれない程度に観察してみると、そこに何か発見はあるかもしれない





良いあるあるネタが見つかったらそれをいかに表現できるか

山内さんはそういった憑依的に自分の意見を言うのがすごく上手いと思う

その時の自分のテンションや熱量がちゃんと言葉に乗っていて、違和感がない

本人がそう見えないとせっかくの良いネタも面白さが減ってしまうかもしれない

台本とそれを忠実に再現する表現力、その二つがあって面白いネタが生まれる


表現力を鍛える方法は自分が知りたいくらいだが、練習量と場なれは必要不可欠だとおもう

書いている自分自身が出来てないので、非常に耳が痛い


こうしたネタはある種、人をバカにするみたいなところがあるが、その塩梅も絶妙だ


バカにしすぎると引いてしまうし、踏み込みすぎなくても面白さが減ってしまう


相方の暴走を良きタイミングでなだめて、訂正する、それがこのネタにおけるツッコミの役割だと思った

相方の暴走を邪魔しない相槌と、もしもの時はしっかりツッコミを入れて止める、それによってネタを違和感ないものにする


長くコンビを組むことによって得られるものかもしれないが、とても息が合っていると感じた


どれも一朝一夕でできるものでない
今までの積み重ねによる技術の賜物だ










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