テニス上達メモ066.「テニスは自転車に乗るようなものよ!」byマルチナ・ヒンギス
▶普通に打てば、コートに入る
テニスにおけるストロークのレベル分布は、傾向として大きく二分されます。
ほとんどのボールをミスしてしまうレベルの人か、ほとんどのボールをミスしないレベルの人か、です。
10球打ったら、前者は1~2球しか成功しません。
後者は8~10球は成功します。
つまり何が言いたいかというと、「中間レベルは存在しない」ということ。
できるか、できないか、です。
できる人は何の苦労もなく、ほとんどのボールをミスすることなく上手く打てますし、できない人はどんなに頑張っても、ほとんどのボールをミスします。
これは、実際に自分がそうでした。
できないときは、どんなに頑張っても、ボールをよく見ようが、軸を意識しようが、プロのフォームをイメージしようが、要は何をやっても、できませんでした。
でもできるようになると、普通に打てば、コートに収まるようになりました。
頑張っている感覚も一切ありません。
同じように打っても、前はコートに収まる気がしなかったのに、 できるようになってしまうと、打点にさえ入ってしまえば、コートの中に収まらない気がしません。
その途中経過においては10球中、
3球入るようになった、
5球入るようになった、
7球入るようになった、
という徐々にできるようになる漸進的な安定度の向上ではなく、「1、2球しか入らない」から「8~10球入る」へと、イッキにできるようになる成長の過程が認められたのです。
▶「無意識」でテニスができるようになる
まるで、泳げるか、泳げないかです。
泳げない人はどうしたって10メートルも泳げないけれど、泳げる人は1キロでも平気で泳げる。
その間を取った「100メートルまでは泳げる」という中間レベルは存在しないということです。
自転車だって、そうです。
乗れない人は、何をどんなに意識しても、頑張っても努力しても、乗れないものは乗れません。
しかしひとたび乗れるようになった人は、特にペダルの漕ぎ方やバランスの取り方を意識しなくても、頑張ったり努力したりしなくても、体力の続く限り、いつまでも乗れてしまいます。
泳ぎ方を覚えれば、体力がなくても、息継ぎを意識しなくても、手のかき方や足のばたつかせ方を工夫しなくても、無意識で泳げるようになります。
テニスでも、打ち方(というのはフォームのことではなくて、感覚のことですが)をマスターすれば、体力に関係なく、特別な「なんちゃらマル秘テク」(!?)など知らなくても、無意識で打てるようになります。
▶腕立て伏せが「10回」できなくても
90年代に活躍した女子テニス選手のメアリー・ジョー・フェルナンデスは、線が細く華奢なフィジカルで、確かに強打ではなかったけれど、正確にコースを突くストロークを武器に、自身最高のシングルス4位まで登りつめました。
特別な体力があったわけでもない。
むしろ腕立て伏せは「10回」すらできなかったと、伝えられます。
もう忘れていましたけれども、調べたところ、1993年の全仏オープンがすごかった。
準々決勝、トップスピン豪打のガブリエラ・サバティーニを相手に、1-6,1-5 のアゲンストからまくって、第2セット6-6に追いつき、タイブレークを取って第3セットへ。
これも10-8で取り、大逆転勝利を挙げたというのです!
1-6,1-5の時点で、言っちゃ悪いけど「風前のともし火」。
テニスプレーヤーなら分かるでしょうけれども、ここからの挽回は気の遠くなるような道のりです。
だけど「どうなるか分からない」そして「どうにかなった」ところが、人生にたとえられてワクワクしますね!
(サバティーニのブンブン振り回す片手バック、今振り返っても主観的にかっこよく感じられます)
▶効果がなかったら「ウソ」になる!
長くなりましたが、泳げるようになったり、自転車に乗れるようになったりするのと同じように、ストロークができるようになるメソッドはこちら。
実際、「テニスは自転車に乗るようなものよ」と言ったのは、かつての天才少女、今やレジェンドの、マルチナ・ヒンギスでした。
読み終えたばかりの「1回目」から、テニスが変わります。
それこそイッキです。
体力も、特別なセンスも、一切必要なしのイージーモード。
効果がなかったら「ウソ」になる!
テニスは下手なままだと、どんなに顔では笑っていても、楽しいはずがないという参考記事はこちら。
早期発見・早期治療が望まれます。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO(テニスゼロ)
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