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何故、体育会へ入るのか?
『何のために体育会に入ってそこまで頑張っているの?』この問いにはっきりと、自信を持って答えられる学生がどれだけいるだろうか。
プロ選手になる為?
良い企業に就職する為?
ただスポーツが好きだから?
私はテニス部だったので、テニスで例えるが、大学の体育会からプロテニス選手になる人間の割合なんて国内で0.1%以下だ。
ここではプロを目指して体育会の部活にいる学生の話はしない。それ以外の人達について考えていく。
良い企業に就職したければ体育会に入らずとも本気で就職活動すればより良い企業に入れるだろう。
スポーツが好きなだけなら別に体育会へ入らずにサークルで好きな時間、好きな頻度で楽しくやることもできる。
どれだけの学生が、卒業後を見据えて部活動に臨んでいるか。本当に体育会に入ることが学生にとってプラスなのか。何故わざわざ厳しい体育会に入るのか。
高校からの部活の流れで、とりあえず体育会に入って、とりあえず頑張る。こんな学生が大半だろう。
体育会は企業からの評価が高いとも言われるが、実際はその人が優秀かどうかだ。体育会にいようがダメな人もダラしない人もいる。目上の人と上手くコミュニケーションが取れない学生もいる。
少し話が変わるが私も学生時代部活動にかなり慣れてきた時、何故自分が体育会でこんなにアホみたいに朝から晩まで練習しているのかわからなくなった。
『勉強した方が良いところ就職できんじゃね?』とか、『サークルで楽しくエンジョイテニスした方がモテるかな?』とか。でもサークルには入らなかった、顔に自信がなかったから。
プロになるつもりはあまりなかったが、自分が何のために早稲田のテニス部に来たのか忘れていた。私は、『4年間テニスで強くなるために早稲田の体育会テニス部に入った』。ブレそうになった時には思い出した。少しブレた時もあったが、なんとか戻ってきた。
それに対して、強くなれなかったら?とか、就職は?とか、どうしても考えてしまう事があったが。そんなうっとうしいことは途中で考える事をやめた。そんな事はどうでもいいんだ。
私は、『4年間テニスで強くなるために体育会テニス部に入った』のだから。他のことは終わってから考えればいい。
もちろん私が正解なんかじゃない。私より頭の良い人から『なんてもったいない時間の使い方なんだ』と言われるかもしれない。が後悔はしていない。
考えた末に、体育会をやめる事も選択肢の1つだ。私の周りにも途中でやめていった学生はたくさんいる。新しい目的を持って辞めた人は今の方が生き生きしているし、そんな人を『何でやめるの?』と怖い顔で咎めるような体育会の部活は消えてしまえばいい。
十人十色だ。何より、自分なりの理由を持って、誰に何と言われようと、貴方にとって価値のある4年間を過ごせるといいね。
これちょっと良い記事っぽいね。
坂井勇仁