「ポリツアーレブ。使うならこの人!」
どうも。スーパーショットのえぐちです。
今日はYONEX「ポリツアーレブ125」のインプレ!昨年11月に発売されたばかりのこのガット。どのような特徴があるか、ストリンガーならではの視点も交えて書いていきますよ!
ちなみに、このインプレのため試打を2回行っています。1回目は情報を何も入れずに打つ。2回目はスペックを把握した上で打つというものです。
こうすることで、ガットの評価に仕入れた情報のバイアスがかからないよう配慮しています。
■張っている時
・硬い
・ラウンド型
機械で引っ張る時、柔らかいガットだとゴムのように伸びるんですが、このガットにはその伸びがありませんでした。それに、ガットもラウンド型(あとで多角形であることを知ります)。プロハリやGtour3と同系統という印象でした。
表面はツルツルしていました。ポリツアープロだと微かにザラザラした感触があるんですが、ポリツアーレブは滑らかです。
*張ったラケットはバボラのピュアストライク16×19でテンションは46です。
■まずは打ってみた!
大きな特徴は3つ。
①硬い
②球離れが早く感じた
③収まりは良い方
①からみていきましょう。
打った瞬間感じた印象は硬いでした。しかも一瞬「テンション間違えたのかな?」と思うくらい笑。48くらいで張ったような打感だったので驚きましたが、ガットを張った時の感覚は間違ってなさそうです。
さらに打ち続けていると
ⅰプラスチックを打ち付けるようなパキパキ感
ⅱ芯を捉えればボールを潰して打つ感覚が気持ち良く伝わる
と感じました。ⅰはYONEXのガットっぽさがでている気がします。ポリツアースピンに近いかも。ⅱについて。バボラはスイートスポットが広めに作られています。なので、多少ポイントがずれても、あまり違和感を感じません。しかし、このガットはピンポイントでボールを捉えないと「パキパキ感」を如実に感じます。
②の球離れが早く感じたという感想。自分は硬いガットでも少しボールをグッと持つ感覚が欲しいタイプです。このガットはその一瞬の感覚がありませんでした。なんでだろう…後ほど解明します。
③の収まりは良い方というのは、スピンが掛かるということです。最初は気付かなかったんですけど、ショートクロスやムーンボールを打った時、最後にグッと落ちてアウトしなかったです。ボレーもコントロールが良く効くので打ちやすいですね。サーブは、切れはいいんですがパワーがそんなに出ない印象です。リンゴの皮を向くようなスライスサーブを打つ場合、ボールに回転がかかりすぎて失速しそうです。
全体的な印象は中~上級者向けのガットでしょう
■スペック
・多角形ガット(8角形断面)
・SIF製法によってスナップバックの効果をアップ
SIF製法とは、「潤滑性の高いシリコーンオイルをストリング内部に浸透させる製法。打球時にストリングが大きく動き素早く戻ることでスピン量UP」と公式ホームページで説明されています。
なんと、ラウンド型ではなく多角形ガットでした!だからボールに回転が掛かったんですね。ラウンド型と間違えるくらいなので、日頃からラウンド型を使っている人でも違和感なく使えそう。
そして、球離れが早すぎるように感じる原因もここで解明されました。スナップバックが素早くできる仕組み「SIF製法」の効果でしょう。性能が良すぎて「球離れが早く感じた」ということです。打感のパキパキ感は、多角形型でガット同士が引っ掛かりやすかったこと、スナップバックが起きやすかったことが合わさって感じた現象でしょう。
■改めて試打しての感想
スイートスポットに当たれば気持ち良く飛びます。Tecnifibreのプロレッドコードに近い性能です。それぞれのショットを見ていきましょう。
ストローク
フルスイングでボールを打つと、収まりもよくクリーンな打感。バコラー向きか。ボールの芯をスイートスポットで捉えないと、違和感を感じやすい。
ボレー
球のノリが良い。コントロール系ガットだから相性はいいかも。狙ったところにしっかり打てます。
サーブ
パワーに自信があればよい。リンゴの皮をむくようにスライスサーブを打つ人は避けよう。擦るスイングだと「スナップバックが早すぎて」かすれた当たりになりそうです。ボールの内側からえぐるように打てれば問題ない。スピンサーブも同様。
シコラーの人は避けた方が良いです。フルスイングしないと独特の打感は味わえないので、性能もバコラー向きです。
ポリツアーレブ、使うなら中~上級のバコラーでしょう。
■次回:「プレースタイルに合うラケット~ボレーヤー編~」
次回はボレーヤーに合ったラケットを紹介!パンチ力とソフトなタッチ。相反する技術をネット際で使い分けるには、やはり「扱いやすい」ラケットを選ぶべき。例えば…
続きは次回のお楽しみ!
*あくまでも個人的見解です
【TikTok】www.tiktok.com/@supershottennisstudio
【Twitter】https://twitter.com/tennissupershot