【バックハンド】安定とパワーを出す体の使い方
バックハンドを苦手とするプレイヤーの多くの特徴は、適切な体重移動ができていなかったり体が回らず手打ちだったりすることだ。ここではその対処方法について紹介する。
※今回は↓のYouTube動画と連動しています
簡単に自己紹介
日本体育大学大学院でトレーニング科学を研究、その後世界ランキング保有プロ選手・車椅子テニスパラリンピック代表選手・日本代表ジュニア選手のトレーニング指導を経験。2019年にはITF Jrを回るヨーロッパ遠征を、テニスコーチ兼フィジカルトレーナーとして帯同
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【パワー】踏み込むタイミングとパワー
バックハンドは軸足から踏み込み足に体重を移していくことが大事
相手のボールが深かったり、サイドラインに寄って自分がオープンスタンスで打たされる場面では必ずしもそのような状況とはならないが、時間がある場面ではサイドステップで打点に向かい、体重移動して打つことが大事だ。
体重が軸足(後ろ)に残る形で打つと「こすり上げる打ち方」になってしまい、ボールが伸びていかない。相手のボールの勢いを利用する場面では良いが、前に入って攻撃的に打っていくような場面では、それではいけない。
▲写真の様に前足でタイミングをとる事が大事だ
YouTube内では生徒に「右脚でスクワットするように打点に入る」とコーチングしています
例えばベースラインからサイドステップでステップインして打点に入ったら、前足で踏み込みながら待つ位がタイミング取りやすい。打点にタイミングよくぴったり合わせて入るよりというよりも、先に入って前足(ここでは右足)で粘りを効かせるイメージが重要だ。
【モビリティ】フォームの再現性を高める
「体を回して打て」と言われたときに、腰はほとんど回らないことを知っておこう
「体を回す」という動きは腰椎・胸椎で行われるがその可動域角度は骨盤に対しておよそ40°だと言われており、その内の30°〜35°は胸椎の貢献によるものだ。
胸椎(きょうつい)と呼ばれる、背骨の胸のあたりを中心にテークバックして、体を回して打つ事が大事となる。肩から先だけでスイングすると緊張した時に思い通りにコントロールできない。肩から先はラケットヘッドを立てる程度の力で良い。
実は腰はほとんど回らない。胸椎を意識して変化を出そう!
今回のまとめ
①サイドステップでボールに入りながら体重移動する
②先に打点に入って、前足でスクワットするようにタイミングをとる
③推進力を回転運動に変換する際に、胸椎を回すことを意識しする
(このとき腰を一緒に開かない。胸椎が回った後なら結果的に開いてきても良い)
こんなイメージでおこなってみてください!
冒頭のYouTubeと一緒に確認して、自分に落とし込んでくださいね。
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