日本のテニスコーチが勉強する理由
こんにちは。久しぶりにnoteでブログを書いています。
先日、私の以前の職場で、前任としてトレーナー(兼テニス部門ディレクター)をしていたドイツ出身のホルスト・ギュンツェルさんとミーティングをさせて頂きました。
今回会いに行った目的は、ヨーロッパの(特にドイツの)テニスやフィットネストレーナーについて話を伺いたかったからです。
私の在職時には既に退職されており、メールはしていましたが実際にお会いできる機会がなかったので楽しみにしていました。
日本人がドイツで働くことができるのか
日本のテニススクールの場合、コーチとして働く上でコーチ資格は義務ではありません。しかしドイツではほぼ(ホルスト曰く90%以上)資格が必要となるそうです。DTB(ドイツテニス協会)はテニスコーチの教育水準が高く、ITF(国際テニス連盟)によるとドイツのコーチの教育水準は『ゴールド』の認定を受けています(残念ながら日本は圏外です)。
ヨーロッパ間のコーチ資格の価値は互いに認め合っている関係性で、EU間であれば出入りがしやすい関係性になっているそうですが、残念ながら日本のコーチ資格だけでは働くことは難しいそうです。
世界各国のコーチ教育水準
ITF(国際テニス連盟)は、加盟各国で実施されているコーチ養成プログラムが最低基準を満たしているか確認をしています。
●方法
各国はITFに特定の情報を事前に提供する。その後、ITF評価者が2日間訪問を行い、コーチ教育のディレクターがシステムを説明し、評価者全員に見せる。
▶︎2019年8月13日の時点で、以下の国が承認されている
『ゴールド』
1.オーストラリア
2.オーストリア
3.ベルギー(更新待ち)
4.ブラジル
5.カナダ
6.コロンビア
7.キューバ
8.フィンランド
9.フランス
10.ドイツ
〜(略) 18.スイス
『シルバー』
1.インド
2.ポーランド
3.スウェーデン
4.南アフリカ
『ブロンズ』
1.ベラルーシ
2.ブルガリア
3.キプロス
4.クロアチア
5.エジプト
6.香港
7.ペルー
8.スリランカ
出典【ITF RECOGNITION OF COACH EDUCATION SYSTEMS】
https://www.itftennis.com/en/news-and-media/articles/itf-recognition-of-coach-education-systems/
残念ながら日本はランキング外のため、世界基準でのライセンスの価値は低いです。しかしヨーロッパ諸国間のライセンス価値は似ており、ヨーロッパ同士なら出入りがしやすいそうです。
実際に、ドイツの指導者はどのような教育を受けているのでしょうか。
以下の記事では、ドイツ特有の『テニスアスレチックコーチ』とライセンス制度(A・B・C)、特に『Cライセンス』について具体的な解説をしています。ヨーロッパのテニスコーチ養成環境についての情報は貴重な情報となりますので、ぜひご覧ください。
ドイツのスポーツ指導者資格の価値
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