反回頭 ー大腿直筋の細かい解剖と効率的なアプローチー
反回頭って?
大腿直筋は下前腸骨棘から始まり、膝蓋骨を介して、膝蓋腱へ渡り、最終的に脛骨粗面に止まる筋です。
おそらく理学療法士であれば、誰しも理解していることだとは思いますが、あくまでこれは「直頭」の話です。
実は大腿直筋には「直頭」と「反回頭」という2つの頭が存在しています¹⁾。厳密には third head があるため、3つの頭があります²⁾。
停止部は脛骨粗面であることに変わりはないのですが、頭というぐらいですので、起始部が直頭とは異なり、反回頭は寛骨臼上縁(関節唇)、股関節の関節包から始まります。
ちょうどこの黒丸の部分が該当します。
基本的には大腿直筋は1つの頭でイラスト化されていることが多いですが、実際にはこういったイメージで捉えておいたほうがいいです。
ここまでがざっくりとした全体像と走行ですが、ここからはもう少し深ぼってみていきます。
少しでも臨床のヒントになっていれば幸いです!!!