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VS屈曲制限 ーTKA後の考え方とその引き出し方ー


目標角度は120°?

TKA後の目標屈曲角度を120°あたりで設定しているという方、多いのではないでしょうか。

なんとか退院までには120°は曲げたい。
なんなら余裕をもって130°ぐらいまで持っていきたい。

こういう考えのもとでリハに取り組まれている方を結構目にします。

僕自身も新人の頃は、退院までにどうすればこれぐらいの角度までもっていけるのか?をひたすらに考えていました。

この120°付近の目標角度が設定される背景としては、ADLが絡んでいるかと思います。

実際に和式と洋式の生活の中で、必要な屈曲可動域はこのように言われています↓

この洋式の生活を送るために必要な「約120°」というところから、この数値を目標値して設定している方が多いのではないかと思います。

ちなみに理想としては、和式の生活が難なく送れるレベルまで到達することですが、約130〜150°というのはTKAの構造上、限界があるため、厳しいのが現状です。

ただ、だからといって和式の生活を諦めるのではなく、我々としては動作指導であったり、環境設定であったりが必要となってくるわけですね。

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