硬式テニスボールを長持ちさせる方法:加圧器の活用
私はテニスサークルを運営しており、メンバー全員が快適にプレイできるよう、ボールの管理も担当しています。
硬式テニスボール、特にプレッシャーボールは、開封後に徐々に空気が抜け、1~2カ月程度で使用が難しくなるのが悩みの種でした。また、他のスポーツボールのように空気を補充することもできません。
当サークルでは約40球を常備しており、1球150~300円とすると最低でも6,000円分のコストがかかります。これを2カ月ごとに交換すると、年間で36,000円の出費に…。さらに、空気の抜け具合によっては弾まないボールを使用せざるを得ない場面も発生していました。
この問題を解決するため、私は硬式テニスボール用の加圧器「Ball Rescue」を導入しました。本記事では、加圧器を使用することで得られる効果や、その運用で感じた課題について紹介します。
加圧器でボールを長持ちさせる方法
加圧器を使うことで、当サークルではDUNLOP FORTのボールを最大1年間使用することができました。(使用状況等に因るため保証は出来かねます)
最後は、フェルトが擦り切れて白いゴム部分が露出したため破棄しました。
それまでの間、弾みが悪くなるような空気抜けはほとんど発生しませんでした。
運用方法
新球のサイクル
隔週の練習ごとに、新しいボールを2球おろし、古いボールを2球廃棄。
使用後はすべてのボールを加圧器に入れ、空気圧を維持します。
これにより、年間のボール費用を約12,000円に抑えることができました。
(※新球投入の頻度をさらに下げれば、コストはもっと削減可能です)
コストと投資効果
Ball Rescueの初期投資は必要ですが、当サークルの利用ペースでは約1年半~2年で元が取れました。
また、空気が抜けたボールを使うストレスがなくなり、快適なプレイ環境を実現できています。
加圧器の運用で感じた課題
加圧器の使用は確かに多くのメリットがある反面、いくつかの手間がかかる点もあります。
1. 空気充填作業
Ball Rescueは1本あたり4球しか入らないため、40球分を加圧するには10本のボトルを準備する必要があります。
その10本に公式の手動ポンプでは作業が大変だったため、私は電動式の空気入れを別途購入しました。
これにより負担が大幅に軽減しましたが、最初は手間に感じる作業でした。
2. 密封状態の管理
当サークルはオムニコートでプレイすることが多いため、ボールに付着した砂が加圧器の栓に挟まり、密封状態が維持できないことがあります。
対策
栓周りをエアダスターで掃除。
再度加圧して、翌日圧力が維持されているか確認。
この作業を繰り返すことで問題を解決していますが、手間がかかることは事実です。
3. 空気抜けしたボールの再加圧
開封後期間が経って空気が抜けたボールを復活させるには、約2週間~1カ月の加圧が必要です。
この間、少し高めの圧力を維持し続ける必要があり、圧力が低すぎると効果が出ず、高すぎるとボールが凹んでボールの空気圧が下がってしまいます。
ボールのブランドによって適切な圧力が異なるため、細かな調整が求められます。
加圧器を使うメリット
手間はかかるものの、加圧器を導入することで以下のメリットを実感しています。
プレイの快適さ
空気の抜けたボールを使わずに済むため、安定したプレイ環境が確保できます。コスト削減
ボールの使用期間が大幅に延びたことで、年間費用を大幅に抑えることができました。持続可能性
ボールを長期間使い続けることで、廃棄するボールの量を減らせます。
最後に
本記事ではBall Rescueを例に挙げましたが、海外にはさまざまな加圧器が存在します。
私個人としては、数十球や百球単位で一度に加圧できるようなコンテナタイプの加圧器があれば理想的だと考えています。
もし自作できるなら、ぜひ挑戦してみたいとも思っています。
加圧器は確かに初期投資と手間がかかりますが、それ以上に得られるメリットは大きいです。
硬式テニスのボール管理に悩んでいる方は、ぜひ一度導入を検討してみてはいかがでしょうか?
快適なプレイ環境とコスト削減の両立を実現できるはずです!