ミニラリー、ショートラリー
遡ること、35年ほど前。
日本のテニス界にミニラリーが
入ってきました。
※正解には誰が持ち込んだかは不明
知っている方は、教えて下さい。
ミニラリーとか、ショートラリー
とか言われていますが、方言のような
ものなので、
「ミニラリー」
にこの記事では統一します。
その時のメニューは、
短い距離でフルスイングでトップスピン
をかけて、テンポの早いラリーで構え
直しを早くする
「極めて運動量の多い、超上級じゃないと
出来ないメニュー。」
だったのです。
当時のラケットでスピンをかけて、
短く落としながら、
卓球のように高速ラリーをして、
構え直しを早くする…そう、間違っても
「ウォームアップのメニューでは
なかったのです。」
と言いますか、その当時のミニラリー
をしていたテニプラとしては、
今もって、
「ミニラリーは、アップじゃないよ。」
と思っていますが、それは、選手目線
での話であって、会社が採用していれば、
普通にそうレッスンしますけど。
普通にアップして、身体を作り、
いきなりラリーを始めて、
「テンポアップとタッチの確認したいから
ミニラリーやらない?」
みたいな感じでした。
それをみた初心者?指導者?が真似した
んだと思いますが、当然
「出来るわけない。」
ので、今のような…本当のミリラリー
を知っている人間からすると、
「出汁ガラのような準備体操もどき」
に成り下がってしまったのです。
まぁ、大衆化とはそんなものなので、
珍しくも何ともない事象ではありますが。
実は、この現象は世界中で起きていまして、
15年、10年くらい前から、
超越者、化け物、鬼才とテニスの神様に
愛された選手達から
「捨てられた。」
経緯があります。特に男子のプロは、
やらない選手が増えて来ているそうです。
もちろん、
「ウォームアップ化した出汁ガラミニラリー」
をって話ですが。
しっかりアップして、トレーニングして、
万全の状態で入って、
「試合で使わない緩い動きをしたくない。」
という才能からのダメだし。
痺れる。
やはり、真理に近い者は本質を見抜くの
ですね。常識化した、大衆化したメニュー
を一般人のコーチが勧めても、
「そんなプレーは使わない。遊びでやるなら良いけど。コーディネーションとか?」
で、却下です。
しかし、アップが不十分だっり、
「スキルが不十分」
だったりする一般愛好家の方には、
良い体操かなって思います。
ちなみに、
テニプラがメニューを上手くさせよう、
強くさせようと組んだ場合は、
「ミニラリーは入れません。」
球出しからですね。
ミリラリーを技術向上目的で入れる
時は、必ず
「コーチレベル以上」
が相手をします。初心者同士で、
当て打ちの癖をつけない為です。
アウトしようと、スピンがすっぽ抜け
ようと、振り切らせてミリラリー
してもらいます。
そのなかで、
「生きたタッチ」
を覚えてもらいます。
しかし、これは、
「成長最優先でメニューを組んだ場合。」
であり、皆さんとのコミュニケーションや
テニスライフを楽しむ為なら…まぁ、
アリかなって思いますよ。
テニプラが、どこかのテニスサークルに
行って、山岡士郎ばりに
「このミニラリーは偽物だ。
3日待って下さい。本物の(略)。」
ただのキチ〇〇ですからね。
郷に入りてはって話です。
空気読んで緩いミニラリーをしますよ。
当たり前です。
どんなレッスンメニューにも
「意味が必ずあります。」
その意味を組み取って、望んで下さい。
ウォームアップの足りない
一般愛好家の方には、ちょうど良い
体操でしょうし、
ウォームアップが十分な選手にとっては、
別にやる必要のない、もしくは、
特別な意味を持つメニューであるわけです。
何度も書きますが、
「ミニラリーを大好き。」
な方を否定する気は毛頭ありません。
やりたければ、やれば良いし、
楽しみたければ、楽しめば良いのです。
ただ、テニプラは、
こう考えます。
「目的に合わせてメニューを選ぶ
べきだと。」
貴方のテニスのご参考になれば、
幸いです。
テニプラ
作中の分からない用言は、こちら
コーチからの手紙造語用語集
https://note.com/tennis_plus/n/n6b2bd338acf0
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