【テニスのオフシーズン】
野球やサッカーのようなチームスポーツのリーグ戦では、競技全体でオフシーズンに入ります。ですが、テニスでは決まったオフシーズンというものは存在せず、個人でツアースケジュールを作成していかなくてはいけません。
トップ選手のオフ
男子のATPや女子のWTAのトーナメントには、その年のランキング上位者のみが出場することができるツアーファイナルというトーナメントが11月頃に開催されます。各8名しか出場することができないので、出場可能なランキングに入れなかった選手は10月末でオフシーズンに入り、出場した選手はトーナメントが終了次第オフシーズンに入ります。年明けのトーナメントは1月の初めから開催されるので、1ヶ月強の期間がオフシーズンになります。この期間にテニスから離れて来年のツアーに向けて調整していきます。
下位選手のオフ
上位選手はオフシーズンを明確に取ることができますが、ランキング下位の選手は少しでもランキングポイントを稼ぐためにトーナメントを回らなくてはいけません。下部ツアーのITF主催のトーナメントは1年中どこかの国で開催されています。ランキング上位の選手はグランドスラムなどの大きなトーナメントで勝ち上がるためトーナメント数は少ないですが、下位選手には年30~40トーナメント出場する選手もいます。
まとまったオフシーズンというより2週~3週間の次のトーナメントまでにトレーニングと休みをスケジュールしていく形になります。
テニスのトーナメントは基本1週間、グランドスラムでは2週間かけて行われます。2時間、3時間かかる場合のある試合を連日または、1日の空き日でこなしていかなければいけません。ランキングを上げるためにトーナメントでポイントを稼がなくてはいけませんが、休まずにいると重大な怪我を負ってしまいツアーを長期離脱、最悪引退に追い込まれることもあります。
自分自身でスケジュールを決められる分、ツアーとオフのバランスを取ることがとても重要なスポーツです。