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消せないリマインダー

3連休に死にかけている。

動くのがめんどくさくて連休入ってからガブリチュウしか食べてなかったところ、2日目の夜に、不自然に意識が遠のいていくのに気づいて慌てておにぎりワッショイしたけど、今度は胃も痛くてずっとアボーンしててもうダメポ…モマイラはちゃんと栄養ageしなよ。

さて、3連休というものの、最近ラインを一時的にスマホからアンインストールするなど、世捨て人ぶりやがる僕に特別なことなどありません。気分が乗れば遠くに出かけ、気分が乗らなきゃ口を閉じる力すら入らず、よだれを垂らしています。

先日仕事の人から「〜日空いてる?」と言われ、完全に空いてはいるんだけど、少しでも見栄を張るためにスマホを開いて何かを確認するフリをしました。


えーっとーその日はー。

(リマインダーを立ち上げる)




あ、大丈夫っすね。はい。


リマインダーは帰りにお茶買う時とかに使っているけど、この2つは多分6年ぐらい残り続けている。


とほほってなに

なんだろうね。知ろうとすればすぐ分かるのだろうけどそれほどの意欲もない。
どういう気持ちで自分がこれをリマインダーに入れたのか分からないけど、不思議な愛着が湧いていないと言えば嘘になる。消すのはやめよう。

〜知的好奇心たっぷりの皆様向けの正解発表〜

「とほほ」は漢字で書くと「杜甫甫」である。
杜甫といえば唐の時代の詩人でありますが、その代表作は「春望」ですね。

国破れて山河あり
城春にして草木探し
時に感じて 花にも涙を濺ぎ
別れを恨んで 鳥にも心を驚かす
峰火 三月に連なり
家書 萬金に抵る
白頭掻いて 更に短かし
渾べて簪に 勝えざらんと欲す
杜甫 春望(歌ネットより引用)

『仕事は左遷されるわ、戦争で街が壊れてしまうわ、ほんと辛…』
みたいな意味であるが、これを詠んだ後に「杜甫」と言って〆るはずがあまりの悔しさに声が震えて「杜甫甫」になったそうだ。
これが今日のトホホの語源なのである。
たまにトホホと間違えて「シュンボボ」と言っている人がいるが、あれは間違えて作者ではなく作品名で覚えてしまっているためだ。

「ゆうた」と書いてるSDカード返す

全く身に覚えがない。
そもそもゆうたという知人は一人いるけど、もう中学の時以来会ってない。
そしてそんなSDカードを所持していた記憶も全くない。
謎すぎる。
SDカードなんてカメラぐらいしか使わないし、そもそも名前書かんやろ。SDカードに。
手元にも当然ないのでもしかしたらすでに達成されているタスクなのかもしれない。
でもそしたら消すよなその時。

…わかんない。


しかし、いい大人にもなってタスクがこれだけしかないってのもどうかと思うな。
もし仕事の人に画面を見られてたら…

「こいつ暇そうだし、仕事たくさん押し付けようかな」

なんてことになりかねない。
やばい。とりあえずなんでもいいから増やさなきゃ。

えっと…

「戸田さんのお見舞いに行く」

「じゅんにCD貸す」

嘘タスクをとりあえず並べとこ。

よし、4つもタスクあるなんて忙しすぎる。バナナマンの設楽でもせいぜい3つぐらいやろ。

特にこういう架空の人物名入れたらリアル感でるね。昔からこういう嘘得意だからねー。

昔から…?


4つに増えたリマインダーを眺める。

とほほ、ゆうた、戸田、じゅん

ああ、なるほど。


「ゆうたのSD」も嘘タスクだった。

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