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中央線はやさしい

4日くらいかけて、中央線沿いの本屋さんをまわりました。一応一通りお伺いできたのでよかったです。まだまだ行くところはたくさんあるのですが、11月と12月になんとか時間をつくってお邪魔しようと思っています。

曇天の荻窪


中央線沿いの本屋さんは、どこもお忙しい中ぼくの話に真剣に耳を傾けてくれました。本当にとってもうれしかったです。注文もたくさんもらえました。特に中野、高円寺、荻窪、西荻窪辺りの本屋さんには「ニーネ詩集」がちょこちょこ置かれると思います。…やっぱり武蔵小金井に事務所を借りたのは正しかったんだな。そもそも社名を筋肉少女帯の曲名から取った出版社なんだから、それはもう中央線沿いで生きていくしかなかったのです。ぼくはなんというか、普段の恰好からして「いかにも中央線に住んでそうなバンドマン」的な感じを醸し出しているので、なんか逆にちょっと恥ずかしくて中央線に入りきれないところがあったのですが、これからはもう開き直って「いかにも中央線に住んでそうなバンドマン」的な感じを全力で出していこうと思います。堂々とサブカルします。こうなったらもうサブカルの限りを尽くし最後のナゴムの遺伝子的な何かを目指すしかありません…。


青天の高円寺


それから、高円寺でおもしろそうなイベントをすることになりそうです。

絵本を取り扱っている古本屋「えほんやるすばんばんするかいしゃ」さんのところに一昨日お邪魔したのですが、そこで「denaipen」という、えほんやるすばんばんするかいしゃさんが最近新しく始めたお店のことを色々お聞きしてきました。

このお店は、簡単に言うと貸しスペースということになりますが、もうすこし具体的に言うと、本や本屋さんにまつわるあれこれを試す場所です。ただ、まだ始めたばかりなので、そうなっていくかどうかわかりません。そんな場所になったらいいなと思います。

私自身、20年近く本屋をやってきて、いろんなことを感じるけれど、自分の体験は 結局自分の体験でしかなく、数多ある本屋さんの一つの例でしかありません。
それをひとに言葉で伝えてもどうにもしっくりこず、ひとそれぞれに体感することが何より大事だと考えるようになりました。たぶん、その人の体験はその人のもので、たとえ全く同じことをやっても、その人がどう感じるかは人それぞれで、その人にしかわからないものがあります。
あまりうまく言えませんが、言葉ではなく実際にやってみることで何かを感じられる場所があったらいいかもしれないと思いました。

denaipen「お店のこと」


denaipenさんのことは、ちょっと前にTwitterでフォロワーさんに教えてもらってからずーっと気になっていたのです。店主の荒木さんはお店のことをすごく親切に、たくさん教えてくださいました。単純な利益とかだけの話ではなく(もちろんそれもすごく大事なのですが)それ以上に何か熱いような、暖かいようなものを感じたので、もし貸していただけるならぜひ使用させてほしいなと思いました。

なのでタイミングが合えば、12月頃にこちらのスペースを1週間ぐらいお借りして本屋さんをやってみたいなと考えています。

denaipenさんの店内。秘密基地的な雰囲気
自分たちで空いている空間をDIYしたりできるとのことです
普通にもう住みたいぐらい良い


ニーネ詩集だけだとちょっと寂しいので、お家の古本を持ってきたりとか、本屋さんや出版関連に興味がある友達を誘ったりとか、色々考えています。もしかしたら来年になるかもしれませんが、たくさん試してみたいです。


これから本屋さんを始められる方や、本を作られる方、作られた方、出版社の方、ネット書店(古書店)の方、絵描きの方、作家の方、すでにお店をやってる方など、本のあれこれを考えている方にぜひぜひ使っていただきたいです。

denaipen「お店のこと」

とのことです。興味のある方はぜひぜひです。



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