『わたし』と『トマト』
ある日、あるライターさんからメッセージが届きました。
”これ”とは、noteの「 #わたしの野菜づくり 」というお題のことでした。
びっくりしたけれど、とても嬉しかった。
彼女が私に声をかけてくれた理由が「天馬ちゃんのお野菜作りの話知りたいな~と思って」だったから。
このとても純粋できれいな好奇心に何か応えたいと思いました。でも、「野菜づくり」というテーマはあまりにも大きい。何から話そう、何を書けば伝わるだろう。
ふと思いついたのが、今までのツイートをまとめること。それに少し加筆することにしました。
今回は、私の野菜づくり「ミニトマト・大玉トマト編」をおおくりします。
小さな小さな黄色い花も、実りたての青い実も、そして美しく色づいてぷくぷくと瑞々しい真っ赤な実も、本当に可愛らしい『トマト』と『私』のひと夏のお話です。
我が家では少し大きめのプランターで毎年野菜を作ります。大きな庭がなくてもじゅうぶん楽しめるので、興味がある方に届くといいな。
そして、このお題でnoteを書くきっかけをくれたあみかさん、どうもありがとう。
4月23日、ミニトマトの苗をプランターに植える
初夏の風をそよそよと受けて、(薫風、というのかしら)とても心地良さそう。
一緒に育てることで、他の野菜も元気に育つと言われる『コンパニオンプランツ』。その代表的なものがトマトとバジルの組み合わせ。
我が家でも隣同士で育てています♪
トマトにとって余分な水分をバジルが代わりに吸収してくれるんですって。
5月8日、ミニトマトの花に蕾が
初夏、ですねぇ
5月16日、ミニトマトの赤ちゃん発見
雨上がり、纏ったしずくがキラキラと
自然の色合いって本当に美しいなぁ
5月20日、長雨の止み間に見つけた新しい生命たち
ちょっとお日さまの光が足りないかな
明後日は晴れ間が出るみたいだから
何とか踏んばってこの試練を乗り越えてほしい
見守ってるよ
6月7日、ミニトマトがぷくぷくモリモリです
色づくのが待ち遠しい〜
すくすく大きくなあれ〜
6月16日、大玉トマトが仲間入り
知り合いの農家さんからいただいた大玉トマトの苗。
大玉トマトは久しぶりなので、バイブルを片手に、基本に忠実に育ててみたいと思います!
6月17日、ミニトマトが色づきはじめました~
雨あがりのひだまり
プクプクのあか、だいだい、みどり
やさしく揺れるいのちの煌めき
太陽の子どもたち〜
7月3日、収穫祭~ほかの野菜とともに
貴重な雨の止み間にさっと収穫♪
昨夜の土砂降りで、ミニトマトの支柱が斜めに倒れていたので慌てて修復!
7月6日、青いトマトのポートレート
7月22日、大玉トマトもふくふくと
おひさまと土と水のめぐみ、ぱつぱつに実ってます♪
風が吹いてもずっしり。びくともしません(笑)
7月31日、バジルの収穫♪
摘んだ瞬間にフワフワ〜っと広がる爽やかな香りにうっとり。
8月1日、大玉トマトが色づいてきました
もう少しねばって完熟させたいな。鳥さん(たぶんカラス)に見つかってしまうと、あっという間に大きな穴を開けられてしまうので、ここからは賭けである。
彼らに見つかるのが早いか、私がどこまで我慢できるか。明日の朝まで我慢してみよう♪
8月2日、鳥さんとの勝負に勝利、無事に収穫!
完熟させたくて1日我慢したトマト。
カットして、シンプルなドレッシングでつるんといただこう♪
まばゆい真夏のお日さまエネルギーが育んだ、自然の恵みです
8月21日、家庭菜園ならではの……
ひび割れにも
まんまるじゃないことにも
ぜんぶ理由があるんですよね
このユニークさがとても美しいし、チャーミングだと思いました。
野菜づくりとわたし
私と家庭菜園との出会いは、自分自身が体調をくずしたことがきっかけでした。父に「やってみないか?」と誘われ、最初は”お手伝い”という感じで始めることに。
今から15年ほど前、28歳くらいのころです。
好奇心旺盛だったはずの自分が嘘のように、体も心も一時停止してしまい、あらゆる刺激を避けていたような時期でした。
それでも土を触ると、何となく自分の中のエネルギーが静かに満ちてくるような、不思議だけど心地よい感覚がありました。
生き物ですから、種や苗を植えても、土になじめなかったり雨風に耐えられなかったりして、実を付ける前に倒れてしまうものもあります。
厳しい世界です。
それでも、生き抜く命は生き抜きます。私はそれを毎年精一杯サポートする。
そんなことを毎年毎年つづけていくうちに、心が動き出しました。
『新しいことに挑戦できるようになる』それが合図だと思うんです、人が再生する時の。
今は毎日のように新しいことに挑戦しています。緊張するし、めちゃくちゃドキドキするけれど、とっても楽しいです。
これからも野菜づくりをつづけながら、いろんなことにチャレンジしていこうと思います。
今回あみかさんからいただいたメッセージのような、思いがけなく届けられる”きっかけ”を大事にしていきたい。
そんな些細にも思えるようなきっかけ(種)を大事に育てて、未来の自分に託していくことが、心豊かな暮らしに繋がっていくのかなと、そんな風に思います。
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せわしなく過ぎる日々の中でも
ココロの声に耳を澄まして
小さな「違和感」と「ワクワク」を見逃さないように
今日を明日に繋げるために
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