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碧月はる
2020年8月21日 19:02
「そのことがずっと不安で、怖かったんですよね?」返事をしようと思ったのに、うまく声が出なかった。そのぶん、何度も何度も頷いた。マスクのなかに流れ込む滴を止めることができなかった。そんな私に、白衣を着たその人はそっとティッシュを差し出しながら、私が一番聞きたかった言葉をくれた。「大丈夫ですよ。だってあなたは、こんなにもお子さんを大切に想われているじゃないですか」*お日様がぎらぎらと