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第二回中年男性ソロ突撃toフォトジェニックスポット ~越前松島水族館編~

『何が第二回やねん』と思う人もいるかもしれない。
以前、私は突発的に思い立って福井県鯖江市にある西山公園に行き、レッサーパンダ(他サルとかクジャクとか)を撮影してきたという実績がある(過去記事参照)。
実は私、過日ようやく仕事納めを迎え(=年末年始分の連休に入り)、たっぷりの時間を手に入れたので、突発お出かけ第二弾を行おうと思っていた。
その行先となったのが、福井県坂井市三国町にある「越前松島水族館」である。



施設紹介


↑公式HPを見れば概要はつかめると思うので、私は実際に行った感想と、公式ではちょっとわかりにくい部分を伝えていけたらと思う。

・営業時間

記載の通り、年中無休である。ただし、施設の改装や天候・季節などにより、閉館時間が変わったり、見れるアトラクションが変わったりするので、事前に確認する事は大事。

・駐車場

水族館の向かい、道路を挟んだところに無料の駐車場があり、その奥から立体駐車場にも行けるので、繁忙期でなければ余裕をもって駐車ができると思われる。

・館内設備

私が行った際もそうだったが、比較的小さい子供を連れた客が多いので、授乳室だとかキッズスペースだとかがかなり目に付くくらい設置されている。
歴史のある(≒古臭い)水族館なので、都会の方の広々とした敷地&建物の水族館に慣れている人にはかえって新鮮に感じるかもしれない。こじんまりとした建物・プールがいくつもあり、それぞれで展示物を分けているスタイルだ。トイレの場所がややわかりにくいかもしれないが、入館の際に全体MAPを渡されるので、困る程ではないと思う。
食事に関しては、館内に展望レストランがあるが、360度と言う程は全方位に窓があるわけではないのと、規模が小さいのであまり多数の客を同時にはさばけそうにない事。水族館にちなんだメニューは数量限定だったりなどするので、あまり期待はしない方がいいとだけ。ちなみに食券制である。

・立地

水族館としては理想的であろう、海岸にほど近い場所にある。近隣は現在でも漁港として機能しており、付近には海鮮料理を提供する民宿が多数存在している。
ただ、海が近いので潮風が強く吹く。特に冬の時期は、屋外でのアトラクション(イルカショーやペンギンのお散歩、アザラシエサやりなど)を楽しむ際、しっかりとした防寒が必須。傘が役に立たないレベルの強風もザラなので、フード付き&首元やあご下でしっかりと固定できるようなタイプの上着が望ましい。

・アトラクション、イベント

動物の状況や天候にもよるが、基本的には毎日定時にショーやエサやり、ふれ合いが行われており、展示されている魚や動物を見ながら、館内放送での案内に従ってそれらを見て回っていると、大体2時間くらいは軽く過ぎる。
また、特にふれ合いが多いのも特長かと思う。磯の生き物(ヒトデやナマコ)は割合ありふれているが、エイやサメ、ミズダコ、アザラシにも触れるのは珍しい。(注:ふれ合いの際には書かれているor係員の注意事項を遵守すべし
また、入館料とは別料金となるが真珠の取り出し体験&アクセサリ加工(加工費はさらに別料金)などの工芸的な体験も行っているので、特別な体験&記念品作りに参加してみるのも一興。

・水族館としての実績

福井の県民性として「アピールが下手」というものがある。
松島水族館もその例に漏れず、国内でも稀有な実績を幾つも持っているのに、その認知度は低い実状にある。
私が知る限りだと、県内の海岸に漂着したリュウグウノツカイを複数体回収(漂着時に既に死んでいた場合を含むため、このように表現する)したり、ミズダコを卵から生育している様子をリアルタイムで(段階によっては非公開となる場合もあるが)来館者に公開していたり、後述するがコンペイトウという魚を国内初で養殖?してたり。
HPにも記載はあるのだが、自慢っぽく聞こえるのを嫌ってか、慎ましやかに思える。
歴史と実績のある水族館なのだと、この記事の読者の方々には知って欲しい。


実際に行ってみて


では、ここからは写真をベタベタ貼りながらちょいちょいコメントを挟んでいこうと思う。


冬の日本海

海が近いと書いたが、実際の距離感が多少なりとも伝わるだろうか。
強風が吹き荒れ、天候が安定しない&急変する状況ではあったが、それでも大荒れする前に館内を見終える事が出来たし、イベントが中止になったりもしなかったので、幸運だった。


イカ(3m超)

おさかな館の入り口脇にあった、ダイオウイカの標本。
そう言えばダイオウイカも近所で上がっていた記憶が浮かんだ。


リュウグウノツカイとそれよりレア物

全長が長すぎて写真に収め切らなかった。
こういう細長い生き物の背骨と内臓の長さとか想像すると不思議な気持ちになる。


最近はどこでも置いてるクラゲ


ちっさい割に触手が長いやつ


エチゼンクラゲ(標本)

クラゲもそこそこの数が展示。エチゼンクラゲは標本であり、かつほとんど傘の部分だけなのだが、それでも1m弱くらいあった。もっとデカいのも海にはいるのでとんでもない。


しましま綺麗


多分熱帯魚


味のある顔


うっかりしているらしい


珍しいウミウシだそうな


触れあいにいたヒトデ


なまこー


触れエイ


一応越前ガニにも触れる

越前ガニだけでなく、食べると美味しい系の魚に一定の力を入れて展示してあるのは、水族館に訪れる客の一定数が『おいしそう』という感想を漏らす事を無視しないという姿勢だろうか。
他に、ウナギや伊勢海老、トラフグ、ヒラマサ、タイやクエなどもあった。


こんな名前の魚がいるんだなぁ


コンペイトウ


群れ

コンペイトウ、腹部に吸盤状の器官があり、それで貼り付くらしい。
スタッフの手が空いていれば解説も聞けるっぽい。


さかなクンさんの本体いた


ウミガメ

ウミガメにもエサやりが可能で、かつ、この時は私以外来客が無くて、水槽に近付くまでもなく腹が減ってそうなカメが複数私にアピールしてきたので、せっかくだしと小松菜を購入してトングで挟み、水面に近づけてみた。
顔を出して喰い付こうとするのだが、そこはやはりカメなのか微妙にスローモーション。トカゲとかが見せる瞬発力が見られなかった。爬虫類と一括りには出来ないという事だろう。
ちゃんと食わせる事に成功したが、しかし、前脚?で水をはねられた。おのれ無礼者め。リアル亀は恩知らずということか。


めっちゃ寝てたゾウガメ

こちらの亀にもエサがやれるのだが、睡眠中だったのでやめた。


ゲロゲーロ


アルビノトノサマガエルらしい


同化

カエルも色々いた。
けど、魚にもいるが、擬態が上手い&本体が小さいとかで水槽内に姿が確認できないケースがちょいちょい発生。姿を確認しつつ自然の有様は不可侵でいたいアンビバレンツ。


カブトガニ


ダイオウグソクムシ


ミズダコ母


タコエッグ


お触りミズダコ(今は不機嫌)

ミズダコ館ではミズダコに触れることができる。
あと、タイミングが良かったと言えるだろう、少し前にタコが産卵しており、抱卵するミズダコが見られた。
ちなみに写真のお触り(禁止)ミズダコはかなりデカいやつで、触れるやつはこれよりちょっと小さい。


なんとか撮れた

イルカショー。この日はオス二頭による演技。
3頭以上になると場所が変わるのだろうけど、そっちのプールの傍では何やら工事が行われていたので、多分そのせいだろう。
寒風吹きすさぶ中での観覧&撮影なのであまり掲載に堪える写真が撮れなかった。


御出陣である


てぺてぺてぺ


突っ立ち

ちょうど日が差してきた頃合で、ペンギンのお散歩イベント。
この日はオウサマペンギンが歩いて来た。条件次第では別の種類(もう少し小型)のペンギンが出てくるらしい。
現在確認されている種類の中で二番目に大きい種類だけあって、くちばしの鋭さがシャレでは済まない。子供だと目玉とか抉られそう(ちゃんとスタッフから注意があります)。
ペンギン館からお散歩広場(人工芝の二重柵で囲われたスペース)まで歩き、ぼっ立ちして帰るだけの、ペンギンには退屈そうなお仕事。
けど、時折尻をぶるぶる振っては総排泄孔からフンをひり出すのは、ぶるぶるは可愛いけど直後に落としてくる動物の媚びなさを感じた。


お土産


他にも写真は撮ったが、数が多いので割愛。
意外なほど多種多様な生き物を観察出来て充実した時間だった。
楽しんだ後はお土産コーナーで物色タイム。


カワウソぬい


クマノミぬいとなんか魚ぬい


カエルぬい
アロワナぬい(ぐでーん)


タコぬい


ペンぬい

ぬいぐるみしかないのかよ、とお思いだろう。

売り場の半分がぬいで占められている(ガチ)。

他は、ハンドタオルやマグカップやらが3割弱。お菓子などが0.5割くらい。
そんな中で私のチョイスはこれ。


オクトパス

ミズダコタオルハンカチ。
中年男性ソロにはこれが精いっぱいだった。


結びに


冬の福井は寒いし、海の傍はさらに寒いが、展示物を見て回るだけなら屋外の移動は最低限で済むので、天候の運さえ良ければペンギンを間近で見られたりもしていい体験ができると思う。
館内(屋外)には自販機も多数あるし、ちょっとぬくい水分取るとかもできるので。
連休の〆には良好なお出かけでした。

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