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夫婦2人暮らしを決めるまで

今日もnoteを続けるべく、今でもよく覚えている人生のターニングポイントを書いていきます。
7年前に不妊治療をして、子どもは作らないと決めるまでの話です。
詳しい治療記録は以前ブログでまとめていますので、そちらの情報が欲しい方はブログをご覧ください。

20代までに結婚と出産を目標

学生の頃から、子どもは4人欲しいと考えていました。「優性遺伝」「劣性遺伝」という言葉を聞いた事がある方も多いと思います。ざっくり説明すると「4人産めば1人は丈夫な子が生まれる」法則です。これをまともに受けた学生時代の私は、4人作るなら遅くても1人目は20代の内に産みたいと考えました。すると、大学を22歳で卒業してから、相手を探して、結婚・出産するまでに10年もない事に気付きました。大学卒業と同じ年に結婚相談所に登録した動機のひとつとなりました。

結婚2年後に流産

2014年に25歳で結婚し、同時に妊活をはじめました。なかなか妊娠しませんでした。子どもが欲しいと思ってはいましたが「避妊しなければ、すぐ妊娠するだろう」程度の知識しかなかったです。
2年後、やっと妊娠したかもと病院に受診しました。しかし、母子手帳をもらえる妊娠確定の検査で、いたはずの胎児がいなくなっていました。それから、医師から不妊治療を勧められました。
現在では保険適用されていますが、当時不妊治療は全額自己負担の高額医療でした。
この流産した経験から「妊娠する為の努力をしなければ」という心構えになりました。タイミングを計る婦人体温計の存在も、この時はじめて知る事になりました。
学校では避妊方法や性病は勉強しますが、どうすれば妊娠出来るのかは一切教えてくれなかったと不満でいっぱいになりました。妊娠中に食べてはいけない食品がある事も、流産するまで知りませんでした。子どもが欲しいと思ったら、自主的に情報を集めていくしかないのだと痛感して、本をたくさん読み漁りました。

子どもが欲しい理由

不妊治療とは、不妊の原因を探す為の検査がほとんどです。数々検査を受けましたが、私も旦那も、不妊の原因は分かりませんでした。つまり、健康に気を付けるくらいしかやる事がありませんでした。

私はここまで来て、時間と労力とお金をたくさん使ってまで、本当に子どもが欲しいのか分からなくなっていました。モチベーションが下がっていた状態です。どうして子どもが欲しいのか深く考えた時に、パッと思いつく理由が特にありませんでした。産む前にこんなに大変な思いをして、さらに産んでからの育児も大変だろうと想像したら、とても明るい気持ちになれずにいました。
今思い返すと、子どもを欲しい理由が無かったのは、私の青春時代に学校で楽しかった思い出があまりなかったのが要因だろうと結論付けています。自分と似た子に同じ辛い思いをさせたくない、子どもがあの時と同じ年齢になった際に昔の記憶が蘇ってしまうのが怖かったです。
旦那も詳しくは言いませんが、学生時代あまり楽しく過ごしていなかったようです。旦那は子どもが欲しい、別にいらないを毎日交互に言っている日々でした。

今後治療を続けるかお互いよく考えるべく、温泉旅行に行きました。ホテル内にレジャープールもあるところでした。流れるプールに旦那と2人で浮き輪に乗って何周も流されながらよく話し合いました。そこで出した結論は、

「生き物の本能として、子孫を残す努力を一度だけしよう」
というものでした。

人工授精で通っていた病院に、不妊治療最後の手段と言われる「体外受精」が出来る不妊治療専門病院へステップアップしたいと申し入れました。

最初で最後の体外受精

体外受精前の準備は通院が大幅に増えて、今までの比にならない程の検査量と検査費がかかりました。この一回だけのチャンスで、自分と旦那の人生に子どもがいるかいないかが決まるというプレッシャーが重くのしかかりました。万が一の薬による副作用がいつ起きるかも不安で、常に気が張っている状態でした。
職場にも話をして、急に休みをお願いする事もありました。私はパート勤務なのでまだ何とかなりましたが、フルタイムで働いている人には職場の協力無くして不妊治療はまず出来ないです。
こんな思いは二度としたくないです。

体外受精の結果は、卵子採取までには至らずに終わりました。
最高峰の治療を受けて、妊娠が出来なかったので諦めがつきました。

担当の医師には、結果がどうあれ一度しか受けない事は伝えていませんでした。今後の治療はしないと言うと、もっとやれる事があったのではと言いたげな表情だったのを今でも覚えています。

2人暮らしの生活へ

現在では、自分の人生において子育ての悩みが一切無いのが気楽で、毎日趣味を充実させて楽しく過ごしています。
かと言って、子どもがいない悩みも無くなはないです。

旦那は、その後数年間は子どもを諦めきれずにいたようですが、徐々に今の状況を受け入れていきました。不妊治療は女性の負担が大きいので、治療再開を勧める事はしないでくれました。
子どもがいたら生活が大変だったろうな、が最近たまに聞く口癖です。

お互い、もし子どもがいたら……という後悔はきっと老後しぬまで残ると思います。

最近では、あえて子どもを作らない夫婦も増えていると聞き、家族のあり方も多様になっているようです。
子どもがいる楽しさがあり、いない楽しさがあり、双方とも楽しく暮らしていけると思います。子どもを持つか2人暮らしにするかをパートナーとよく話し合って、2人の人生なので2人が納得すれば、それで良いと思います。

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