知ってた?里親と暮らす子の割合、諸外国は日本より格段に多い。里親は週末や数週間だけでもなれる。流産率が妊娠率を上回る境目や養子縁組可能な年齢。愛の手
最近初めて知り、驚いたこと。
まず各国の割合との格差
日本では親と暮らせない子の大半が施設で暮らしていて、里親の元で暮らしている子はほんの1割強。
それが、他の国々では概ね半数前後、多いところでは9割以上なところまである!こんなにも歴然とした格差があったということが驚きだった。他の国でこんなにもできているなら、日本でもできるのでは?
施設より、里親の元で暮らす方がお金もかからないらしい。国の支出は減り、里親には手当ても出る(養子縁組は除く)。経済面でも悪くないだろう。
里子は家庭で暮らせるし、兄弟がいない/少ない/子どもがいない家庭が多い昨今、里親家庭にとってもメリットは多いだろう。
週末や数週間だけでもなれる
週末里親は聞いたことがあったものの、里親のイメージは、がっつり長い期間共に暮らし、成長するかその後もずっと親子関係をもつ、というものだった。
だから相当な覚悟や理解がないと難しいもの、と思っていた。
もちろんそれらは不要ではないが、そこまでの心意気や理解が現状なくても、協力できることはあるように思えた。研修や相談所、里親同士の交流もある。
親の元で暮らせない期間が短期間の場合もあり、その場合近隣の里親の元でその期間だけ暮らせれば、環境を変えずに暮らせる。例えば親の入院中、高校卒業までの数ヶ月だけ。こんなケースがあることは知らなかった。
里親推進の状況は各自治体で様々らしいのだが、大阪府では里親登録家庭を増やす0~2歳の乳幼児の世話に限定した里親の募集も行っている。
10月は里親月間。大阪府ではちょうど現在(10/28まで)、短期(1~2週間)預かり家庭の募集中。
家庭で暮らせない子はどれ位いて、どこへいくのか?
乳児院と児童養護施設とに分かれていることは、少し前のドラマで初めて知った。2歳前後で施設を変わらなければならず、環境も家庭とは大きく異なる。
里親全般については、ウィキペディア(里親)、自治体の取り組みについては各自治体のページ(大阪府ならここ)を読むと概要が分かりますよ。10月は里親月間だからか、シンポジウムや相談会も多そう。
流産率が妊娠率を上回る境目、養子縁組可能な年齢
今回私が里親について知った講習会では不妊治療の現状の話もあった。特定の年齢を過ぎると、妊娠率と流産率が逆転する。流産率の方が上回る年齢が、そこで見た統計では39歳だった。不妊治療での率だったと思う。
ネットで見つけた統計では境目年齢は違ったので、統計データによって多少の前後があるのだろうが、概ね30代後半、40手前ということだろう。
また、養子縁組可能な年齢は、厳密に決まっているわけではないようだが、基準として「子どもとの年齢差が40まで」があるそうだ。子どものための制度なので、子どもが高校卒業後の進路を決めるに際し収入源がある状態でいるためとのこと。
これらから「子どもが欲しくてもどうにも授からない状況になってから養子縁組を考えても、もう遅いかもしれない」ことが分かる。
不妊治療など、自分の子どもを諦める年齢をいつにするのかは難しいが、38歳前後過ぎたらもう早々に、養子縁組という選択肢も含めて検討してみるのが良いのだろうと理解できた。
養子縁組に関わらず、可能な範囲での里親参加を考えてみることも。
愛の手
追記。毎日新聞には日曜日、里親募集のコーナーがある。これも初めて知った。
ネット版(ログイン前)しか見ていないが、実際の紙面には写真も載っているようだ。
不妊治療の末、養子縁組されて8年目という方の体験談も聞いたのだが、これをいつも見ていて(夫にも見せていて)、ピンときた女の子を迎え入れたそうだ。
これを見てみることからも、気持ちの変化が起きるかもしれない。
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