食道アカラシア
好発年齢:20~60歳代
数年前からの嚥下障害、胸痛、食物の逆流
症状😷
嚥下障害、逆流、胸痛
⭐冷たい流動食で増悪する🧊🍧
病態🐤
食道壁のアウエルバッハ神経叢の変性、消失により食道の蠕動運動の消失と下部食道括約筋の弛緩不全が認められる。
内視鏡検査で、、、
液体・食物残渣の貯留、食道内腔の拡張、噴門部の巻き付き像、めくれこみ像などを認める。
内視鏡に密着して巻き付いているように見える
食道内圧検査で、、、、
下部食道括約筋(LES)圧の上昇、食道蠕動運動の消失を認める。
治療💊
1.薬物療法: Ca拮抗薬や亜硝酸薬、一時的な症状緩和に用いる。
Ca拮抗薬をなぜ使う?
下部食道括約筋(LES)内圧を下げるため
Ca拮抗薬とは?
血管において、カルシウムイオンが血管内に入ると血管は収縮する。
なのでカルシウムイオンが血管内に入るのを抑える
注意 血圧を下げるため低血圧の方には投与できない
亜硝酸薬をなぜ使う?
同じく下部食道括約筋(LES)内圧を下げるため
2.バルーン拡張術
X線透視化で内視鏡的にバルーンをふくらませる。
→下部食道括約筋(LES)の収縮を強制的に拡張する
3.経口内視鏡的筋層切開術(POEMポエム)
→内視鏡を用いて筋層を切開する。
全身麻酔下に内視鏡を挿入し、食道粘膜部を切開、粘膜下層に胃までトンネルを形成する。
4.外科的治療
腹腔鏡下ヘラードール術(食道下部筋層切開術+噴門形成術)
→食道下部と噴門部に対し、狭窄を解除する目的で筋層切開術(ヘラー)を行い、さらに胃食道逆流を防止する目的で噴門形成術(ドール)を施す。