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【テンカイズα】“若いうちから始めたい投資”をサポートする投資信託会社 2020/09/30 #テンカイズ

宇賀:今日は特別版として「テンカイズα」をお送りします!
この「テンカイズα」というのは、ラジオの中だけでは紹介しきれない熱い人たちを番組の公式YouTube限定で紹介している番組なんですが、すでにたくさんの方とお会いして興味深いお話を伺っているんです。今日はその中からお二方をゲストとしてお呼びして、ラジオで野村さんと一緒にお話を伺っていきたいなと思っております。名付けて「特別版テンカイズα with野村高文」!

野村:ありがとうございます(笑)

宇賀:まずお招きしたのは、さわかみ投信株式会社 代表取締役社長の澤上龍さんです。
1975年生まれ、千葉県出身。2000年にさわかみ投信株式会社に入社後、ファンドマネージャー、取締役などを経て、2012年に一旦辞職。2013年にさわかみ投信株式会社に復帰し、代表取締役社長に就任。現在は「長期投資とは未来づくりに参加すること」を信念に全国を奔走中です。コラムの執筆や講演活動の傍ら、起業や経営の支援も行い、株式会社ソーシャルキャピタルプロダクション代表取締役社長、株式会社YAMATO さわかみ事業継承機構取締役なども兼務されています。
まずは、今どのような事業を展開されているのか教えていただけますか?

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澤上:分かりやすく言うと、投資信託。ファンドを運用し、自分たちが販売する。直接販売って言うんですが、この運用・販売の両方をやっております。通常だと運用は運用会社、販売は証券会社とか銀行とかだと思うんですけど、この製販一体みたいなのがうちの特徴かなと思います。

野村:投資信託って、どういったものが組み込まれているかの特徴があると思うんですけど、さわかみ投信の場合はどういうものなんですか?

澤上:理念から言うと、10年後、20年後に残さなきゃいけないよね、残したいよねっていう企業を中心に、現状だと日本株式が大半です。外国株式が少し。
企業それぞれの5年後、10年後、20年後、この可能性を投資しているっていうのがうちのスタンスかななんて思いますね。時々株価が高すぎて金利が上がって来ると、一旦債権を入れることもあり得ますけど、原則はやっぱり株式。

野村:そうすると10年後、20年後も残したい企業に、しかも日本の企業に投資をしていくってことですよね。10年後、20年後に残る企業って割と読めない部分はあると思うんですけど、どういう企業が残るとお考えですか?

澤上:大きな流れで行くと人口はやっぱり増えていきます、世界で。日本は減っていく可能性はあります。その中で人々の生活の中で必要になるエネルギー。これは化石燃料由来ではなく、例えば自然エネルギーになればいいなと思いますし。あと食糧問題。こういったところはどういう経済になろうと残ると思うんです。
なので10年後、20年後ぴったり読むというよりは、大きなトレンドの中で10年後、20年後に貢献しそうな基本的な生活を守ってくれる企業とか、またはある生活変容が起こるだろうとするならば、そこの基礎技術をやってるところだとか…そういう可能性を随時。
10年後に投資するけども、年に2、3回その企業の状況っていうのは見れるわけじゃないですか。そこでシナリオが違うようであれば見直しもできるので、大きなトレンドの中で随時チェックしてるっていう感じです。


<お客様は“普通の、若い方”がほとんど>

宇賀:お客様はどういう方が多いんですか?

澤上:一般の預貯金しかしたことない方が多いです。これ珍しいですよ。

宇賀:素人というか、普通の方っていうことですよね。

澤上:株式投資をするのは60〜80歳の方々が中心なんですけども、うちの場合は40歳、お子さんが生まれてこれから将来どうしようかを考えていたところで目覚めた方々が、貯金でも金利がつかないからそれなら安心できるところを買いたいと。なので本当にこれからゆっくり始めてみたいという方々が、コツコツ積み立てている感じです。

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野村:最初の一歩っていう感じですかね?

澤上:そうですね。

野村:そうすると、貯金代わりに余ったお金を積み立てていってすぐに引き出すっていうよりも、それに必要な時に取り崩すみたいなことを想定されているんですか?

澤上:まさにその通りですね。

野村:じゃあまめに配当金が出ますよっていうわけではなくて、あくまでもどんどんじっくり育てていくと?

澤上:配当金、出したことないですね。
毎月分配型っていうのが以前すごく流行したと思うんですけど、あれって受け取る方々って年金代わりみたいな感じなんです。私たちの場合、若い世代で老後の資産を作りたいっていう方々が多いので、強制的に分配してしまうとその分課税されてしまうので、それを再投資する形。その結果、毎年0円分配というテクニックを使ってます。


<投資する時のポイントは?>

野村:投資をしようと思うと、不確実性があると思うんですけど。そのリスクに関して、これから投資をしようとする方が気にしなきゃいけない部分っていうのはどういった部分なんでしょうか?

澤上:わからないものに投資しないっていうことですね。自分の取れるリスクを把握する。
例えば毎月のお給料の中から5%。20万円の給料の方だったら1万円。これはもう投資に回して、仮に一時的に下がっても待てるよっていう部分であれば、あんまり値動きにバタバタする必要はないじゃないかと。自らのリスク許容を、生活の中から考えるってことが大事かなと思います。
あと、世の中の何に左右されるか分からないものに投資をしない。表向きの利回りがどれぐらいですなんていうのは大体根拠はないので、ああいうものに投資しない。私たちは逆に、生活に密着した自分が、生活者として10年後も残ってほしいと思える企業を選んでいるので、必ず生活者として必要としてるんですよ。そういう目線で企業を選んだ方がいいんじゃないかっていう言い方はしますね。

野村:何に対して投資をしてるのか。エネルギーなのか、食料なのか、そこははっきりわかってないといけないってことですね。

宇賀:澤上さんの今後の展開を伺ってもよろしいですか?

澤上:私たち、この直販という直接お届けするスタイルを貫く予定なんですけれども、その過程で今12万人の方がお客様なんです。つまり国民で言うと0.1%ぐらい。これを1%まで引き上げたいなと。つまり100人に1人がさわかみファンドを持っている、そういう状態を作りたいなぁと社内で今頑張って奮闘している状況なんです。
ただ重要なのは、数を100万人にしたいっていうよりも、先ほどから申し上げている通り生活に必要な企業を国民の手で投資する、つまり応援しようっていう投資文化がこの日本に根付けばなって思いなんです。100人に1人がその思いになってくれるとおそらく日本は変わる、面白い方向に動く、または株価でどうだこうだってバタバタするよりも、じっくりと未来づくりに参加する形の投資が根付く…そういうことを考えてますので、まずは100万人を目指したい。仲間と一緒に。そういうところを今から展開として、もうすでに動き出しているってところです。

宇賀:この時間のゲストはさわかみ投信株式会社 代表取締役社長 澤上龍さんでした。ありがとうございます。

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