今更ながら『リチプア』を見てみる#2

「全力で生きる人のかっこよさ」を視聴者目線でどう伝えるか

このドラマのプロデューサーについて調べてみました。
増本 淳(ますもと じゅん)さんという方でした。

早稲田大学理工学部を卒業後、フジテレビに入社。
下積みを経て、プロデューサーとしてデビューします。

2007年には、今までテレビドラマ化されていなかった「はだしのゲン」をドラマ化し、
翌年2008年には、「コード・ブルー」を手掛け大ヒットさせます。

増本さんが「リチプア」をつくる時に心がけていたのが、
「全力で生きる人のかっこよさ」を、視聴者の目線でどう伝えるかです。

「『なんだかんだ言っても仕事を頑張っている男ってカッコ良いよね』という話になりました。
なかでも、絵空事じゃない地に足のついた夢を語って、世の中に発信できる男こそがドラマの主人公として相応しいと。
IT企業という設定にしたのは、単なる金持ちや成功者ではなく、世界を劇的に変えたイノベーターがここ数年で実際に登場した分野だからです。」

第2話では、夜遅くまで仕事に没頭している日向の姿も描かれます。
僕が目指しているのも、単なる金持ちや成功者ではなく、
仕事を頑張っている「カッコいい男」です。
増本さんが、日向徹をどのように「カッコよく」描いているかにも、
今後注目していきたいと思います。

常識?あぁ、凡人が仲良く生きるためのルールのことか。

明日は役員会議です。
そう言われたら、僕はギリギリまで資料を読み込み、
スーツをピカピカにして、額に緊張の汗をかきながらその場に臨むでしょう。

日本の教育は~という書き出しから始まる文章はこの世にごまんとあるでしょうが、
「人と一緒が正しい」と教えられ育った我々は、良くも悪くもこういった「常識」に囚われている気がします。

日向徹は違います。
いつもどおり「効果性」に優れたオシャレなファッションに身を包み、
自分が大事だと思ったことを言う。大事だと思ったことを優先する。

世の中を変えていくのは、そんな「常識」が全く通用しない、
日向のような変人たちなんだと思います。

※かといって、わざと変人ぶるのはよそうと思います。
変人ぶってたら言ってください。恥ずかしがって反省します。

あと少し考えろ。そうすれば、お前は悪くない。

澤木は、努力と根性で自分のミスをなんとか取り返そうと頑張ります。
その頑張りが、人の心を動かしていきます。

日向も澤木に心を動かされた一人でした。
頭がいい人たちは、こうした「足で頑張る」タイプの人たちにある種の羨ましさを感じるのかもしれません。

「やればできるのに、お前は惜しいところで一歩足りてない。」
日向はまっすぐな本音で、澤木に伝えます。

あれこれ考えて結局動かない、という人が多い中で、
澤木のように「まず動く」ということはとても大切なことだと思います。
日向に言わせれば、「悪くない」。

ある程度動いてから、その方法について考えることができれば、
その一歩一歩が、一瞬の考えが、人の心を少しずつ動かしていくのだと思います。

新しく生まれてくるものを否定して旧態依然としているよりも、新しいものの実力を見極めて取り入れる。それが、本当に賢い人のやり方なんじゃないですか?

今の会社で働いていて、頭の堅い会社が多いなと、本当にそう感じます。
もっと言うと、世の中の人は「新しく生まれてくるもの」に対して、
執拗に怖がりすぎているのではないか、と思います。

「新しいもの」、即ち「知らないもの」は、「危険かもしれないもの」なので、怖いと。
その気持もよくわかります。
同じものを使い続けている方が、楽だし安全です。

しかし、周りはどんどん変わっていく。
技術はどんどん進歩していく。
「止まっている」ということは、「後退している」のと同義だと思います。

新しいものを何でも取り入れればいいというわけじゃない。
まずは「自分の目で見極める」のが大切なのです。

行く先々で新しい武器や装備品を取り入れて、
ようやくラスボスを倒せる勇者になるのです。

まとめ

  • 「常識」に囚われない。大事だと思ったことを優先する。

  • まずは行動に移す。それから、少しだけでも考える。

  • 新しいものをまず見極める。良いものは取り入れる。

女の子が目をキラキラさせている瞬間って、いいですよね。

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