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©とか®って何?
インターネットを利用していると©とか®などの記号が出てくることがあります。なんとなく「著作権のマークだろうなぁ…」と認識している方は多いかと思いますが、厳格にはどのようなマークなのでしょうか。下記で各マークの意味合いやちょっとした小話をご紹介します。
©マーク
©マークは左横に付けられた会社や個人に著作権があることを意味しています。CはCopyrightの頭文字です。©は著作物を作った時点で発生するため、みなさんも著作物の名称に©を付けることができます。
なお、著作権の自動発生はベルヌ条約で決まっています。あくまでも条約であるため、ベルヌ条約に加入していない国は自動発生するとは限らないのです。
じゃあ、自動発生する日本においてはなぜ©を付けるの?
結論、著作権の存在を示したいからです。存在を示すことで著作権侵害を防いでいるのですね。このようにベルヌ条約に加入している日本においては©は法的な意味はありません。なお、法的な意味がないことから「Copyright」や「ALL Rights Reserved」と表記していることも多いです。
少し©を探してみると下記のものが見つかりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1705098581893-cmE7p69Hfh.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705098753712-eTQl7upmeR.png?width=1200)
®マーク
®マークは商標登録していることを意味しています。商標登録とは商品やサービスを特許庁に登録する制度であり、登録をすると他人が使用できなくなります。「このネーミングは私たちのものだから、勝手に使わないでね」ということですね。
例えば、ピカチュウは任天堂が商標登録しているため、無断で使用することはできません。また、ニトリの「お、ねだん以上。ニトリ」といったキャッチコピーも登録されています。この他にも音やロゴが登録されており、商標登録数は非常に多いです。
ただし、®マークは表示が努力推奨であり、義務ではありません。そのため、思っているよりも®マークを目にする機会は少なくなっています。
身近なものであると使用しているコンタクトの会社に使われていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1705100676088-BW4XTLl4jx.jpg?width=1200)
TMマーク
TMマークはTrademarkの略称であり、商標であることを意味しています。こちらは慣習的なものであり法的な意味合いはありません。「商標を意味している」ものであるため、商標登録をしていないものでも付けることが可能です。商標であることをアピールしたい場合やこれから出願予定である場合などに使用されていますね。
使用されている例にはスターバックスのロゴがありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1705100995037-a8gB29wIfn.png)
TMマークはアメリカの商標法に基づく表示であるため、スターバックスのように本部所在地がアメリカである会社の商品などに付けられていることがあります。
SMマーク
SMマークはService Markの略称であり、サービスについての商標(役務商標)であることを意味しています。こちらもTMマークと同様に日本においては法的な意味合いはなく、アメリカの商標制度に基づくマークです。
身の回りを探してもなかなか見つからなかったのですが、探している途中で下記のようなコメントが見つかりました。
我が国においても1991年に商標法が改正され、役務商標の登録が認められました。この法改正直後は、SMマークを付すことで役務商標であることを表す場合もありましたが、現在では役務商標も一般的なものとなり、SMマークを見かける機会は少なくなりました。
このように現在ではあまり利用されていないのですね。ただし、登録情報から調べてみると電通やANAが登録はしていました。
以上、©や®マークの意味合いでした。宜しければ他の記事もお読みください。また、ツイッターのフォローやリプライを頂けますと非常に喜びます。