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【就活】実際の平均年収に最も近い口コミサイトはどこか調査してみた

就活において平均年収を重視する方は少なくないかと思います。そして、ほとんどの人が就活を進める段階で口コミサイトを利用するのではないでしょうか。そこで、今回は実際の平均年収と口コミサイトの差を調べてみました。


調査方法

まず、正解値としては有価証券報告書の値を用いています。有価証券報告書は企業の財務状況や事業内容などを投資家に開示するために作成されているものであり、上場企業は提出義務があります。

そして、今回は下記の5社で有価証券報告書と口コミサイトの値を比較しました。こちらの5社は日本企業の売上高ランキング上位である5社となっています。

  1. トヨタ

  2. 三菱商事

  3. ホンダ

  4. ENEOS

  5. 三井物産

企業規模が大きいほど口コミの数も多く、1つの口コミによるブレが小さくなるといった理由から売上高規模から選定しています。比較する口コミサイトは下記の通りです。

  • OpenWork

  • キャリコネ

  • 就活会議

  • 転職会議

  • ライトハウス

調査結果

調査結果は下記のとおりです。

単位:万円

こちらから分かる通り、どの口コミサイトにおいても正解値(有価証券報告書)より低い値が算出されています。有価証券報告書における平均年収が高い商社は1,000万円以上もの差が出ていますね。

このままだと口コミサイトの比較が行いにくいため、下記のようにまとめなおしてみました。

上記のグラフから、ライトハウスもしくはOpenWorkの口コミ年収が正解値に近いですね。より具体的に確認するために、今回の調査から有価証券報告書からの差で順位を取ると下記のようになりました。

  1. ライトハウス(差合計:1,269万円)

  2. OpenWork(差合計:1,419万円)

  3. キャリコネ(差合計:2,535万円)

  4. 就活会議(差合計:3,075万円)

  5. 転職会議(差合計:3,253万円)

これらから、平均年収はライトハウスもしくはOpenWorkで確認することが良さそうです。ただし、データとして確認することができない社風や人間関係などは他のサイトの方が良い可能性もあるため、ご注意ください。

報告書と口コミサイトの差はなぜ出るのか

まず、有価証券報告書は正社員全体が対象、口コミサイトは投稿者のみ、といった違いから正確な値が出ないことは当然でしょう。しかし、私が考えていたものよりも差が大きくなっていました。では、なぜか。主な理由には下記のようなものがあると考えています。

  • 有価証券報告書はエグゼクティブプレイヤーなど給与が突出している人の年収も含まれている

  • 口コミサイトへの投稿は負のモチベーションから発生している(活躍できなかった人が口コミを書く人である可能性)

これらのように、口コミサイトは信じすぎず、参考程度に確認しておくことが良さそうです。ただし、口コミサイトは役職や勤続年数などが明記されているため、細かく確認するのは口コミサイトのほうが参考になりますね。同じ企業によっても職種や部署によって年収は大きく異なるため、企業全体の平均年収を確認してもあまり意味はないのかなぁと思っています。

ちなみに、今回は有価証券報告書、口コミサイトから平均年収を調べましたが、下記の方法でも調べることができます。

  • ホームページ

  • 転職情報

  • OB訪問

就活に関して、超個人的なコツなど下記の記事でも書いているため、ぜひご参考ください。

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