Microsoft Word でCopilot を使う
Microsoft Word でCopilot を使ってみます。絵はCopilotさんにかいてもらっています。
裸の王様を要約する
Copilotは「裸の王様」の絵を描いてくれません。「裸」が引っかかるのだと思います。代わりに「王様」の絵を描いてもらいました。
裸の王様を要約してもらいました。Wordドキュメントに載せてから要約をお願いしました。
ドキュメントの概要はこちらです:
主なアイデア:
王さまの服が大好きなこと: 王さまはぴっかぴかの新しい服が大好きで、服を買うことばかりにお金を使っていました。王さまののぞむことといったら、いつもきれいな服を着て、みんなにいいなぁと言われることでした1
さぎ師たちのウソ: ある日、二人のさぎ師が町にやって来て、自分たちは世界でいちばんの布が作れるとウソをつきました。それも自分にふさわしくない仕事をしている人と、バカな人にはとうめいで見えない布だと言いました。王さまはそんな布があると聞いて、すぐに服を作らせました23
王さまのはだかの行進: さぎ師たちは王さまに何もないはた織り機で仕事をしているふりをして、王さまに服を見せびらかしました。王さまも役人たちも、バカだと思われたくなかったので、布が見えるふりをしました。王さまはその服を着て、てんがいの下で行進しました45
子どもの声: 人々は王さまの服をほめたたえましたが、小さな子どもが王さまははだかだと言いました。その言葉が人づたいにつたわりました。王さまは自分がはだかだとわかりましたが、行進をやめることができませんでした67
裸の王様を要約した結果
要約して良いことは、短時間で話の概要をつかむことができることです。どこが重要なのかはCopilotさん次第。小説って文字による描写が読者の想像力を掻き立てますが、要約すると描写部分は抜け落ちるようです。面白い部分が無くなるってことです。
自分の行動を要約してみる
朝から自分の行動をWordに書き出して要約してもらいました。
元の文章はこれ。
朝から暑い。
起きてすぐに洗濯を始める。5時30分くらいだろうか。妻は朝から出勤なので支度をしている。洗濯機に洗濯物を放り込んで洗剤と柔軟剤を入れればあとはお任せ。また布団に戻る。
あっという間に時間は過ぎて、洗濯の終わりを告げるさえずりが聴こえる。今日は2回目の洗濯もある。洗い終わった洗濯物を取り出すと本日2回目の洗濯の開始だ。うちの洗濯機には乾燥機能が無いから、しぶしぶ洗濯物を干す。いつものことだが、Tシャツが裏返しになっている。裏返しのTシャツを眠そうに直す。まだ朝早いのに、もうかなり暑い。今日は35℃を超えるとか。
洗濯物を干す横にはムスメが寝ている。社会人になって働き始めたが、家の中の仕事はあまりやらない。
2度目の洗濯中に朝食をとる。ローソンストア100の食パンが新しくなっている。成分表を見ると脂質が少なくなっている。バターを減らしたというのが管理栄養士である妻の推測。110円の食パンに特にあれこれ言うつもりもない。いつもはトーストだが、今朝は野菜販売所で買った真っ赤なトマトがあるので一緒に食べる。パンの味はよくわからなくなったがトマトとパンの相性は良い。
食べ終わって少ししたら洗濯が終わる。一度目の洗濯干しよりも面倒に感じない。
食べ終わった朝食の食器を片付ける。昨晩飲みすぎたせいか柔らかな頭痛があった。家事をしたり、朝食をとっているうちに幾分回復した。お風呂掃除を簡単にすませる。体調はいまひとつだが、東京アクアティクスセンターに行くことにした。水曜日からやっている水泳大会。自分の試合は木曜日に終わったけど、お仲間たちは今日土曜日がある。
原付で最寄り駅の南林間へ。月極めの駐輪場スーパーカブを置いて、電車に乗る。木曜日は代々木上原から乗り換えたが、今日は中央林間から行くのが良いらしい。一駅だけ小田急線に乗ると、すぐに降りて東急田園都市線へ向かう。すぐに急行が来る。ここから長いな、と思ったが始発駅のアドバンテージもあり座席を確保。ほんのり頭痛にも優しい。
それをCopilotさんが要約してくれました。
洗濯をする朝: 朝早く起きて、洗濯機を2回回して洗濯物を干した。12
ローソンストア100の食パンとトマトの朝食: 洗濯中に、ローソンストア100で買った食パンと野菜販売所で買ったトマトを食べた。食パンは脂質が少なくなっていた。3
水泳大会に行く準備: 食器を片付けて、お風呂掃除をした後、東京アクアティクスセンターに行くことにした。木曜日に自分の試合が終わったが、お仲間たちの応援に行くためだった。45
電車での移動: 原付で最寄り駅の南林間に行って、小田急線と東急田園都市線を乗り継いで目的地に向かった。始発駅の利点を生かして座席を確保した。6
もともと面白くもない話でしたが、修飾部分が削られてもっとつまんなくなっています。あと、重要じゃない部分「食パンは脂質が少なくなっていた」が残っています。どこが重要なのかということは気づかないように思えます。
重要なことですが、作文を書く人、小説を書く人は、要約してもらうことは不要で、むしろ何らかの肉付けをしてほしいのでは?と思います。
要約に向いている作業は、会議の議事録かな? ああいうのはうまくまとめてくれることを期待します。
絵を描いてもらう
私が災害級に苦手な作業の絵を描くこと。Copilotさんはある意味得意です。
文章全体を提示して、ふさわしい絵を描いてもらいました。洗濯物を干して、パンとトマトを食べたけど一体これは何なの? 不確定な要素はどうなるかわからないみたいです。それにしても、これは家の中なのか、家の外なのか?人間だと経験や知識から創造を制限してしまうのでしょうが、AIさんは気に留めず、いろんなことをやってのけます。
AIに異常を発見してもらう
私はAI開発者では無いのでAIを使った便利な機能がどれほど使えるのか分かりません。それもあって、Copilotを少しお金を払って試しています。
医学分野でAIを利用という富士フイルムのCMをみました。内視鏡の画像解析で癌の早期発見を、とか。素晴らしいことだと思います。だから、Copilotのおかしな絵や、文法は素晴らしいけど内容はでたらめの回答を見て、AIで医療とかどうなるの?と思います。そもそもAIじゃないんじゃないの?とか思っちゃいます。でもAIって言えば最先端みたいにも聞こえます。Copilotがおかしいだけなのかもしれませんし、富士フイルムの医療向けAIは完成度が高いのかも。
ファジィー
今から35年ほど前でしょうか? ファジィーブームがありました。扇風機の弱、中、強を、やさしい風、とか言っていました。エアコンにもファジィー機能が搭載されたり、いろんなものにファジィー機能が付きました。いつのまにかすっかり聞かなくなりました。今のAIはファジィーの進化形にも感じます。これと言ったハッキリしたものが無いのですがコンピュータが上手いことやってくれる期待。
AIと私
今のところ、私にとってAI機能は綺麗な絵を描いてくれることが最大の利点と思います。でも、絵を描くことが好きな人にとってはどうなのかな? 指示が悪いのかもしれませんが、いつもおかしな絵を描いてくれます。MicrosoftのCopilot -副操縦士- というネーミングは正しいと感じます。何かを頼むけど、最後はメインの自分がチェックしなければなりません。文章はもっともらしく回答するけど、かなり誤情報があるし、偏った内容です。今のところはAIが人に代わって仕事をするとは思えません。不安定なアシスタントが出来たような感じです。それでも上手く使っていければ効率は上がりそう。最後はファジィーのようにあまり聞かれなくなるかもしれませんが、今は批判より積極的に利用して自分なりに評価したら良いと思います。