自家歯牙移植の体験記!歯の移植まとめ
1年前から奥歯の歯茎が腫れ、かかりつけ医と対策を繰り返したが原因不明で腫れが引かず。体に炎症があると不妊治療もうまくいきにくいとのことで、さまざまな検査を受ける。
2023年11月に大学病院に転院しCTなどを受けた結果、歯の根にヒビが入っている可能性を指摘され、傷んだ歯の抜歯と、親知らず移植について探った記録を残します。
体質改善とヒーリング
ヒーラーが最も対処しにくい体の部位の一つでもあるのが【歯】です。
私は、20年以上の占い師と心理カウンセラー経験を持ち、気功を始めとしたヒーリング術を研究しつつ、ハーブやアーユルヴェーダを使用した体質改善を行なっています。
一部では、ヒーリングで虫歯が治癒したという報告もありますが、歯の欠けや割れ、また生活習慣からくる歯周病などはヒーリングでの対処は難しいです。
やはり、歯科医による専門治療や生活習慣の改善が必須になると思います。
私自身、甘いものなどはそれほどたくさん食べませんし、砂糖はラカントなどで代用しているので、虫歯になりにくい習慣を心がけています。
ですが、それでも難しいのは、歯の磨き方。
そして、食べ物の嗜好性も関係していると思います。
経緯
20年以上前に奥歯の治療をうけた箇所があり、当時は最善の治療をしていただきましたが、現代の最新の治療の観点から見ると、「削りすぎ」らしいのです。
そこに、咀嚼の圧力がかかり、ヒビが入ってしまったとのこと。
私はスルメやバケットなど硬い食べ物が好きなので……おそらく圧力の蓄積で負担も大きくなってしまったのですね。
大学病院でCTを取りましたが、ヒビは目に見えないほどのサイズのようで、専門医でも見極めに苦労されていました。
そのヒビの隙間から炎症が起きてしまっていて、食べ物を咀嚼するとズンとした痛みがあります。
大学病院で検査をするまでの間は、かかりつけの歯科医とも原因を探りつつ、痛い方の歯で噛まないようにというのを一年も続けていました。
抗生物質を飲んでもほとんど効果がない状態で、痛みはヒーリングで緩和していましたが、いよいよ首や肩にまで神経痛のような痛みが走り出しました。
2023年11月ごろ、かかりつけの歯医者に行ったことをきっかけに転換期を迎えました。(ちなみに、同じ痛みで7月にも2回ほど行っていたのですが、原因不明なので治療ができないとのことで抗生物質を渡されました。それからいくら薬を飲んでもなおらず、11月に再訪しました。)
そこは葉山でも人気の歯医者なのですが、歯科医師がひとりしかおらず、予約や検査は一カ月待ち。痛みが出ても一カ月予約が取れない。
しかも混雑しているので、処置も10分程度。時には途中で終わってしまう。
やっと迎えた予約の日、時間通りに着いたにも関わらず、治療台で1時間近く待たされました。
腰に負担がかかるので、せめてソファーのある待合室で待たせてもらいたかった。
やっときた先生は、ほんの少し歯の状態を検査しただけ。
次から歯の根の治療をやってみるので、また来てくださいとのこと。
さすがにこれだけ待たされて、痛みもあるままチラッと見ただけで終わりとは…。せめて待合室で待たせて欲しいとお願いしたところ、
「混雑しすぎていて、うちではもう対応できないかもしれない。歯の根に詳しい大学病院を紹介するので行ってみてほしい」
とのことでした。
本当に丁寧で親切な先生ですが、あまりの忙しさにかなり待たされ放置されることが増えてきたので、転院するには良いタイミングだったと思います。
わたし的にも、予約がなかなか取れず、行っても待たされていつ治療してもらえるのかわからないというストレスから解放されます。
(これと同時期に、かかりつけの歯医者のホームページには、キャパシティ超えのために新規受付中止の案内が出されました)
大学病院の検査は、2023年12月に合計4回ほど。それぞれ別日に行われました。
レントゲン、CTスキャン、プラーク検査、歯磨き指導などを経て、【奥歯の抜歯】が決まりました。
2回ほど、抜歯後の奥歯スペースに関して大学病院の専門医と相談しました。
奥歯を抜歯すると日々の食事にも支障が出るため、何か隙間に対処をしなければなりません。
入れ歯(これを選択する人は、今はほとんどいない)
ブリッジ(保険でできる可能性があり、費用も比較的安め。デメリットとしては、ブリッジなので、両脇の健康な歯を支えにするために削る必要がある)
インプラント(自費なので、高額治療になる。骨を削るため体の負担も大きい。治療期間が長い。50万ほど)
2回目もこの同じ話をしたのですが、上記以外に方法があるかを質問したところ、【親知らずが使えそうな場合は、一部保険を使用して移植することが可能な場合がある】とのことでした。
しかし、条件が厳しく、適用できるかは検査次第。それから、歯磨きをマスターしないと移植はできないとのこと。
そこで、12月末までの時間をかけて、さまざまな適合検査を行っていただきました。
傷んで割れた歯(6番)の抜歯
1月4日、朝11時より抜歯が実施されました。
普段持ち歩いているものと、持って行けばよかったものなども書いておきたいと思います。
ラベンダー、ティーツリー、レモンFCF(光毒性フリー)のアロマ・エッセンシャルオイル。
ただ、この日はレモンFCFを使い切ってしまっていて、事前に追加購入しておけばよかったと思いました。
ティーツリー →消毒、抗炎症、抗菌などにも使えて、直に使っても肌荒れしない。今回はホホバオイルで希釈したものを使ってます。
ラベンダー →抜歯は緊張するのでリラックスに使用。直にも使えて火傷や切り傷にもよい。
レモンFCF →止血用、酔い止め。
レモン精油一滴で、止血が早いのは実体験済みなので、今回使いたかったのですが、気がついたら空でした。
その他、止血と活血に使われる漢方「田七人参」も持参すればよかったです。
事前に準備したこと
先月の検査の際に麻酔を結構使っていて、麻酔が切れる寸前で、あまりにも痛痒くて発狂したくなりました。
周りで聞こえてくる人の声も痒さと痛さに拍車をかけて、叫びたくなるほど。
急に思いついて、無印で無漂白の化粧コットンを買い、持ち歩いているラベンダーを3滴垂らして麻酔した箇所に当てたところ、10分程度で痛痒さも発狂したくなるほどのストレスも緩和しました。
ロキソニン(痛み止め)も持ち歩いていたので、サンドイッチを急いで買って、食後に飲みました。
ロキソニンは効きはじめるまでに40分程度。
ちなみに、カナロールで28分程度です。
あの痛痒さが、たぶんまた襲ってくるのを予期し、今回は9時に朝ごはんを食べた後でロキソニンを事前服用しておきました。
ちょうど、歯肉の腫れもあって痛みが出ていたのと、歯肉神経が炎症していることからくる首と肩の痛みもあり、その緩和も兼ねています。
抜歯や手術前にロキソニン服用が大丈夫かについては、後述します。
うっかりしていてハンドタオルを忘れてきましたので、近くのコンビニで購入しました。
そのほかには、抜歯後はあまり動けないことを加味して、家族の食事用に冷凍食品を買い溜めしておきました。
持って行けばよかったものまとめ
田七人参パウダーと粒。
レモン精油
ハンドタオル
レモンFCFはタンパク質と反応してすごいスピードで止血をしてくれますし、田七人参のほうは止血と活血というのを同時に行ってくれる上、滲みたりもしないです。
田七人参は、民間療法としても知られてます。
歯科治療でも使われる漢方の一つで、瘀血を整える作用もあるので、歯科だけでなく婦人科や内蔵系の疾患にも処方されます。
田七人参を使用した止血は、パウダーを直接口に含むか、粒タイプを軽く噛み潰して患部に行き渡らせる感じが良いかもしれません。
水に小さじ一杯を溶かして、田七人参茶として、ゆっくり服用することでも良いと思います。
加熱すると有効成分サポニン等が変質してしまうようなので、常温の水に溶かして飲むのが、最も扱いやすいと思います。
ちなみに、パウダーを含む場合は、少しむせます。常温の水がすぐ飲めるよう、用意しておいた方が良いと思います。
スプーンで少し口に入れると、少し温感を感じるはずです。
優しいあたたかさを持っています。
この温かさと有効成分が患部を止血、補修してくれるのです。
切り傷にもつかえるので、うちでは常に常備しています。
抜歯の後の疼痛管理
すぐに田七人参を試せばよかったのですが、面白いレポートを見つけたので、疼痛管理のアロマを試してみました。
一応、抗生物質とロキソニン、食事前でも痛みが出たら飲めるようにカナロールが処方されました。
ですが、ロキソニンを飲んでも、やはり抜歯後は痛くてあまり動けない状態でしたので、少しでも緩和できないものかと思いました。
実験では、ラベンダー、ジンジャー、マジョラム(おそらく、スイートマジョラムだと思います)が使われています。
スイートマジョラムは、食品グレードの精油を常備しているので、コットンに3滴たらして、患部に当ててみました。
スィートマジョラムの疼痛効果がすごかった
スィートマジョラムに止血効果は無さそうですが、痛みと、痛みに付随するイライラやストレスには抜群でした。
なんといっても香りが素晴らしく、他の精油と違って辛すぎないので、コットンを噛んでいてもつらくなかったです。
抜歯後の口の中は、血の味がしていてなんとも気分がわるかったのですが、スィートマジョラムは料理にも使われる爽やかなハーブですので、口の中がスーッとほんのり甘い香りがして心地よかった。
今回は、スィートマジョラムによって、痛みの感度が下がってから、田七人参を使用しました。
田七人参にも痛みを抑える作用があります。
傷も素早く補修してくれます。
痛みが少し落ち着いた隙をみて、たまご粥を作って遅めの昼ごはんを食べました。
熱いものが食べられないので、冷めるまで時間を置きました。
夜は赤いきつねを、ぬるめのお湯で作って食べました。
抜歯翌日の検査
1月5日は抜歯跡の消毒と、移植に向けた歯磨き指導の続きです。
とくに異常もなく、順調でした。
移植前に歯磨きマスター!プラークコントロールを厳格に!
移植の成功のカギはプラークコントロール
初めは週2回くらいの頻度で、プラーク染色チェックと、歯磨き指導での通院が続きました。
歯磨き指導は結構厳しくて、今までの歯磨きってなんだったんだ…というくらいやり方が違っていました。
歯科大での専門治療を受ける直前まで通っていた近所の歯科医院では、歯磨きを褒められるほどだったので、自分はちゃんと出来ていると思い込んでいたのです。
ジュースもあまり飲まないし、甘いものもさほど食べないのに虫歯になりやすかったのは、実はうまく磨けていなかったことが原因でした。
近所の歯科医院での歯磨きチェックの際は、染色は行っていなかったので、分かりにくかったということもあります。
染色でのチェックは、小学生以来でした。
歯磨きには20分かける
どんなに急いでも、正しい磨き方をしていれば20分かかるということがわかりました。
歯ブラシの角度もそうですが、歯間ブラシなど細かい隙間も磨けるグッズが必須。
歯ブラシの使い方をマスターしても、歯間ブラシやフロスを使わないと、汚れ落ちが不十分です。
歯磨きチェッカー(プラーク染め出し)を購入する
歯磨きチェッカー(染色剤)を何種類か購入しましたが、使いやすいものと使いにくいものがありました。
錠剤のものは噛んで行き渡らせるだけなので、チェックが簡単。
ジェルタイプは、ピンセットを使い脱脂綿で行き渡らせるのですが、自分で塗るのは結構難しく、色も分かりにくいです。
おすすめを2つ紹介しておきます。私は週2回ほど使って、磨き残しの癖などを確認しています。
あると、ブラッシングが早く上達するので、とても便利です。
↑私は、歯科大の売店(歯磨きグッズのみ取り扱っている)で、20錠の小分けを買いました。
ネットだと大容量タイプしかなさそうですが、めちゃくちゃ便利で、1番プラークチェックに向いているので愛用しています。
舌が真っピンクになりますが、3時間ほどで元に戻ります。
ドラッグストアで購入した下記も便利でした。
プラークの色染め度は、錠剤にはかないませんが、歯ブラシにつけて使え、子供でも気軽に歯磨き練習できます。
タフトブラシとフロス(糸ようじ)は必須
フラットなタフトブラシは持っていたのですが、使っても後悔がよく分からず放置していました。
歯科大の衛生士さんにおすすめされたのがこちら。
この先がとんがっているタイプで、小型のタフトブラシなら、歯の隙間や奥歯の裏側の今まで届かなかったところまでよく磨けるようになりました。
マストで毎日使用しています。
そして、フロスの代わりに歯間用糸ようじ。
いろんなタイプを試しましたが、これが1番続けやすかったです。私はY字タイプを好んで使っています。
自分に合った、続けられるアイテムを選ぶのが大事。
また、糸ようじもフロスも使い方にコツがあり、熟知して使わなければ意味をなさなくなってしまうシロモノでもあります。
私が歯科大で受けたレクチャーに非常に近く、分かりやすい動画を見つけたので紹介しておきます。
デンタルミラーでブラッシングクオリティが格段にアップする
歯ブラシが上達したきっかけがコレ。
ライト付きデンタルミラーです。
汚れが一目瞭然で、一度見てしまうと気になってブラッシングせざるを得ない!
ただ、おそらく全ての曇り止め付きデンタルミラーに共通すると思われる注意事項があります。
水洗いで汚れが取れにくい時は、アルコールで拭いてくださいと使用法に書いてあるが、アルコールで拭くと曇り止めが溶けてミラー自体が映らなくなってしまう!アルコールで拭いたり、石鹸で洗ってはいけない!
プラークチェッカーの状態を見ようとして使用すると、プラークチェッカーのピンク色が本体やミラーに付いてしまい、二度と取れない。
こすり洗いすると、曇り止めが取れてしまうので、超優しく洗うこと
順番としては、
普通に歯磨きする
プラークチェッカーで歯を染色し、汚れのつき具合を手鏡などで確認(手鏡は100均にも売ってます)
汚れが残っているところを再度丁寧にブラッシング
しっかりうがいする
デンタルミラーで、磨き残しのチェック
がいいと思います!
この順番で行うことで、デンタルミラーの染色や使用不能を防ぎやすくなります。
見えにくいので、あまり良い方法ではなかったですが、デンタルミラーにラップする方法もあります。
糸ようじの後で歯磨きするべし!
いやぁ〜これは知らなかったです。
歯磨き指導でも教わらなかった方法。
いつもはブラッシングの後で糸ようじしていたのですが、たまたま昨晩逆でやってみたら磨きやすかったんですよね。
偶然ですが、裏付けのようにおすすめ動画が上がってきました。
逆がいいんですね!
プラーク18%(合格点)になった
毎回、歯科大ではプラークチェックの際に点数がつけられます。
最初は磨き残し60%という落第点でした。
現在では、磨き残し20%以下(合格点ライン)を日常的に保てています。
頑張って磨いても、ゼロに出来ることはないそうですが、フロスや糸ようじ、ブラッシングの順番を意識することでかなりキレイを持続できます。
担当の歯科医師3人、衛生士1人に聴いたおすすめ歯ブラシ
なんと、4人中、3人の方がオーラルBを使用されていました。
歯磨きに20分かかっていたのが、10分くらいに短縮できます。
電動歯ブラシが、約2分、歯間ブラシ(タフトブラシや糸ようじなど)で5分ほど、デンタルミラーでの磨き残しチェックを合わせて10分くらいです。
同シリーズのジーニアスというモデルが良いとのことで購入してみたところ、大嫌いだった歯磨きが楽しみになりました。
信じられないくらいツルツルになります。
電動歯ブラシに反対だった医師の意見は、理由があるので後述します。
親知らず(ドナー歯)の抜歯と移植手術にむけて
移植に向けては、親知らずを割らずに優しく引っこ抜く必要があり、通常より抜くのに時間がかかると言われました。(たしか、歯根膜というのを生かしたまま移植が必要というお話でした。歯根膜を健康に保ちながら抜いて移植をすることで、定着するとか)
移植を含めて50分から1時間。
その間、顎を開け続けなければならず、すぐに顎が痛くなる自分としては苦痛で仕方ないことが容易に想像できました。
また、アロマオイルや瞑想でなるべくリラックスを試みて前回の抜糸に挑んだものの、今回は手術時間が少し長い為、対策を考える必要がありました。
心療内科で事前準備
手術2週間前に、心療内科を受診し、手術がある旨を相談。予想できる心配として、下記をまとめて行きました。
心配事は、受診前にメモしていくのをお勧めします。その場で色々聞こうと思っても、忘れてしまったり、「あれ聴いとけば良かった!」と後悔するものです。
手術前の緊張で前日眠れない可能性(睡眠不足などコンディションが良く無い状態を避けるよう、よく寝るように歯科医師から指導を受けた為)
長く顎を開け続けなければならない苦痛と不安でイライラし、ナーバスになるかも
心療内科の医師は、手術前のコンディションを整えるための処方をしてくれました。
処方は以下です。
デエビゴ(睡眠導入につかわれる穏やかな作用の薬)手術前日の寝る前服用分と、術後の痛みで寝れない場合のため翌日用
ミルタザビン(気分を和らげ、神経を落ち着かせる)こちらも、手術前日と術後用。寝る前に服用
ブロマゼパム(ギャバを増強し、不安を和らげる。手術前、麻酔前に使用される頓服薬)
前回の抜歯を考えると、前日の不安感と、翌日の痛みによる「痛くて眠れそうにない…」という、あの無駄に長い耐える時間をどうにかしてくれそうな処方です。
急に当日飲むと、効き目や副作用がわからないため、事前に飲む用として余分に数日分処方してもらいました。
というのも、ちょうど相談に行った前日に、パートナーが救急病院に呼ばれて精密検査を受けた為、かなり緊張状態が続いていたのです。
そのあたりも医師に相談し、事前に試し飲みすることになりました。
手術時の鼻詰まりを回避!耳鼻咽喉科でも事前準備
顎を1時間近く開けている間、呼吸は鼻呼吸になります。が!ちょうど花粉症の時期…。
かなりひどい花粉症は、ヒーリングでほとんど治っているとはいえ、軽い鼻炎や鼻詰まりがある日もあったりするので、手術日にどうなるか…。
ということで、耳鼻咽喉科を受診してきました。
毎晩行う点鼻薬と飲み薬、そして緊急時の鼻詰まりを強力に無くすという強めの点鼻薬を別にもらいました。
後鼻漏もあるため、寝ている時には特に痰が絡みやすいことを医師に伝えると、鼻うがいを勧められました。
これまでも鼻詰まりの時に行っていましたが、医師の指導で毎日やるようにしました。
ひどい唇荒れを防ぐ(口を長く開けていると皮が裂けて痛くなる)
秋口から春先にかけての乾燥しやすい時期は特に、唇が荒れに荒れて毎年悩みます。
保湿力の高いリップを塗っても中々改善せず、この時期の歯医者は口を開けるだけでも辛い。
口を大きく開けるたびに、皮が裂けて血が出てしまいます。
ただ、今年はとても良い策があり、試してみたところ良い効果があったので記録しておきます。
まず、そこそこの唇荒れならば、アーモンドやアボカドなどのビタミンE食材で治りやすいです。
加えて、粘膜や皮膚を修復するビタミンB類もとるように。
しかしながら、乾燥などでこれでも乗り切れない場合にはコラーゲンサプリです!
寝る前に2粒〜4粒。
粒はかなり大きく飲みにくいですが、唇荒れに効果が高いものを使用。
唇補修だけでなく、肌荒れを防ぐ成分として、ビオチンとシステインを寝る前に服用。
また、ビタミンEやビタミンBが配合されたリップを自作しました。似たような成分の市販品を購入されても良いと思います。
詳しくは下記の記事にまとめています。
手術前日やったこと
手術前に鎮痛薬(痛み止め)を飲んでいいのか?
生理が終わりかけで、ちょっと痛みが出ていたので、事前に病院に連絡して医師に確認しました。
事情を説明して、2点質問しました。
手術前に鎮痛剤は飲んで大丈夫か?
ロキソニンとカナロールを所持しているが、どちらかなら飲んでも大丈夫というのがあるか?
結果、どちらの鎮痛薬も飲んで大丈夫です、とのこと。
ただし、手術の内容や医師によっては、手術前に飲まないでという場合もあるそう。
私の場合は飲んでオッケーでしたが、ご自身の手術内容や体質と合わせて、かかりつけ医に相談するのが良いと思います。
血液サラサラ食品を避けておく
EPA(お魚油サプリ)や玉ねぎなど、血液サラサラ作用が優秀な食材やサプリは、手術時に止血がなかなかできない場合があるらしい。
そのため、サラサラ食材はほどほどに。
活血、凝血作用のある食品を食べておく
田七人参をはじめ、ビタミンKを含む食品を積極的に摂取することを、手術1週間前から始めました。
ビタミンKには、血液を凝血させる作用がある。
例えばキャベツには、傷などを早く治すビタミンKが多く含まれている。
そのほかにも、海藻、海苔、パセリなどがある。
お風呂にゆっくり入る
手術後は運動やお風呂が禁止なので、しっかり頭皮を洗って、ゆっくりお風呂に浸かりました。
手術当日と直前にやったこと
リラックスできるゆったりした服装
口腔外科は手術技などに着替えたりしないので、麻酔薬や緊張で気分が悪くならないよう、締め付けの少ないゆったりした服を着るようにする。
髪型は手術に影響しないサイドアップに
髪が長い人は、左肩側にサイドアップにすると良いです。
大抵は、医師が右側に立つと思うので、右に髪があると時々挟まれて痛いし、施術の邪魔になります。
サイドアップで、しっかりまとめておくのがおすすめ。毛先が長いようなら、バサバサしないよう三つ編みに。
リラックスのためにアロマを使用
ラベンダーとフランキンセンスのブレンドアロマを作り、胸に塗り込んだり、マスクに一滴付けたりすることで、呼吸を深くし緊張を和らげる。
飲み水(ペットボトル)を買っておく
お薬やサプリを飲んだりするのにあると便利。ほかにも、点鼻薬など鼻詰まりを防ぐ薬を摂取すると喉が渇くため水があるとよい。
処方された頓服薬を1時間前に飲む
ブロマゼパム(ギャバを増強し、不安を和らげる。手術前、麻酔前に使用される頓服薬)が心療内科から処方されているので、それを飲みました。
飲んでから効くまで30分くらいはかかり、血中濃度がピークになるまで2時間くらいはかかるようなので、空けすぎず直前過ぎずということで1時間前に服用しました。
鼻詰まり点鼻薬を30分前に使用
花粉症による鼻詰まりや、痰の絡みを少なくするために、耳鼻咽喉科で処方されたコールタイジン点鼻薬を使用。
点鼻薬使用後は、なんだか喉が渇きやすい印象だったので、お水を飲みリラックスしておく。
リップクリームを塗り直す
急に口を大きく開けると、唇が裂けて痛いことがあるため、直前にリップクリームをしっかり塗り直しておく。ワセリンがおすすめ。
ハンドタオル、ミニタオルを手に持っておく
うがいをしたりする際、麻酔が効いていると口の周りがビチャビチャになったりするので、診療中は常にタオルを持っておくと便利。
念の為、直前にトイレへ
手術は50分程度を予定していますが、長引く可能性もあるので、行きたくなくても一応トイレには行っといた方がいいです。
手術中の感じ
最初の麻酔注射がちょっと痛かったかな、というくらいで、特に大きな痛みはなく順調でした。
大きく口を開け続けるのは、やはり多少苦痛はありましたが、事前に医師に「長く開けていると顎が痛くて辛くなりやすい」ということと、「鼻炎があり、鼻が詰まりやすい」ということを伝えておいたので、途中で
「ここからの作業はあまり口を大きく開けなくても大丈夫ですよー」
とか、
「ここからは、口を大きく開ける器具で補助しながらやるので、がんばってね」
という感じで声掛けがあったので、比較的安心してお任せできました。
途中、洗浄液が鼻の奥まで入ってしまって溺れたみたいに…。
手術台が、仰向けでかなり頭を下げる角度だったので、ゴボゴボっと入ってしまいました。
変な姿勢でもあるため、咳き込んでいたことで腰がめっちゃ痛くなってしまって、手術の痛みなどほぼ感じなかった…。
通常は、洗浄液は吸い取る器具で補助の医師の方がちゃんとやってくれるの大丈夫だと思います。
流れとしては、
親知らず(ドナー歯)を抜く
抜歯跡(6番)に、抜いた親知らずを入れる。このときに、うまくフィットする角度や形をチェックされてました
フィットする角度が見つかったら、歯茎と縫い付けたり、粘土みたいなもの(レジン剤とか、ゴムみたいな固定材)でドナー歯が移動しないように固定
以上で終わりでした。
体感的には50分くらいでしたが、終わってみると2時間経ってました。
聞いていたほど辛くはありませんでした。
それより腰のほうが…。
腰痛持ちの方は、腰当てクッションとか持参した方がいいかもしれないです。
局所麻酔なので意識はありますし、手術台は腰に優しい感じではなく…歯科によくあるリクライニング式のチェアです。
2時間も、斜め逆さの姿勢でいれば、さすがに腰に負担があります。
私は、途中で腰が痛すぎて、仕方なく片方だけ膝を立ててやり過ごしました。きつかった…。
あと、鼻炎薬(点鼻薬)やっておいて良かったです。途中で鼻が詰まることもなく、快適でした。耳鼻科に行っておいて、自分グッジョブでした。
固定器具は、少しゴツゴツ感ありますが、金属器具ではないので、意外と楽に感じます。
小型の矯正器具のような感じです。
気づいたこと
いつか抜かないとな〜と思っていた親知らずがこんな形で役にたつことになり、ありがたいです。
それと同時に、親知らずの歯磨きの際、骨にちょうどあたる場所なので、歯ブラシを入れると痛くなったり、当たったりしてうまく磨けませんでした。
歯ブラシがうまく届かず、歯間ブラシも入りにくいせいで、親知らずのブラッシングが苦痛で仕方なかった。
それをしなくて良くなった!嬉しいです。
術後やったこと
まず、私の場合は麻酔が切れる寸前の痛痒さで発狂しそうになるほどストレスフルになるので、終わってすぐに処方されたカナロール(食後でなくても飲める鎮痛剤)をお水で飲みました。
お水は多めに飲むことで、麻酔も早く抜けやすくなります。
水分はたっぷり摂りましょう。
そして、持参した田七人参のミニ粒の方を15粒くらい飲みました。
術前にも飲んでおいたので、手術中は余計な出血も防げたようで良かったです。
親知らずを抜いても、口の中が血でいっぱいになったりもせず、そのため血の味もほとんど感じない!田七人参さまさまでした。
ちなみに、6番を抜歯したときは、血が止まるのに時間がかかったため、3時間くらいはずっと血の味がしてました。
水をたっぷりのんだら、親知らずを抜いたところに、小さな田七人参の粒を一粒はめ込んでおきました。抜歯跡にがピッタリなので、ちょうどいい。
田七人参は止血だけでなく、傷の治りも早めるため、回復を加速させてくれます。
今日は運動とお風呂が禁止なので、ゆっくり休もうと思います。
術後2週間を経て抜糸へ
経過は良好で特に問題もなく、抜歯となりました。固定器具はついたままです。
術後からやったことをまとめてみます。
電動歯ブラシは基本禁止
歯が揺れると、移植した歯が定着しないため、手磨き必須です。
これもあって、前述したように、口腔外科の医師が電動歯ブラシに反対していたのでした。
とはいえ、口腔外科の医師も、月に何回かはホワイトニングのために電動歯ブラシを使うそうです。
術後安定するまでは、電動歯ブラシは禁止となりました。
うがいはかなり優しく
たしか、上顎洞に穴を開けたからと言っていた気がします。
抜歯した直後ということもあり、傷が塞がるまではうがいや、鼻を噛む行為をできるだけ優しく行うことを念押しされました。
鼻うがいも禁止。
鼻炎があったり、鼻うがいをしていたり、花粉症持ちの方は事前に医師に伝えておいた方がいいです。
歯磨き粉を変更(うがいを少なくするため)
複数の歯磨き粉やペーストなどを使っており、自分でも自作していますが、治るまでの間はぶくぶくうがいを極力少なくするためにジェルタイプに変更しました。
イオンの力で歯垢を浮かせて落とすので、弱い力でもよく磨け、泡立たないので長く優しく落ち着いてブラッシングできます。
このジェル歯磨き粉、泡立たないし辛味もないので、なんとなく磨いた感が少なくて、買ってからしばらく使ってなかったのですが…こんなに素晴らしいものだったとは!
今では愛用しています。
私はローズを使っています。
丁寧に磨くと、翌朝までスッキリ感がもちます。
寝る直前にキシリトールを摂取
歯磨きしたあと、寝る直前キシリトールの粉末を小さじ一杯口に含み、歯に行き渡らせてから寝るようにしました。
歯周病菌の餌を無くし、口腔内を維持するのに役立ちます。
なぜ、ガムや飴タイプじゃないのかというと、余計な添加物や糖類、添加物がふんだんに入っているため。
また、寝る直前に顎を動かす行為をすることで覚醒して眠気が飛んでしまいます。
ミントの爽やかな香りも目が覚めてしまう元になりかねません。
であれば、キシリトール100%の粉末をちょっと舐めればいいだけと思いあたりました。
歯科大で、キシリトールで作られたチョコレート(歯磨き後に食べるのが推奨)を見つけ、寝る前に食べたところ、翌朝も口が爽やかでしたし。
寝る前にキシリトール、なかなかいいな!と実感しています。
これまで、エリスリトールを家で使ってきましたが、キシリトールの方が甘味が強くて少量で済み、体感もよいのでコーヒーやお茶にも入れています。
食べすぎるとお腹がゆるくなります。
術後半年経過、移植した親知らずはどうなった?
移植後はドナー歯の神経の処置や、定期的な検診をうけました。
結果、うまく定着し、いまは自分の歯としてしっかり機能するようになりました。
抜いた親知らずのほうの穴もすっかりふさがり、キレイに治りました。
歯科大の口腔外科医の女医さんの腕がすばらしく、見立ても技術も、術後ケアもすごいとしか言いようがありません。
おかげさまで、健康的に過ごすことが出来ています。
近所の歯科で検査しても1年間ずっと痛みが出ていても理由がわからず本当に困っていました。そして、歯科大を紹介され、手術をしてから半年が経ちました。
全部で1年半かかりましたが、やっと痛みのない生活になりました。
実は、ひとつ手前の歯も詰めた金属が経年劣化で傷んでいたせいで、金属の隙間から虫歯になっていたようでした。
どの歯科医も「原因不明」「顎関節症の症状じゃないか」などとおっしゃりました。精密検査を何度しても、レントゲンでも理由がわからなかったのです。
ですが、口腔外科の女医さんだけが「虫歯じゃないか」と見抜かれており、危うくペインクリニック送りになるところを免れました。
あのままペインクリニック送りになっていたら、虫歯が悪化し続ける上、謎の治療費を払い続けながら根本原因にたどり着けないところでした。
ということで、割れた歯と、割れた銀歯の奥歯2本の治療を終え、1年半ぶりに首と肩の神経痛の無い生活に戻ることが出来ました!
治療期間は長くかかりましたが、いまは快適に過ごしています。
今回のことで、歯磨きも上手になり、生活を見直すきっかけにもなりました。