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【技術セミナー】実践!起業のイロハ~起業にまつわる「お金」と「手続き」~

みなさん、こんにちは!
今回は、1月18日に行われた【技術セミナー】実践!起業のイロハ ~起業にまつわる「お金」と「手続き」~ についてまとめた記事になります!
ぜひ最後までお読みください📖


講師紹介


太田 正則(おおた・まさのり)氏
Bizエイド金沢 代表
・経済産業大臣登録 中小企業診断士
・石川県中小企業診断士会所属
・金沢市起業サポートカウンター相談員
・[国家資格]
 フィナンシャルプランナー1級
 基本情報技術者試験

神戸大学経済学部卒業後、都市銀行(現在のメガバンク)、地方銀行、信用金庫など37年間の銀行勤務を経て、2024年7月「Bizエイド金沢」を立ち上げ、「お金の専門家」として独立。
金沢市役所の起業サポートカウンターで起業を目指す方に、個人事業開業や法人設立の起業時に必要な手続き、銀行からのお金の借り方、税金・経費の会計処理、補助金などの起業にまつわるお金の問題についてアドバイスを行っている。
自称「おせっかいコンサルタント」。


セミナー内容

0.考えてみよう!
 経営者にもっとも必要なスキルとは?

経営者にもっとも必要なスキルは『数字力』です。
数字力とは、主に以下の3つを示します。

ⅰ)瞬時に概算できる
ⅱ)数字で考えられる
ⅲ)おかしな数字を見抜ける

数字力がある=数字で表すことができるということは経営者として判断ができるということです。

お金からみた「事業」とは、お金を調達運用回収するサイクルを回すことであり、開業まではイメージ具体化行動というプロセスを辿ります。
このプロセスの中で、特に「具体化」では事業計画書の作成や事業の見通しを立てる必要があり、数字で考えて判断する力が求められるのです。

★計算する際のポイント

・1年は12か月→12を分解して考えると分かりやすい
・掛け算をして10になる数字は相性がいい
(例)2と5


1.起業するなら、個人? 法人?

起業する際、最初に直面するのが「個人事業」「法人」の選択です。個人事業と法人では、事業に対する責任の違いがあります。

  • 個人事業は無限責任
    損失が出た場合は個人の資産で返済する必要がある。

  • 法人は有限責任
    会社が倒産しても個人の資産は保護される

では、なぜ個人事業と法人で違いが生まれるのでしょうか?

答えは、個人も法人も「人」だからです。
民法上、「人」は権利・義務の主体になれるとされています。
そのため、会社を作ると社長と会社は別人格になり、法人の利益や損失は、法人のものとなります。

法人(株式会社・合同会社等)は、会社法によって「人」になることができます。具体的には「定款」をつくって法務局に登記することで生まれますが、必須の記載事項で一番重要なのは「事業目的」です。
つまり、法人というのは「事業目的」をするために生まれてきた人と捉えることができます。

法人を選択する場合も、個人事業で始めて、軌道に乗ったら法人化する法人成り」という方法もあります。

法人化する理由には、取引先からの要請、法令上の要件、信頼性の向上などがありますが、検討の必要があるのは節税対策です。
法人化によって法人の経費として認められる範囲が広がり、節税効果が期待できるため、利益が600万円を超えたら税理士に相談するのが良いでしょう。


2.事業計画で大切なのは、売上? 利益?

利益は売上から経費を引いたものです。
★利益 = 売上 - 経費 
そのため、必要な利益を基に売上や経費を設定する必要があります。

①手取りがいくら必要か?
②そのためにいくら利益が必要か?
③必要な利益のために、
a) いくら売り上げが必要か? 
b) どれだけ経費を抑えるべきか?

つまり、必要な利益は定数で、売上や経費は変数であると考えます。
手取りをベースにして考えることが大切です。

ちなみに、手取りは、税金等を考慮して利益 ✖ 0.6~0.7で概算できます。


3.銀行からお金を、借りる? 借りない?

自己資金だけで起業すると、いくつかの危険が伴います。

1.起業後しばらくはお金が猛スピードで減る
自己資金だけで起業すると、出金が入金に先立ち発生するため、資金繰りが大変な状況に陥りやすい。

2.起業時がもっとも融資が受けやすい 
起業支援の政策上、無担保・無保証で借入が可能である。

3.銀行交渉は重要な経営ノウハウ 
銀行とどのように付き合うか知らないまま経営を続けるのはリスクである。


まとめ

今回、Bizエイド金沢・中小企業診断士の太田正則さんをお招きして『実践!起業のイロハ ~起業にまつわる「お金」と「手続き」~』と題した技術セミナーを開催しました。
事業の本質から起業のプロセス、個人事業と法人の違いなどを関西弁の熱いノリでわかりやすく力説していただきました!
経営者にとって重要なのは数字力。
そして、お金のサイクルを回すこと。
起業するためには夢を語るだけでなく、お金を上手く回す力が大切ですね。参加者の皆さんはメモや写真撮影などをしながら熱心に聞いていました。


今後もTENJO KANAZAWAでは皆様の創業や事業の発展に役立つ情報を発信するために、様々なイベントを開催しますのでぜひご参加ください。

★これまで開催したセミナーの記事はこちらからご覧ください!



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