最高のリーダー~正しさより明るさ~
福岡県倫理法人会 普及拡大副委員長の宮崎耕一法人レクチャラーを講師にお招きして、天神倫理法人会 第662回 経営者モーニングセミナーを開催しました。
現在、代表を勤められる㈱宮崎板金店の創業者は祖父様、そしてお父様からご自身が二十歳の時に4歳年下の弟さんとその弟さんの友人の3人で事業をおよそ2億円の負債と共に引き継がれたました。
敷地660坪、3階建ての自宅で育った幼少のころ、祖父様から事あるごとに宮崎板金店の仕事のことを聞かされていたそうで、とにかくコツコツと頑張っていくんだぞと育てられたそうです。
「耕一」という名前をつけられたのは祖父様で、祖父様がが作った会社を一番に耕すのはお前だとも伝えられていたそうです。
およそ2億円の借金と共に引き継いだ会社、家族はばらばらになってしまい、土地や建物など売り払っても5千万円ほどの負債が残りました。この状態から平均年齢17才の3人で事業を再開するのですが、まず100万円の事業資金の調達に苦労からの事業の建て直しが始まりました。資金繰りに相当な苦労を強いられて、3度の食事も間々ならない日々が続きます。一個のおにぎり、一粒のお米の美味しさ、ありがたさなどいつもは普通と思っていた気づかないことに改めて気づかされました。
そんなある日、縁あって倫理法人会のモーニングセミナーに知り合いの工務店の社長から誘われてしぶしぶ参加することとなりました。
「経営者は足元を固めんといかん!」つまり、仕事そのもの以前に自分の周囲の家族、社員、仲間を大切にすることが肝心だと教わりました。
そして、倫理法人会で学んだことを理屈なしに実践してみること。日ごろやっていることではなくて、今まで逃げてきたこと、避けてきたことを敢えてやってみること。
現在の10名ほどの従業員には、みんな自分の家を建てるように促しています。そして14歳から面倒をみている現在26歳の社員にも必ず20歳代で自宅を立てられるように応援しています。自分の家は社員がみんな家を建て終わったら考えます。
「みんなで幸せになろう!」、社員の物心両面の満足を企業理念の第一において、日ごろの業務にあたっています。
「決める・・・紙に書く・・・コツコツやる」
①大きな目標・目的、倫理・会社・家庭、全て明るく(明朗・愛和・喜働)
②役員と社員と家族の幸せ
③いつまでに何をやるか? 何のためにやるか
つい最近、26年前に借金のかたとして取られた660坪の土地を同じ倫理法人会の仲間の協力もあり取り戻すことが出来ました。26年間、うちの先代からの古参社員が守ってくれていたお陰です。奇しくもその土地を買戻しを見届けて、自身のお役を終えたように天国に逝ってしまいました。
26年前の自分が20歳のとき、今にして思えば父親の心が折れたとき、会社は音を立てるように崩れていきました。まだ不渡りを一度しか出していなかった時でした。経営者の「もうダメかもしれない」という言葉で倒産の一途を辿ってしまったのです。
「諦めない!」最後の最後まで経営者は諦めてはいけません。経営者は絶対に諦めてはいけません。