兄と妹の死体検案書

ご無沙汰しております。甜竺です。前回すでにお兄様のアイデンティティである溺死を考えてしまったので今回は申し訳程度にお姫さんのことも綴っていこうかなと思います。

今回ものすごく申し訳ないのが、死因が「おそらく」なんですよ。
語り手でもある百合子が死亡するため、明確な死亡したという文章がないというのは痛手ですね・・・。
というわけで(どんなわけで?)
「つがいの蝶に」の焼死についてです。

瑞人と百合子の姿かたち

彼らは引き出しの奥にある薬を服薬した後、ベッドに横たわりました。
恐らくどちらかというと毒が回るほうが早いかもしれませんが、今回は焼死ということで失礼致します(薬物死については別の記事で斯波さんと一緒にやっつけちゃいたい)
今回参考にさせていただく書籍は 上野博士さんの「死体は語る2」です。

まず初めに、やけどには3種類のステージがあることはおそらく誰もが知ることだと思います。
それに加え、第4ステージの「炭化」というものが存在することを今回初めて知りました。
文字通り体が隅になることですが、どうやら熱湯や蒸気ではこのようにはならないそう。全然関係ありませんが進撃の巨人に登場したアルミンはこの状態にはならないということですかね。

さて、それでは百合子と瑞人は屋敷が燃えたわけですからもちろん炭化状態になったのだと思います。
彼らは死後(火事が収まった後)発見された状態はどのようなものなのでしょうか。
書籍曰く、焼死体は闘志型(ボクサースタイル)になるということでした。
熱による筋肉収縮、熱凝固により間接が屈曲した状態で固定・・・

なんだかよくわかりませんが、彼らが邏卒に発見されるころ、黒い丸い塊となっていたということは想像できます。
恐ろしや。

二人が最後に見たもの

百合子と瑞人は手を繋いで眠っていましたが、それはどうなるのでしょうか。ちょっと考えてみたところ

①熱さに耐えきれず悶えたため手は離れた
②熱さにも耐えて手を繋いだままだった
③毒が早く効いたため手を繋いだままだった
④毒に悶えて手を離した

なんだかおもしろくないですね、ごめんなさい。
でもなんだかんだで百合子のほうが体格が華奢なため耐久性も彼女のほうが低そうと予測してみます。
自分と共にのたうち回る百合子、あるいは薄れる意識の中最後の力を振り絞って呼びかけても返事をしない百合子・・・
お兄様、死にたがっていたといえどこんな光景を見てしまってはきっと成仏なんてできない気がします。

もしも瑞人のほうが先に意識が途切れたとしたら、そのことは考えたくもありません。
兄を呼び掛けても思う返事を得られず本当に兄と共になってよかったのか、なぜこんなことになってしまったのかをぐるぐる考える百合子とか絶対に見たくありません。かなしすぎる。

以上、焼死についての考えを書き散らさせていただきました。
やっぱり瑞人は海外進出して百合子と家庭作ってるほうが助かる。

上野正彦さんの本、とっても面白いです。

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