愛されたジョコビッチ
まさかのストレート負け
メドベージェフの優勝でUSオープンが終了しました。ジョコビッチの年間グランドスラムがかかった試合。その瞬間を目撃しょうと朝早くに起きて観戦した方も多くいるでしょう。しかしスコアはまさかの46 46 46ストレート、ジョコビッチからのストレートならあり得るかと思いましたが、まさかメドベージェフからだとは思いもしませんでした。この予想をしてる方がいたらかなりのテニス観戦猛者ですね。本当にテニスは何が起こるか分かりませんね。
試合内容
序盤からジョコビッチは速いテンポで強打するストロークを使っていました。一方メドベージェフリターンは後方で一度返球してから長いラリー戦をしていくスタイル。ジョコビッチ相手にラリー戦をして5セットマッチで勝てるのかと?疑問に思いながら観ていましたが、ジョコビッチの普段の軽い馬力のあるフットワークが今回何か動きが重く堅い、スイングもどこか常に力んでいるような感覚に見えました。そのせいか早い段階でのミスがいつもよりも多く、何よりロングラリーでのポイントがほぼほぼメドベージェフに行っていました。
またメドベージェフのサーブゲームではファーストサーブがよすぎてなかなかチャンスが来る気配がなく、よりジョコビッチのサーブゲームではプレッシャーがかかっていたと思います。まるでいつもの錦織VSジョコビッチ戦を観ているようでした。またセカンドセットでようやくきたジョコビッチのブレークポイントも会場の音楽がなってしまいレット。良いリターンが返っただけに不運でした。その後ラケット破壊。これはしょうがない気がします。
ここでジョコビッチがラケット破壊の警告うけてましたが、だったらプレー中にプレーを止めた大会側にも警告なりなんかしらの処分出せよ❕とか思ったりしてました。
中盤からはジョコビッチはストローク戦では部が悪いと感じたのかサーブアンドボレーを多く使ってきましたが、これは自身のスタイルではなく奇襲のワンポイントで使うなら生きてきますが、多く使うと読まれるし、ミスも出てきてしまい逆転のきっかけを作るまでにはいたりませんでした。
結局メドベージェフのサーブを崩し切ることはできず試合全体としては1セット目の流れのまま最後までメドベージェフのスーパーサーブと強靭なストロークに完敗といった内容でした。この試合のメドベージェフのプレーは世界最高のテニスをしていたと思います。ジョコビッチも最高のプレーをして勝てるか勝てないかぐらいのメドベージェフのプレーでしたので、3セット貫いたメドベージェフが素晴らし方です。
世界で最も愛された瞬間
私自身今までジョコビッチを心から応援したことはありませんでした。しかし今回は年間グランドスラムがかかっている、若手よりまだまだBIG3の時代が観たい、ここまで劣勢の観たことのないジョコビッチ。様々な要因が重なり気が付くと心の底からジョコビッチを応援していました。おそらくこれは私だけでなく多くのテニスファンがそうだったのではないかと思います。
それを象徴するかのような場面が3セット5‐4のチェンジコートの場面。会場はジョコビッチ応援の歓声で一杯にその時ジョコビッチはタオルかぶりながら震えていました。試合中にもかかわらず泣いていたのです。この涙が意味するのは、今まで完璧なまでに強すぎて、またたまに悪くなるプレー態度、何より決勝でフェデラー ナダルと当たることが多く、テニスファンはジョコビッチを応援することが少なかった。しかし今回はいままで感じたことのないほどの心からジョコビッチを応援する大勢の歓声、このファンからの声援に涙していたのです。
この瞬間は間違いなくフェデラー ナダル よりジョコビッチが世界で一番愛されるテニスプレイヤーだつたと思います。
結果的には年間グランドスラムならず21個目のグランドスラムタイトルならずでしたが、この試合を通じて愛されるテニスプレヤーというかけがえのないものを手にしたと私は思います。これからジョコビッチがどういったテニス人生を歩んでいくのか楽しみでなりません。
ジョコビッチ一先ずお疲れ様でした