WTAツアー前哨戦からグランド本戦へのテニバカ的ポイントを説明してみる
カロリーナ・プリスコバの考察でWTAツアー前哨戦でのやってはいけない戦い方として全力をだしてはいけないことを説明した。
一応なぜ前哨戦を全力を出してしまうデメリットであるが、単純明快に全力を出した肉体的ダメージがグランドスラムに残ったまま大会に入ることであるからだ。
となれば逆算してグランドスラムをピークにもっていくために調整していくわけだが、とはいえ少なくない優勝ポイントもほしいプレイヤー心理も働く為、優勝するとなれば全力を出すこともやむなしと言えなくもない。
しかしながら前哨戦で全力を出してしまい、ダメージをグランドスラムに持ち越すデメリットは余りにも大きすぎる。逆にグランドスラムで優勝が目標ではなく1勝、1勝といけるところまでいくというスタンスのプレイヤーが前哨戦で全力で優勝を狙いに行く。
ここで以前調子の良いトップ20やトップ30のプレイヤーなら調子の悪いトップ10に勝てるくらいしかレベル差がないことがはっきりした。前哨戦で調整モードのトップ10と本気モードのトップ20やトップ30の試合は必然的に競った内容になる。それをトップ10プレイヤーが良しとしないで本気を出すのは気持ちはわかるけれども損をしているとも言える。
トップ10でグランドスラム優勝狙えるプレイヤーなら、前哨戦はまずやることは全力を出さないことが一番であり、なんとか9割のパフォーマンスでグランドスラムにダメージを最小限にして挑むべきだし、見る側の立場としては前哨戦のトップ10プレイヤーがどう上手く調整しているのか、あまりにも全力を出し切っていないのかという部分を特に注目してみれば、グランドスラムの予想の精度が確実に上がることをお知らせして終わろうと思う。
さて女子テニスプレイヤー考察の告知になりますが、2019年やる予定でありました、キャサリン・べリスをとうとうやれることができました。2020年になってしまいましたが、それは復帰が伸びてしまった為であり、この段階で言えるのはキャサリン・べリスの才能は改めて間違いなかったということです。