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iPhone 点群計測街歩き(2) 札幌テレビ塔

展示会に出展するため、札幌にやってきました!日本大通り沿いにある、さっぽろテレビ塔をスキャンしてみました!どこまで高いところが点群化できるでしょうか?

撮影パス&設定

今回は、テレビ塔から3つの距離からスキャンします。それぞれ、テレビ塔の西側の面をスキャンするように歩き、テレビ塔のふもとから、30m、98m、と170mの地点から撮影しました。

撮影した場所:緑のラインが撮影軌跡
3つのプロジェクトはそれぞれテレビ塔から30m、98m、170m

使用するアプリはPIX4Dcatchです。撮影画質は最高画質に引き上げて、画像オーバーラップは90%のままにしました。

出来上がった点群の比較

完成した点群は、それぞれの距離で以下の通りです。

点群化されたさっぽろテレビ塔
撮影距離は左から170m、98m、30m

170mから撮影した点群は、手前の樹木が大量に点群化され、テレビ塔はまばらに点群化されました。高さとしては、時計の少し上の方まで点群化されました。98mから撮影した点群では、なんと時計の上の展望台まで点群化されていました!30mから撮影した点群は、鉄骨など一本一本がよりキレイに現れる一方で、下から見上げている画角で撮影しているため、高い部分は見切れてしまい、低い箇所のみしか点群化できませんでした。

このようなタワーでは、上に行くほど細くなってしまい、加えてカメラから遠くなってしまうため撮影できるピクセルも荒くなってしまうので、2重で難しくなります。

それぞれの地点から撮影した、点群のクローズアップは以下の通りです。

テレビ塔の詳細:時計と「スカイラウンジ」の高さ
撮影距離は左から170m、98m、30m

170mから撮影した点群では、時刻が識別できるほどの点密度は確保されています。鮮明に見えなくもないですが、この時計は幅10mぐらいありますので、点同士の間隔は20-30cmぐらいあります。スカイラウンジも荒いですね。98mから撮影した点群は時刻もPanasonicの文字もはっきり識別できますね。やはり30mから撮影すると、スカイラウンジも、一本一本の鉄骨まで鮮明です。

詳細:30mから撮影

スカイラウンジより上は点群化できないが、人の目線から見えるものも良く点群化される

詳細:98mから撮影

全体を一番キレイにキャプチャーできている

精度の比較

全体を一番キレイにキャプチャーできた、98mから撮影した点群から、展望台の高さを計測します。展望台の高さは90.38mと公表されています(小数点2ケタで表示されているものの、具体的にどこからどこ測った値かは分りませんでした)。点群から計測した値も90m台なので、縮尺は±1%には収まっているいると推測します。

展望台までの高さを計測

まとめ

今回は、iPhoneでテレビ塔を3つの距離を計測した結果を比較してみました。意外と広範囲の点群が取得できることに加えて、90mの高さも結構正確に計測できてびっくりしました。

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