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"Erica Kagami"の謎ーえいがさきとスクミュは交わるのかー【#NFX第1章】

アニガサキ1期2期も、OVAも、たった数分のにじよんあにめーしょんでさえも、既存ファンをニヤリとさせる小ネタを盛り込むことに余念のなかった虹ヶ咲のアニメ作品群。

当然、今回のえいがさき第1章にも小ネタが大量に含まれていたわけですが、なんとその中にはあの「スクールアイドル はじまりの物語」の面影も……?

これは、あるかもしれない1つの世界線を模索する、1人のえいがさきとスクミュに脳を焼かれた人間の考察文(という名の与太話)__。


※注意事項※

この記事には舞台版『スクールアイドルミュージカル』本編の核心部分の内容を含みます。
未見の方はご注意ください。
また、ドラマ版『ラブライブ!スクールアイドルミュージカル the DRAMA』の放送前に執筆をしていることをご了承ください。
あと当然ながらえいがさき第1章のネタバレを含みますがこっちは解禁されてるので容赦しないぜ!!


はじめに

いやえいがさきの企画なのになんでスクミュを前面に出したモノローグ書いたこいつ???


(主催者さんごめんなさい)

というわけで、私 Macro Asamiyaと申します。
今回はぎぬま(@NEXT_Ginuma)さんが催す

【NFX(ニジガクファングランプリ)】

という企画に寄せる記事となっております。
簡単にいうと、期間内(10/14(月)0:00〜 10/18(金)23:59)にTwitterX上で「#NFX第1章」をつけて、えいがさきに関するポストやら感想文やらイラストやらスペースやらで盛り上がろうぜ、って企画です。
より詳細は主催者様のブログ記事をご覧ください。

では前置きはこの辺にして、早速本題に入っていきましょう。

感動の涙の隙間に見えた「ある気づき」

時は遡り9月6日、えいがさき第1章公開初日。

運良く初日が週休曜日と被っていたため、私は地元の映画館で朝イチ鑑賞をキメに行きました。

いやもう、えいがさきの内容が完璧すぎる……

60分という限られた時間にテンポよく詰め込まれる細やかな気配りの効いたストーリーに、見るものの目を釘付けにするソロ新曲のMVたち。
僕らが虹ヶ咲のアニメに感じた魅力を余すところなく詰め込んだそのクオリティは、脱帽に値します。

私が特に印象に残ったのは、やはり噴水でのランジュと歩夢の対話、からのPHOENIX・Stellar Streamのコンボ。
あの日の「夢への一歩」から始まった歩夢の、文字通り小さな、だけど確実な歩みが、遂に「後を歩む世界中のスクールアイドルのオリジンたりうる存在」という唯一無二の特性を結実させた、その成長のカタルシスに涙が溢れ出ました。

今まで初見のアニメで、その演出の妙に圧倒されて鳥肌が立つということは何度もありますが、逆に圧倒されっぱなしで涙が流れるところまではなかなか行きつかなかった僕が、初見で泣きました。
それも、好きではあったものの所謂「推し」ではない歩夢に泣かされた、この衝撃は自分の中であまりにも大きかったです。

初見で歩夢の箔押しを箔押しを引きました。運命的すぎる

もうあまりに感動したので、そのまま涙で顔を濡らしながら劇場をハシゴしましたもんね。僕そんなに同じ映画何回も見る人じゃないんですよ。ムビチケも買ってません。
そんな人間が初見後5秒で次の劇場で見るためのチケットを取り始める、それくらいの衝撃でした。

で、ハシゴ先の劇場に着いて2度目を見始めたのがお昼前。今度は感動の余韻を噛み締めながらも、画面の端々を見ることに意識をむけていました。

そんな中、GPX1日目終了時点の中間ランキングが表示されたシーン。
私の目に、あるものが引っかかります。


(あれ?今滝桜の校章なかった??)


シーンにして一瞬、なんなら多くの人が公開初日から触れていた「6位の栞子」に目もくれず、私の目はそのさらに下、9位の参加者に向いていました。

一瞬、確かに私の目に映ったのです。
アイコンに見慣れたカラーリングの、桜のエンブレムらしきものが。

思わず声を出しそうになりました。
えっマジ?そんなことある??と目を疑っている間に次のカットに移ってしまったので、この時はまだ確信を持てず、ネタバレも配慮しなければなので、初日は身内のスクミュのオタクに向けてツイートを1つするだけにとどめています。

しかし、日をあけて3回目の鑑賞で更に注視した結果、衝撃の事実を確信することになります。


(違う、これ"椿滝桜"の校章__!?)


「椿滝桜の校章」と思しきアイコンの発見

上映開始から1ヶ月も経つと、流石に気づく人も増えてきたのか、この記事を書く前にこんなツイートが少し話題を呼んでいました。

そうです。あの画面に映っていたのは、厳密には「滝桜」の校章でも、「椿咲花」の校章でもありませんでした。

その両方の特徴を併せ持つ、いうなれば「椿滝桜女学院高等学校」の校章とも取れるものだったのです。それは丁度、以下のようなエンブレムでした。
(海外のスクミュファンの方がえいがさきから描き起こしたツイートをお借りします)

なぜさっきから、"思しき"だとか"とも取れる"だとか、曖昧な表現を使っているのかというと、椿滝桜の校章は、2022年のスクミュ初演以来、一度も描写されていないからです。

スクールアイドルミュージカルのシナリオ上で、経営難に陥っていた椿咲花女子高等学校は、理事長同士の和解の末に滝桜女学院と統合し、椿滝桜とその名を改めました。
しかし、その後校章がどうなったのかは本編劇中は勿論、ファンブック等の書籍媒体にも、2024年公演で追加された後夜祭公演でも、そのアルバムのジャケットでも明かされることはなく、今なお謎に包まれていたのです。
ドラマ版でデザインが出る可能性がありますが、それも結局蓋を開けてみないと分からないですし、今の所はまだなんとも言えません。

それがここに来て、まさかの虹ヶ咲という他シリーズから最有力とも言えるものが飛び出してきた。
他シリーズファン向けの小ネタすら入れてくるその姿勢、ただただ感服するばかりです。
いやこれには本当にたまげました。

スクミュのオタクにとっては、単なる小ネタに止まらないレベルです。もちろん、スクミュ内で描写がされてない以上、あくまで「暫定椿滝桜の校章」というポジションからは脱せませんが、それでもあまりにも大きなインパクトです。

そして、その暫定椿滝桜エンブレムをアイコンに設定していた9位の女こそ__今回の主役、"Erica Kagami"その人です。

その名は"Erica Kagami"

つまり、「かがみ えりか」。

画面上には、そう書かれていました。

いや実際のところはどう表記するんでしょうね……スクミュ的にはEricaは「エリカ」表記で確定として(鋼の意志)

加賀美エリカ
加々美エリカ
各務エリカ……などなど

かがみ、って苗字は色々書き方あるんですよね。
スクミュオタクのフォロワーからの情報では、「火神」と書くパターンも、兵庫県内に実際にいらっしゃるそうです。「火神エリカ」なんて名前だったらすごいアニメ映えしそうですね。

閑話休題。
ともかく、彼女の存在は虹ヶ咲の時代においても変わらず椿滝桜のスクールアイドル部が健在であることを示してくれました。
さすがにスクールアイドル個人とそこまでかけ離れたアイコンを設定するとも考えにくいですし、仮にあの校章が椿滝桜のものなのだとしたら、エリカも在校生と見てほぼ間違いはないでしょう。

「スクールアイドル はじまりの物語」を紡いだ椿滝桜が、今も引き続きその火を焚べ続けている。
その事実だけでラブライブ!の世界にとって大きな価値があります。しかも初日時点とはいえ、栞子やしずくと張り合えるレベルの成績を出していますから、未だそれなりに有力な学校であり続けていそうです。

いやー、健在そうで何よりですね!
というわけでこれにてこのお話は終了


となるほど、話は単純ではありません。
ここにはもう一つ、"謎"が隠れています。それは

なぜエリカは校章をアイコンに設定したのか


"Erica Kagami"の謎

考えてみれば妙な話です。なぜアイコンを校章にしているのでしょうか。虹ヶ咲の面々はもちろん、その他の出場者は自分の顔をアイコンとして設定しています。スクールアイドルの大会であれば、顔を前面に出して売り出して行った方が絶対に効果的なはず。

ましてやスクールアイドルグランプリは個人戦。
確かに、蓮ノ空女学院がそうであるように、歴史ある学校であれば学校単位で推してくれるファンもいるようですが、それで呼び込める人数も限られていそうなものです。
少なくともエリカはGPX初日から活発に活動し、トップ10に入るほどの実力者です。アイコンがもたらす情報アドバンテージに、無頓着であるとも考えづらい。

周囲との差別化のために、あえてそうしなかったのか。顔写真を載せる必要がないほど、現在の椿滝桜が持つブランド力が凄いのか。はたまた、単に顔写真を載せるのが恥ずかしかったのか。

いずれにしても空想の域は出ませんし、なんなら「作者の人そこまで考えてないと思うよ」案件である可能性の方が高いんですが(というかほぼ確実にそう)、これに関して私はある仮説を立てました。
割とトンデモ理論の類ではあるのですが、せっかくなので1人のオタクの与太話にお付き合いいただけますと幸いです。

エリカが校章をアイコンに設定していた理由。
それは顔写真を設定しなかったのではない。
「できなかった」のではないか、というのが僕の1つの見立てです。

えいがさきとスクミュは交わるのか

今回のえいがさき第1章は沖縄を舞台とした物語でしたが、お話の中に赤嶺天と石嶺小糸というでーじてぇてぇスクールアイドルが登場したのはみなさんご存知の通りです。

(てか、このふたり人気すぎない???このままグッズ出てもおかしくない流行り方してません???
てぇんとこいとぉのグッズが欲しいオタクたち、声を上げ続ければきっと届きます。)

えいがさき第1章におけるこの2人ですが、物語の一つの軸になっていました。2人と出会い、その悩みを解決することで同好会メンバー達もスクールアイドルGPXとの向き合い方を見出していく。
それと同様の働きをするような人物が、第2章にもいるのではないかと思うのです。

つまるところ、その人物こそがエリカなのではないか、という話です。

考察その① 神戸が第2章の舞台である可能性

沖縄に負けず劣らず、フォトジェニックな場所は沢山あります。ステージに使用できそうな建物や景観も豊富ですから、舞台にしても十二分に映えてくれるでしょう。

そして、第2章の舞台としての絶対条件も満たすことができます。
1章終わりでミアママが窓から外を見ながら、ランジュママと電話で話していたシーン。
ミアママが浴衣を着ていたこと、木製素材が建材としてたくさん見えたこと、窓の外の建物がそこまで高くなく、山も見えていたこと。
そして、「あの子にも会えた」という言葉から、おそらくは第2章でテイラー親子が会っている。
以上から、第2章の舞台は、これらの条件を満たす宿がある場所でないといけません。浴衣着用で木造の手すり……温泉地なんでしょうかね。

そう、神戸にはあるのです。
有馬温泉という、山あいの温泉地が。

写真:有馬グランドホテル

神戸と聞いてパッと思い浮かぶのは海手の景色__ハーバーランドにポートタワーといった景色ですが、実際のところ神戸はその大半が山です。
有馬温泉は三宮駅から電車で30分ほどのところにあり、アクセスとしても幻日現実的な範囲です。
主催側が、神戸を拠点として参加するスクールアイドル向けに有馬温泉の宿を手配している可能性は十分に考えられます。

もし神戸が第2章の舞台なのであれば、そこは必然椿滝桜のお膝元ということになります。
エリカが出てくる可能性も、グッと上がるというものです。

考察その②  OVAでの歴代聖地要素回収の際に神戸・大阪が含まれていない

もう一つ、第2章の舞台が神戸でないかと思う理由があります。
それがOVAにて、アイラのスクールアイドル体験プロジェクトの一環として行われた「ゆかりの地巡り」に、神戸・大阪の要素が含まれていなかったこと。
東京から離れていて組み込みづらい沼津と金沢さえも、お店の商品やポスターとして回収していましたから、やろうと思えば関西聖地も同じようにできたはずです。

スクールアイドルミュージカルは色々特殊だから省いたのでは無いか、という見方もできますが、虹ヶ咲でスクミュの小ネタが仕込まれた例は存在します。
OVAより後の話にはなってしまいますが、にじよんあにめーしょん2の彼方アルバイト回。それに伴って制作された新規マンガの中には、スクミュ2024年公演のポスターが仕込まれているのが見て取れます。

1コマ目のレジ下に、このポスターが。

何よりあそこまで細やかなところまで配慮された作品を作る人たちが、わざわざスクールアイドルミュージカルだけ省くか、というのが個人的には考えづらいのです。

考察その③  2章の登場キャラだから顔を見せなかった?

もしエリカが第2章に出るのであれば、顔を見せなかったことにもある程度合点が行きます。
もしあそこで他の参加者と同じように顔写真をアイコンに設定していれば、きっと我々はエリカのことを単なる一般参加者として、特に気にも留めなかったでしょう。
ですが、今回校章がフックとなり私たちの目に留まった。
そこで「なんだこの子は!?」と思わせておいて、第2章PVで登場した謎のスクールアイドルがこう言うんですよ……

「椿滝桜女学院高等学校、加々美エリカ……といいます。」

っっっかあぁぁーーーーーーーッ!!!
ロマンしかねぇ!!!!

いやこれ激アツでしょ。ライブの2日目の発表とかでこのPV流れたら発狂する自信あるわ。
これ我ながら完璧……


完璧な………


か、完璧な………


…………………


…………




俺の負け。

という、オタクの戯言

えー、はい。
それっぽいこと並べ立てから自分で言うのもなんですがめっちゃガバガバです。

まぁ実際のところは単なるイースターエッグに過ぎないんでしょうね。
だって意味のない小ネタを盛り込むのにあれだけ熱意を見せてる人たちだよ???
今回のも特に意味なんて無いに決まってるじゃん???

ということで、まぁしがない1人のオタクの妄想の域を出ませんので、話半分程度に思っていただけますと幸いです。なんか近頃は最有力と思われていた京都も、条例による建物の高度制限的にあの画角にならないのではないか、なんて言われていたりもしますが、果たして舞台はどこになるのか。
7thライブの2日目とかに発表、あるといいですね。


でもまぁ、今回の彼方ちゃんほどでは無いにせよ、少しくらいわがままが許されるのであれば………





河村監督……別にエリカ出てこなくてもいいんで、第2章の舞台、神戸ってところくらいまではなんとかなりませんか………!!(兵庫出身の民の願望)


追記

ここから先は虹ヶ咲7th直後に書いています。
大阪は梅田スカイビルからの景色………
当たらずも遠からず、といった感じでした。
大阪もスクミュの聖地ですから、もしかするともしかするかもしれませんね。

以上、よろしくお願いします。

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