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「異次元のチカラ」が、あの日私にくれたもの

2024年8月7日、私の手に一組のBlu-rayディスクが届きました。


昨年12月9日・10日に実施され、遂にBlu-rayが発売された「異次元フェス アイドルマスター🌟❤️ラブライブ!歌合戦」。その現物が届いたのです。

……もうあれから約9ヶ月ですか。
未だに、あの日の出来事は鮮明に覚えています。それくらい忘れられない大切な、2日目だけとはいえ、現地で参加できたことを誇りに思える、そんなライブだったと感じます。

今日は折角なので、記す機会を逸して宙ぶらりんになっていた私の異次元フェス感想周りの話を、備忘録がてらここに記しておきたいと思います。

「枯れていた」異次元前

そもそも、私は2013年にスクフェスに出会って以降、10年以上ずっとラブライブ!関連作品を追い続けていた、いわゆるラブライバーの側の人間です。
μ'sを知り、finalライブに現地参戦してからというもの、Aqoursも虹ヶ咲もLiella!も蓮ノ空もミュージカルも、一通り見てきました。
間違いなく、ラブライブ!は僕の青春の一部分であり、今なお青春の延長線上にいて私に活力をくれる存在。

ただ、コロナ禍以降はなかなかライブに足も向かず、共に楽しむ仲間もいなかったので、熱は徐々に下がっていっていました。
他に趣味もあるとはいえ、そちらも今ひとつ気が乗らない状態で。何か打ち込めるものを漠然と探しながら、日々の仕事を淡々とこなす。


あの当時の私は、「枯れて」いました。
新たな刺激を、欲していました。

対照的に、アイドルマスターにはほぼ触れてこなかった人生でした。
ニコ動全盛期に見た765ASの姿と若干プレイした時期があったデレステが精々で、曲も765のものとデレマスのものを多少知っている程度で、後は何も知らない。そんな感じでした。

そんな状況下でいきなり、「ラブライブ!がアイマスとコラボするぞ!」なんて話が流れてきたものですから、当時は驚くとともに「これ本当に楽しめるのかな?」と不安に思ったことを覚えています。

当時はあまりラブライブ!へも熱が向いていなかったこともあり、発表当初はスルーを決め込もうとすらしていましたが、状況が変わったのが9月末。
スクールアイドルミュージカルのゲスト出演が発表され、気持ちが参加する方へ傾いたのです。

スクールアイドルミュージカル。
劇場での期間限定で行われる公演でしか見ることのできないその作品は、ラブライブ!シリーズのエッセンスを煮詰めて煮詰めて濃縮した、まさに「ラブライブ!の原液」とも言える作品。

8月に初めて観劇し、いたく感激した私は、あの舞台に出てた人たちにもう一度会えるのなら、異次元フェスに行ってみてもいいかもしれないと思うようになりました。
ただ、その頃にもなるとチケットを入手する手段は残り限られており、応募したのは2次先行。
当たらなければその時はそれでいい、そのくらいの気持ちで申し込んだのですが、運良く当選。

これが去年1のファインプレーになろうとは思ってもいませんでした。

異次元のチカラ、それは魂の交換から生じるエネルギー

チケットが当たって以降は、予習もそこそこにのんびり過ごしていた自分。
状況が変わり始めたのは12月9日、DAY1終演後でした。

その日は会社の忘年会であり、職場の人と飲み屋で酒を酌み交わしていたのですが、その帰り道にふと異次元フェスのことを思い出し、電車の中でセットリストを見たのですが、まず目に入ってきたのがこれ。

目を疑いました。酔いが一気に覚めました。

嘘だろ?アイマスメンバーが僕今歌ったの??
ラブライブ!メンバーがREADY!!歌ったの??
流石にREADY!!は自分でも知ってるぞ!?

おいおい、しかもよく見てみれば……

尺的にやらんだろと思ってた虹のソロも……

Aqoursのつえー曲も……

盛り上がる定番曲も……

なんか他にもヤバそうなコラボも……
欲しかったもん全部あるじゃねぇか!!!
なんだこのライブは!?バケモンか!?!?

セットリストをざっと眺めただけでも、とんでもないことが起こっていることは十二分に伝わってきました。

これは間違いなく歴史に残るライブになる。
若干の緊張と満身のワクワクと共に、床に着きました。


そして迎えた当日。

最高でした。
Snow halationのイントロが流れた瞬間、人生で1番の絶叫を上げて崩れ落ちそうになる体をなんとか立て直し、必死に白ブレードとUOを構えようとする人間がそこにはいました。

スノハレという曲がなぜここまで特別視されるのか。それは、この曲がキャストの皆さん、スタッフの皆さん、そしてファンの全員で育てていった曲だからに他なりません。
μ'sというグループが、ラブライブ!がまだ全く知られていなかった時から披露され続け、ファンもそれに応えるかのようにオレンジの海を形成し始め。
そこからアニメを経て、スクフェスを経て、ラブライブ!が好きな人がどんどん増えて、それに伴ってオレンジの海もどんどんその大きさ・濃さを増していって…………
最終的には、2016年のあの日に東京ドーム55,000席を埋め尽くす光になった。

そういう文脈で言えばスノハレは、ラブライブ!の根幹の一つ「みんなで叶える物語」を象徴する楽曲であり、ラブライブ!の魂とも言える楽曲です。

だからこそ、その魂の部分をアイマスに歌ってもらえたことは本当に喜ばしいことでした。
「みんなで叶える」というのは、アイドルマスターにおけるアイドルとプロデューサー達の関係にも、きっと落とし込むことができますから。

そういう意味では、Snow halationとM@STERPIECEの交換は、魂と魂の交換でした。
ラブライブ!からは、全員の力でその輝きを大きくしていった「不朽の名作」を。
アイドルマスターからは、全てのアイドルの永遠の輝きを讃える「最高傑作」を。

今あらためて映像を見返してみても震えます。
アイドルマスターの魂を、スクールアイドル達が歌っている。限られた時間の中で精一杯輝くスクールアイドル達が、「スクールアイドル」という存在そのものの普遍性を、永遠のものであるということを歌っている。
こんな歴史的な瞬間に立ち会えるなんて、誰が想像できたでしょう。
最後の異次元BIGBANGの頃にはもう完全に心奪われていました。

異次元のチカラは、生きる活力となった

異次元以降、私の趣味を取り巻く環境は一変しました。

まず、人と交流するようになったこと。
これまでは1人で気ままに趣味を楽しむことが多かった自分ですが、異次元以降、あまりに感想を共有したい熱が高まってしまい、Discordのコミュニティサーバーに入っていきました。
そしてそこでの交流に端を発して、今では共に楽しむ仲間を得ています。
つくづく痛感することですが、人は1人で維持できる作品への熱量には限界がありますから、同胞の存在はありがたい限りです。
同胞に後押しされ、あれだけ足が遠のいていたライブ現地にも、現段階で既に3回足を運んでいます。スクールアイドルミュージカルの公演を入れれば9回です。

そして2つめに、新しい作品に触れるエネルギーを得たこと。
異次元フェスでアイドルマスターの楽曲群に衝撃を受けて以降、アイマスの音楽を度々聞くようになりましたし、なんならアイマス単独のライブに現地参戦しました。

春には「学園アイドルマスター」がリリースされ、そっちの方にもしっかりとハマっていく等、久々にここまで入れ込む新しい作品に出会えた気がします。

そして3つめに、自分の推し活の変化。
一緒に楽しむようになった人の中に同人作家の方が多くいらっしゃったご縁で、合同誌に自分の文章を寄稿することになりました。
今までも、こうしてnoteに感想を細々と綴ってきたことはありましたが、同人誌として本の形になるものに自分の文を載せるのは初めてです。
他にも将来的にラブライブ!に関する自分の考えを、有志開催のイベントで発表するための準備をしていたりと、推し活の中での発信が占める割合が、これまでよりも増えてきたように感じます。
異次元フェス以前は考えられなかった変化です。

まぁ色々書きましたが要は、異次元フェスのおかげで今の趣味活動がめっっっちゃ楽しくなりましたって話です。
枯れたオタクの日々の暮らしに、活力を戻してくれてありがとう。異次元フェス。
願わくは、いつか第二回が開催されることを祈っています。

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