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除菌作業などで、手で布などを絞る作業が増え、痛みに悩んでいる場合は・・・。
2021年からの現在、いろいろな事情で、手を酷使することが増えました。
何しろ、誰もが、消毒や除菌作業後の雑巾絞りなど、
手を絞り込む動きが増えてしまいました。
コロナが5類になったとはいえ、簡単には戻りませんね…。
そうでなくても、スマートフォンを握りっぱなしの時間が増えているのに、さらに手を絞り込んでいる時間が増えてしまったわけです。
2足歩行で、あるときは細かい作業を両手で行ったり、
あるときは重いものを運んだり、などなど、
いろんな動きを行う人間的な生活には、意識を抜いた時には、
基本の骨格的位置に戻っていないと、血流が回復出来ません。
筋肉に力が入っている状態というのは、血管を締め付けておりますので、
血の流れ的には、厳しい状態です。
筋肉への命令というのは、”縮め”というもののみだそうです。
”伸びろ”とかの命令は無いとのことです。
人間の神経伝達はコンピュータと同じ二進法で、0か1か、ということ?
みたいな説明を受けた覚えがあります。
最新の理論では変わっているかもしれませんので、悪しからず。
例を上げますと、
命令を出して腕の内側の筋肉を縮めることで、
その結果として腕の外側の筋肉が伸びる。
命令を出して背中側の筋肉を縮めることで、
その結果として、腹筋や胸の筋肉が伸びるということです。
筋肉の緊張と緩和が、ポンプ役となって血流を生むのですが、
一方的な方向への緊張のみが続くと、血の流れが細くなるのみです。
手を握ることに使った筋肉量と時間と同じだけ、
手を開くことに使う筋肉量と時間を使わないと・・
鍛えられる筋肉に偏りが発生してバランスが崩れ、
手の骨格的な基本位置が変わってしまうと思いませんか?
手を握る絞り込むような酷使が頻繫になると、
それに合わせた腕の動き方になり、
それに合わせた肩甲骨の位置になるために胸の筋肉が調整される。
逆に、手の甲の筋肉は衰え、同時に背中の筋肉も弱り、
上半身は前傾でしかいられなくなります。
それを適応した進化と捉えるのか・・・
それは、もちろん当人の自由です。
ただ、前傾姿勢を通常の基本の骨格の位置とすると、
立っているときに、重心が体の前にあるので、
横に力が逃がせず、休めの姿勢ができません。
つまり、休む時は、いつも座らないと休めないわけです。
どういう人生を選ぶかは、もちろん自由です。
もし、手の使い過ぎで痛みに困っている場合には、
次のことを試してみてください。
まず、現状を確認します。
今、無意識の状態で、手はどんな基本位置ですか?
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上記の写真を見て、この位置は危険だと感じるものが、
ありましたでしょうか。
無理をして頑張っているときには、見えないものが、
冷静になると見えてくるのではないでしょうか・・・。
そりゃあそうです。手を握る動きが、どんな仕事だって必須です。
小さい物体に思い切りに力を入れたり、
さらに、その状態で細かい作業したり、
人によっては、いろいろな凄まじい重労働をこなしています。
もちろん、適応していくことが第一なのでしょう・・・。
適応できなければ消えていく・・・わけにはいきませんよね!!
ですので、メンテナンスしなければ潰れるのみと判断される場合は、
手を使った後に、”自動式ストレッチ”を、おすすめしています。
やり方は、簡単です。
まず、今のご自分に、握れる大きさの物体を用意します。
誰もがもっているものと考えると、
ドリンクボトル(水筒)とかが、いいのかなと思います。
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なぜ、握るものが必要かというと、
手の骨格が過度に内側に行かないためです。
手の骨格が、過度に内側に絞られていると、
何をしても手の甲の側の筋肉に命令が入りません。
つまり、掌にしか、命令が入らなくなるのです。
すると、指を伸ばすことが出来なくなります。
そこで、このボトルを5秒間、渾身の力で握って、
その後、掌から力を抜きます。
実は、掌から力を抜くために、自動的に
手の甲側に命令が入ります。
そうです。手の甲側の筋肉に、自動で命令が出るようになります。
そこから、”自動式ストレッチや動的ストレッチ”と呼ばれます。
それを繰り返しているうちに、手の甲側への意識づけを
取り戻せて、手の位置が、ニュートラルな回復できる位置になります。
ドリンクボトルで、何日か、こなして、調子が回復してきたら、
ステンレスポットなどの、さらに太いもので
自動式ストレッチを続けてください。
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すると・・・いつの間にか、快調な手に戻ります!!
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手の骨格的位置が戻ると、腕の使い方も戻り、肩甲骨の位置も戻り、
大胸筋や腹筋への過度な依存もなくなるため、
前傾姿勢から解放されます。
前傾姿勢から解放されれば、自由な二足歩行と休めの姿勢を楽しめます。
とりあえず、私の説明は以上です。
お試しください。
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