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ルーティン生活

アマゾンプライムの海外ドラマ「ミスター・ロボット」の中で、主人公が心の傷を癒すために、毎日、決まったルーティンに沿って生活をする場面がある。
今の自分の暮らしは、まさにコレだ。

そのルーティンは、朝5時半に起き出して、朝食を作り、食べる。
珈琲を1杯、ドリップで淹れて、午前中はネットを徘徊。
昼になったら昼食を作り、食べる。
午後は、アマゾンプライムの映画かドラマ、あるいは小説を読んで時間を潰す。
17時を過ぎたら、晩飯を作り、食べる。
ネットで時間を潰し、寝る。
ほぼ、食事と時間潰しで一日が終わる。

変化があるのは、3日に1回の宿直バイトと、月に1〜2回、自宅でやっている民泊に予約が入った時。そして、最近始めた貸別荘の掃除。
しかし、そのどれも、大した変化があるわけじゃない。

毎日、退屈で刺激が無い。
しかし、旅に出たいとか、遊びに行きたいとか、あまり思わなくなった。
最近は、外食すら気が乗らない。
人生、終わってしまったのか?
正直、自分でもよくわからない。

しかし、今、自分がバイトしているような高齢者施設の入所者は、みんな多かれ少なかれ、こんな変化の乏しい生活をしている。
自分は、選択の自由があるだけマシなのかもしれない。

日本の政界は、60歳を過ぎた高齢者が牛耳っているが、何が彼らを駆り立てているんだろう?
今更、高級料亭や銀座のクラブでも無いだろうし、不自由なく食べていければ、それ以上の大金を手にしても仕方ないだろう?

自分は、今日も終日、自宅に引きこもっている。
やる事と言ったら、食事を作って食べるか、アマゾンプライムで映画かドラマを観るか、SNS のタイムラインを眺めるか、小説を読んで時間を潰すか・・・。

それが嫌なら、何かをやれば良い。自由なのだから。
しかし、何かをやる気力が、そもそも無い。
毎日、毎週、毎月、同じ事を繰り返している。
それが楽だから。

人間、どうしても楽な方、楽な方へと流れて行く。
自分が、本当はどうしたいのかすら、よくわからない。
実際、今の暮らしが、それほど嫌なわけでは無い。
ただ、ツマラナイだけだ。

こういう悩みは、贅沢なんだろうか?
気楽に生きていける事を、もっと喜ぶべきなんだろうか?
確かに世の中には、毎日、もがき苦しんでいる人も大勢いるだろう。

自分も、過去を振り返ってみれば、決して楽な人生じゃなかった。
どちらかと言えば、波乱万丈の人生だったと言える。
そういう意味では、今の暮らしは穏やかで平和な毎日だ。
今の暮らしに感謝しなければならない。

人間、何かを諦めれば、何かを得られる。
しかし、その得られた何かが、諦めた何かより優っているかどうかはわからない。
最近、どうも気持ちが停滞している。

決して、過去の自分に戻りたいとは思わないが、今のままで良いとも思えない。
いや、隠居したのだから、これで良いのか?
今、悩んでいるという事は、やはり、現状を打開すべきなのか?
しかし、現状を打開して何になるのだろう・・・。

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