難病をもちながら災害に備える
今日は阪神淡路大震災から29年ということで、今一度防災・備蓄について今の私が行っていることを記録してみます。
前提
・夫と子供(幼児)の3人暮らし
・持病有り、3週~4週に一度病院で薬をもらう生活
・薬を飲まないと体調悪化の危険あり
・熊本地震での被災(避難所+車中泊+広域避難)の経験あり
薬の備え
まず私たち難病当事者にとってなくてはならないのが薬です。
通常1週間分くらいの予備を持っておくように勧められますが、私は熊本地震で被災した経験から、2週間分くらいは持っておきたいと考えて、結果的に3週間分くらいの予備を保管しています。ローリングストック方式で、通院のたびに古い薬と入れ替える方法です。
また、入院バッグ兼防災バッグ(後述します)を常に準備しているので、そのバッグのポケットに刺しておくことで入院バッグも同時に月1見直し。
物理的な薬だけでなく、薬の一覧(処方内容、服用方法などの一覧の紙)も同じバッグに入れて毎月古いものを捨てて新しいものを入れています。
お薬手帳も最新の画面のスキャンを携帯に保存しています。電子お薬手帳も持ってはいますが諸事情で薬局が色々なので、災害時には使えそうにもないかも…?
なぜ1週間以上の予備をもっているかというと、災害が起こってから病院が復旧したとしても、その混乱の中で、自分の体調も万全でない中、すぐに病院に行かなければならない事態は避けたいと考えているからです。
病院も発災直後は医療が必要な方が多くいる状況でしょうし、慢性疾患で安定している状態の私のような当事者は、後からいけるなら後からの方がいいかなという個人的な思いもあります。
入院バッグ兼防災バッグ(持ち出し用)
入院バッグ、緊急入院した経験のある方はご準備されていることが多いかと思います。
わたしが用意しているのは、1~2泊分の着替え、ティッシュ、紙コップ、充電器、歯ブラシやシャンプー、マスクなどの洗面用品、最低限の現金、ペンとメモ帳などのセット。
私はこれに子供用のおむつや服を入れて、急な子供の入院付き添いも(まだ経験ないですが)対応できるセットにしています。
これさえあれば、入院になっても家族に「あれもってきて!」と言えばひとまず1日は過ごせる。被災して避難が必要になったときもこれさえあれば大丈夫だと思います。
入れる服は、もう着ないだろうけどちょっと愛着のある部屋着レベルのものを入れると、断捨離で捨てられなかったものの新たな役割ができたりしてお勧めです(笑)
あとは緊急の連絡先、身分証等のコピーなどを入れてます。
食べ物の備え
食べ物は基本的にローリングストック方式で、日用品を多めに買って備蓄しておく方式です。月に1回くらいアルファ米や缶詰を在宅勤務のランチにしたりして消費しています。
日ごろ食べ慣れていないものを非常時に食べるのはとても大きなストレスになりますので、こうして試しておくことが大事だと思います。
あとは缶詰や子供用に乾燥野菜など。
前はビタミン系のサプリも備蓄していましたが、日常でなかなか飲む機会がなく、ローリングストックに向いていないので今は中止中。サプリは被災時には必須なので、いい方法募集したい。
あと水も1日ひとり3リットルを目安に、3日分は確保していますが、本当はもう少し置いていたいところです。
上記の日用品ローリングストック方式に加え、水を入れる折り畳み式のタンクや長期保存ができる備蓄品などはリュックに入れて小型のスーツケースに入れて保存しています。夫婦だけの生活の時は、いざというときにスーツケースの方が持ち出しやすいかと考えていましたが、子供の手を引いてあるくことを考えるとリュックの方がいいような気もしてきました。
電気・ガスの備え
うちではこのポータブル電源とソーラーパネルのセットを買っています。
結構晴れてる日、かつ影が入らない日でないと充電ができないので、集合住宅に住んでいる方は難易度が高いかもしれませんが、調べると色々工夫されている方の記事も出てくるので解決策はありそう。
冷蔵庫やテレビ、スマホの充電などができるので安心材料として買っています。ただ筋力が弱いとこれを動かしたりするのが一苦労なので、置き場所や充電場所は注意が必要です。
私はベランダの出入り口の近くにおいて、ソーラーパネルだけ外に出して充電ができるようにしています。
また、モバイルバッテリーは持ち歩き用と別に乾電池式のものを防災バッグに入れています。
ガスはガスボンベとコンロを準備、あとは無洗米とアイラップを多めに備蓄して主食は確保できるようにしています。
トイレの備え
これもローリングストック方式で、トイレットペーパーは12ロールは余るように、なくなる前に買うようにしています。
非常用トイレはかさばるのと高価なので、普通のビニール袋と汚物を入れる用の消臭の袋、ペットシーツと消臭剤で30回分くらいは確保。子供はまだおむつなので、おむつを1パック余らせる計算で確保しています。
トイレに2枚にかぶせて、1枚を捨てていくやり方で停電の時などに試してみています。
長期戦になるとこの簡易トイレでは難しいと思いますが、長期戦になる時は広域避難を考えています。
女性特有のものの備え
いわゆるおりものシート、パンティライナーがすごくお勧めです!!!被災時、下着を気軽に変えられない状況下ですごく役に立ちました。
頭の中の備え
まず、当たり前のことかもしれませんが家族の電話番号を暗記しています。夫と両親、両親の実家など。
毎月の入院バッグの見直しに加え、賞味期限がくるタイミングでバッグの中身を見直したり。
起こってほしくないのが災害ですが、本当にいつ起こるかわかりません。日頃から少しずつシミュレーションしておくのが大事かなと思います。
参考情報
自分にどのくらいの備蓄が必要か教えてくれるサイトもあります。
難病をおもちの方は、こちらのJPAさんのウェブサイトが情報が整理されています。
授乳期の方は、災害時の授乳について整理されたウェブサイトもあります。日頃から少しでもいいので見ておくことが大事だと思います。
ピーペックでも防災についてメンバーで話している記事がありますのでよろしければご覧ください!