節税を本から学ぶ『とにかく妻を社長にしなさい』無料です 改訂版
私は今宵も当直で、早い時間から酔って転倒して患者さんが運ばれてきておりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
今回はかなり昔に読んだ軽めの書籍について共有させて頂ければと思いnoteにしております。
私、寝当直を週3-4回していた時期があり、本を持ち運ぶに重く、漫画を含めて多くをPDF化しているのですが、あらためてこのnoteを書くにあたって読んでみた感想と意見をnoteに書いてみました。いかんせん、センターの現代文レベルでも怪しので、以下は当然私が読んでみた理解で著者の意図と違っている可能性もあります。悪いのは私ですので、平にご容赦ください。
医師の資産形成にはどう役にたつのか、他の高給リーマンの場合についても考えていきます。
少し古い本ですが、元銀行員の方が書いただけあった内容はまともです(銀行員がまともかは議論の分かれるところですが)。
本書のタイトルの妻というのはたとえで、仕事していない親族だったら誰でもいいのですが、妻を代表にプライベートカンパニーここでは合同会社を設立して節税しつつお金を貯めよう、経費でウハウハしようという本です。なぜ自分が代表にならないのかもこの本には記載がなかったのですが、銀行員として他のプライベートカンパニー=合同会社の代表はまずかったからなのかも知れませんが、これは私の推察です。
それ以上に妻を代表にすることで税金面でメリットがあります。
妻=社長=給与所得者=給与所得控除を使えるということもあります。
社宅を経費化したり
他はこまごまとした旅費などを経過化して節税する内容です。
その結果、妻は無税+社会保険も夫のただのり、法人税も合同会社の均等割の7万円だけにするという、既存の制度に完全にただのりする(これをフリーライダーといいますが)ものです。
p97にPC(プライベートカンパニー)と個人事業の税金について記載があります。意図的なのか間違えなのか、抜けているだけのかも気になりました。
間違えと思える点は個人事業は青色申告することで65万円の控除(今は青色申告控除+電子申請で65万円の控除)があり、そこが抜けている。
また、プライベートカンパニーでも個人事業でも節税のために絶対やったほうがいい小規模企業共済もわざと(?)抜いており、想定しておられるほど500万程度の家賃収入では合同会社を作る意味はないです。
『医師が会社を作れば節税出来るか?無料です。基礎編 無料』も参照してください
https://note.com/110119mail/n/nb5f8806902af
この本では終始、専業主婦の嫁を想定しておりますが、そもそも結婚しておられない医師もおられると思います。
他にもこういったややこしいことを親を含めて説明して代表になってもらうのが邪魔くさい先生もおられますね。
嫁っていっても他人なんで、財産を持ち逃げされるって考える先生もおられると思います。医師がPC(プライベートカンパニー)を嫁ではなく自分が立ち上げるのはどうでしょうか。
私は非常に良いと思います
ただ、医師としても給料は1円も節税になりませんよ。
ここは非常に基本的かつ最重要です。
合同会社という、一つ別人格が事業をすると考えましょう。
合同会社から先生に給料をだせば先生の給料は 医師としての給与+合同会社からの給料なので高くなる
→税金も当然高くなります。
もちろん、今住んでいるマンションの家賃の一部を合同会社が払うことは可能で、そうすることで合同会社の法人は安くなります。
ただ、間違っても医学書を経費にするなんて離れ業は合同会社を立ち上げて、家賃を得たぐらいでは駄目ですよ。
他に明らかに誤解を招く点ですが
例えば個人の所得は10種類に分かれていてそれぞれの損益通算ができませんとありますが、損益計算できる所得区分もありますね。
もちろん仮想通貨で200万損をしても、個人では損益通算できません。
仮想通貨は雑所得なので、損益通算出来ないのです。
これにたいして、不動産所得や、事業所得では個人でも損益通算できます。
他には本書ではお約束の小規模企業共済や経営セーフティについても説明されてます。
肝心の事業がないと当然、著者の言うプライベートカンパニーが出来ません。事業をしていないとプライベートカンパニーでなくペーパーカンパニーです。
趣味や特技を事業にするのが、一番と言ってますが、多くの人は本業以外に売れる技術をもっていませんので、結局お約束の不動産投資(事業)を筆者もすすめておられます。そして1件目の物件として現況利回り15%の物件を習得されておられます。筆者が購入時半分の入室で15%なので、かなり利回りが高い物件でこのレベルが2020年6月現在は、よほど田舎でも購入出来ないでしょう。そして家族で修繕+掃除され、見事他の半分も入室され30%となったとのことです。あまり野暮はい言いたくないのですが、表面利回り30%のアパートなどほぼ市場に出回っていませんし、家族総出で修繕されたことは微笑ましいですが、お住いと物件の移動時間やば場合によっては宿泊も考えると少なくても医師にできる不動産投資でないですね。
ただ、これから大家業をする方には、中古一戸建てをすすめておられます。
このへんは、医師の方は中古物件の減価償却をからめた節税への記載もある
がおすすめです。
そして管理会社の言うことを正確に評価するためにも、自分の目で見ることで要らない改修費を節約できる可能性があることを記載している。
そして何より難しそうな妻を納得させるやり方に1章まるまる書いてある点も面白いところですね。
まとめですが、コンセプトは悪くなくそれなりに売れた本ですが、記載に誤解と取られかねないところも多くおすすめ度は2/5(暇なら読めば) 難易度は1/5(簡単)ですね。