令和の医療崩壊 無料

総裁選が終わりそろそろ総選挙も近いですが政治家や偉い人は利害関係者(や票田)などが多くそして票田の多くは高齢者ですし、本音を言える訳はないんですよね。『さーせん、日本は三等国なのでお年寄りに割り当てる人的・経済的リソースがもうないんです』って言えないんですよね。言ったら落選しちゃいますし。今までは東南アジアから実習生名目で人を買ってましたが、三等国になりそれも出来なくなりそうですねし未来は暗そうです。

今回の医療崩壊は、『袖は振れない』ってことです。つまり銭金の問題です。もう日本には増え続ける社会保障費を捻出するお金がないのです。勤労者から取ろうにもそろそろ限度を超えそうです。そして勤労者VS高齢者、勤労者VS医療従事者って言う不毛な二項対立ができつつあります(まぁそもそも医療従事者も勤労者なのですが)。


そして医療安全や当該ガイドラインのために必要なコスト>医療点数となり、病院側は『正しい』医療行為をやればやるだけ損をしてしまうんです。そして薬価等のコストを極限まで安くした結果が、メーカーもその金額では薬を作れずに抗生剤含め薬品の提供はstopしてしましました。最近はステロイドや鎮痛剤も供給できなくなり、崩壊の足音が聞こえてきますね。
そして医療安全をないがしろにしたり、当該ガイドラインに準じない医療をしてしまうと今後は訴訟をコストが増えてしまう。感染性心内膜炎疑いだけど血培の容器が出荷調整で施行出来ずに、適切な医療行為が出来ない場合、訴訟が惹起された場合裁判所がどのような判断をするのか興味があります。
https://x.com/saibansho_saiyo/status/1843083215210475600?t=RBOjdBBlaIDSBFZ3pHNysA&s=19
介護においても10人近くを同時に食事介助するという曲芸を求められ、誤嚥すれば訴訟になる可能性すらある。

その結果、経営的に体力のない医療機関や介護施設から倒産廃業が相次ぎ、病院の統廃合も起こってくる。その結果、家から遠い医療機関への通院が余儀なくされ通院が困難な患者は一部通院難民化してしまう。倒産していない医療機関もコスト増に耐えきれず部門の縮小等がを余儀なくされる。そして医療にかかれないってことになると『命は平等だ』とか『俺たちを見捨てるのか』みたいなことになり、政治家様やお役人様に盾突くと厄介なので、高給を稼いで外車に乗ってる医者のせいで必要な医療が受けれないことにしようという流れを感じます。



実は病院の統廃合は厚労省様もコロナ前から言ってたのですが、期せずに発生したコロナで延期されてたのです。寧ろコロナを最前線で診されていたのは統廃合予定の全国の中規模公立病院や日赤、済生会だったと思いますが。

コロナも一段落?して、社会保障を何とか圧縮しないといけない状況になり今は診察報酬を極限まで下げ、このお値段=医療点数ではやっていけないってレベルまで診察報酬を落としてます。


医師個人が今回の渦にどう向き合うかは立場でかなり変わってくると思います。子供も独立した60歳副院長と彼氏も居ない20代女医さん、専業主婦と2人の子がいる30歳中堅医師で立ち向かい方は当然変わりますよね。当然30代専業主婦と2人を抱える中堅医師が東京在住なら夫婦のどちらかの実感が太くないと従来の医師らしい生活は厳しいかもしれません。


じゃあどうすれば良いのかなんか無能底辺の私に分かる訳もないのです。ただ個人的には今から手術を極めて勝ち組医師になるっていうのは筋が悪いと思います。手術を極めるってことは基本的には医療費を抑制させる国策と反します。90歳にTAVI成功させる医師に今後需要があるかは日本の財政を考えると厳しいですし、da Vinciを使いこなすウロや外科、産婦人科などの骨盤外科も(インテュイティブサージカル社の利益になっても)将来は国賊かもしれません。そもそも手術がうまい医師って再現性がないので(上手いとか下手は相対評価なので、皆が他の人よりもうまくなる事はありません)全医師が勝ち組になれる訳はないですからね。当たり前ですが手術が下手でも良いというつもりは全くないですので誤解のないようにしてください。今後はマネタイズ、つまりどうやって技術をお金に変えるかを考えること。マネタイズできる技術をいかに早めに習得できるかが鍵になると思います。30年かけて秘儀を体得しても遅いです。

今後保険医療はダラダラ衰えるか突然死するかの2択なんですしょうね。保険医療が崩壊し医師にとっての北斗の拳の世界が3年後に出現した時に対処する能力は貴方にありますか?因みに無能な私は3秒後に死にそうです。

追記)今回noteを記載するにあたり、以前読んだ小松秀樹氏(東京大学医学部卒。虎ノ門病院などを経て山梨大学医学部泌尿器科教)の『医療崩壊』をアマゾンで調べてみましたがもう絶版のようです。


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